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【PR】Special Interview――
日本フェンシング協会会長 太田雄貴(同志社大学:2007年商学部卒業)
大学で何を学ぶべきか。

【PR】Special Interview――日本フェンシング協会会長 太田雄貴(同志社大学:2007年商学部卒業) 大学で何を学ぶべきか。
Text:東 雄介、志村 江 Photo:松谷靖之

各業界の第一線で活躍する3人に、今の仕事の礎となる、大学時代に身につけた力をうかがった。

太田雄貴さん――
固定的な解釈にとらわれない選択眼。

太田雄貴(おおた・ゆうき)
2007年、同志社大商学部卒業。フェンシング・男子フルーレで04年のアテネ五輪から4大会連続五輪出場。08年北京五輪で日本史上初の銀メダル獲得。12年ロンドン五輪では団体で銀メダル獲得。15年世界選手権で史上初の金メダル獲得。16年リオデジャネイロ五輪後、現役を引退。17年8月に、公益社団法人日本フェンシング協会 会長就任。国際フェンシング連盟理事、日本アーバンスポーツ支援協議会副会長なども務める。

 大学進学の際に両親や周囲の大人から言われていたのは、「自分はフェンシングをすることだけを許されている特殊な存在なのを忘れてはいけない」ということでした。そこで、社会に出てから困らないビジネス感覚を養おうと、商学部を選びました。普通に大学の講義に出て、いろいろな人と接点をもち、バランスを取ることで、"スポーツ三昧"に陥らないようにしようと考えての選択でした。とはいえ、大学での記憶は授業と筋トレ、フェンシングの練習のほぼ3つだけ。私には、当時まだ誰も成し遂げていなかった「オリンピックのフェンシング競技でメダルを獲る」という明確な目標があったので、常にそのために必要な行動や考え方を意識して生活していました。楽しそうにキャンパスライフを送る他の学生をうらやましく思いながらも、「絶対にフェンシングで成功してみせる!」という気概をもって学生時代を過ごしました。大学という場所は自由で、若いうちにできるさまざまなチャレンジを後押ししてくれる環境だと思います。私も在学中にフェンシングの本場ドイツへの留学を申請し、世界チャンピオンと一緒に練習する機会を得ました。日本にいる間は講義とのバランスを取りながら、日々の練習での時間の使い方をマネージしたことが結果につながったと思います。

 また、私が通った同志社大学はグローバルで多様性に満ちた環境だったので、さまざまな価値観をもつ友人や先生に出会えました。コーチや選手などのスポーツ仲間だけでなく、そうした人たちとのかかわりから視野が広がり、物事の解釈や解決の仕方にはいろんなアプローチの方法があることを知りました。おかげで、競技で壁にぶつかったりスランプを感じたりしたとき、多角的に解決方法を探れるようになりました。誰かの指示どおりにやるのではなく、何が必要かを考え、取捨選択して答えを導き出せるようになったのです。それまでも自分で考えて物事を前に進めてきたつもりでしたが、「もっといろんな方向から考えていい。もっといろんな選択肢があるんだ」と気づけたのが、大学で得た学びです。そして私は昔から"皆が右に行けば、あえて左を選ぶタイプ"で、フェンシングを選んだ時点でどう考えてもマイノリティ(笑)。しかし、そんなマイノリティなりの生き方を貫いていいと教えてくれたのも、多様性に満ちた大学という場だったと思います。

 私は現在、日本フェンシング協会会長を務めています。そこでの私の仕事は、まず協会の財務状態を安定させること。そして、組織作りです。補助金を有効活用しつつ、自分たちでいかに収益構造を作っていくか。例えばスポンサードに関しても、企業が資金提供のメリットを感じる企画を提案する必要があります。このような取り組みを、年齢も経験もバラバラの人たちを束ねながら進めています。そこで、大学で学んだマーケティング論や組織論が役立っています。私が学生だったころ、そうした勉強は座学が中心でした。しかし社会に出ると、交渉やプレゼンテーション、ディスカッションをする機会が多く、日常のすべてが学びの場。大学には、ゼミやフィールドワークなど、それと似た学びの形もあります。せっかくならば、机に座ってノートを取る以上の学びを、大学という場で享受してはどうでしょうか。

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