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アメリカ南部奮闘記(9)チームワークは思ったより難しい!
日本でのインターンシップで得た多くの気付き

アメリカ南部奮闘記(9) チームワークは思ったより難しい!日本でのインターンシップで得た多くの気付き
authored by 香山葉子米ワシントンアンドリー大学

 こんにちは。日本で高校を卒業した後、アメリカ南部の大学で学んでいる香山葉子です。瞬く間に4年生の秋学期が始まりました。時間が過ぎる速さに圧倒されながらバージニア週レキシントンで通っている大学での最後の1年が幕を開きました。卒業後の進路に考えを巡らせながら、今回はこの夏に一時帰国して挑戦した日本ナショナルインスツルメンツにてのインターンシップについて振り返りたいと思います。この経験は自分にとって非常に将来の選択を絞るうえで有意義なものでした。

「日本では働かない」と思ってはいたものの......

和やかな雰囲気でチームプロジェクトに取り組んだ

 実は3年生の終わりに、就職活動をすることをいったん止めていました。全力を修士・博士課程入試に注ぐと決心したからです。しかし、大学最後の夏を日本ナショナルインスツルメンツのインターンに参加してみることにしました。「日本では絶対働かない」と決めつける前に、もう少しだけ日本のワークカルチャーを理解してみようと思ったのです。そして幸いなことに、この体験を通じて日本で働くことに対する抵抗感を、完全にではありませんが、だいぶ取り除くことができました。それだけではなく、具体的にはLabVIEW (ナショナルインスツルメンツ社が開発したプログラミングソフトウェア)を用いたプログラミングスキルを学びました。さらに、デバッギングスキルやチームで同じ目標を成し遂げるチームワークスキルなど、今後の仕事や研究にも応用できる力を身につけることができました。

 もともと日本での働き方に疑問をもっており、マイナスな印象を多く抱えていました。しかし、日本ナショナルインスツルメンツでの1ヶ月は非常に充実していて楽しい経験でした。アメリカ人の友人や自分が抱えていた日本での職場の印象は、どちらかというと非効率というものでした。サービス残業が多く、社交イベントも少ないとの印象がありました。そんな偏見を見事に覆してくれたのが、日本ナショナルインスツルメンツでのインターンシップでした。職場の雰囲気は非常にフレンドリーで、仕事に関する質問もしやすく、上下の風通しが良い印象を受けました。勿論仕事は忙しいのですが、新入社員をサポートしてくれる教育システムも整っており、程よい負荷を受けながら、成長できる環境だと思います。

 ソフトだけでなく、ハードウェア的な面からしても、とても魅力的な職場であると感じました。浜松町に位置する日本ナショナルインスツルメンツのオフィスはとてもモダンな見た目で、中の設備もきれいでした。全自動コーヒーマシーンが整備されていることや、美味しいお弁当屋さんが近くにたくさんあることは更に加点対象です。

子ども向けの教育的なゲーミング・デモを製作

全自動コーヒーマシンを頻繁に利用した

 次に、具体的にインターンシップの内容を紹介したいと思います。最初の2日間はチームビルディングとオリエンテーションで、まずはほかの5人のインターン生と会社を知るところから始まりました。その次に早速LabVIEWの講習が始まり、2週間ほど座学を経験しました。この2週間の中で、合間をみてオブザーブ(電話オペレーション業務の見学)も行いました。

 残された2週間と2日は三人づつに分かれてチームプロジェクトを行いました。私のチームはナショナルインスツルメンツが毎年参加している子供向けの科学展覧会に出展するためのデモの作成を課せられました。チームメイトと相談した結果、環境問題をテーマにしながら、子どもたちに「測る」の楽しさを伝えられる教育的なゲーミング・デモを作成することに至りました。完成品はWiiのヌンチャクを使ってLEGOマインドストームのロボットを動かしながら、クイズに答えます。正解すれば、、擬似的に木を植える仕様のゲームです。この他にも、外勤の営業の方とクライアントのもとへ同行したり、実に充実したインターンシップでした。

 座学やチームプロジェクトを通じて、重要なことをいくつか学びました。1つ目は単純にLabVIEWを使ったプログラミング・デバッギングスキルです。LabVIEWのプログラミングを通じて実にいろんなことができるのです。この経験は、将来の自分が手がける研究のインスピレーションにもなりました。2つ目は、どうやったらチームとして効率よく仕事を成し遂げられることです。実はというと、他のチームのプレゼンを見るまで自分のチームの改善点が見えていませんでした。もう一方のチームが行っていて私のチームがやっていなかったことは、チームとして個人のぶつかった問題に取り組むことでした。

インターン終了時には焼き肉の夕食会を開いた

 私のチームは余力があれば他のメンバーの取り組んでいる問題に協力するパターンでしたが、それぞれ取り組んでいる分野が違うため、それぞれに関する知識を共有していませんでした。それゆえにお互いを助け合うことができなかったときもありました(その際は社員の方に助けを求め、問題を解決しました)。

最後に、インターンシップを得る機会はいろいろありますが、自分はボストンキャリアフォーラムでの面接をへて今回の機会を頂きました。素直な気持ちで言うと、もう少し長くインターンシップを行えたらと思いますが、もしかすると来年度からもっと期間の長いものになるかもしれません。今回の記事が皆さんの長期インターンシップ参加へ対するモチベーションとなることを期待しております。