日本経済新聞 関連サイト

OK
skill up-自己成長

ジョブヨクって何?(下)新常識を創造する場
一人ひとりがリーダーとなれ!

ジョブヨクって何?(下) 新常識を創造する場一人ひとりがリーダーとなれ!
authored by 工藤紘生SoLaBo代表理事

 学生と大人が「働き方」と「生き方」について、世代を超えて語り合うセッション「ジョブヨク」。前回の記事では、発足から5年立ったこの活動が持つ魅力と、これまでの成果について紹介した。これからは活動をさらにステップアップして、「チェンジメーカー(世界を変える人たち)」を育てることが課題となる。後編では、活動の運営に携わってきた工藤紘生さん(66)に「ジョブヨクの新しい挑戦」について語ってもらう。

◇ ◇ ◇

 ジョブヨクは6年目を迎えて新しいチャレンジを始めます。ジョブヨクのワークショップには「世代を超えた人と人のつながりを生み出す場」という目的があります。ICT(情報通信技術)の急速な発達によりSNSの利用者は世界中で増え続けています。バーチャルな電脳空間では、とても簡単にいろいろな人と繋がることができるようになりました。

懇親会も活動の重要な柱だ

 しかしながら私たちは、人と人とが面と向かって交流するリアルな関係を大切にしています。同じ場所を共有しながら、さまざまな価値観・多様性を共有することで〝化学反応〟が生まれます。そこに新しい価値が生じるのです。これまで関わりを持たなかった学生と大人が知り合いになる機会を提供するためには、地球上のいろいろな場所でワークショップを開く必要があります。

 これまで開催地は関東と関西に限られていましたが、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島など日本各地に開催エリアを拡大していきます。「語りの場」では地域創生も主要なテーマになります。地方ならではの新しい視点も加えて、ジョブヨクのネットワークを創造します。

 さらに日本国内はもとよりシンガポール、上海、バンコク、ニューヨークなどグローバルな展開を進めて行きます。これからの時代は「多様性」と「越境」がキーワードです。海外で働くことを視野に入れて、学生たちが「日本を変える」「世界を変える」次世代リーダーとなります。

 このネットワークは「ジョブヨク・ソーシャル・ユニバーシティ・ネットワーク(JSUN)と表記します。ネットワークが日本全国・世界各地へと拡がっていくことで、ジョブヨクはグローバルなダイバーシティの学びの場を創造していくのです。

ワークショップでは自分の考えを付箋に書き込む

 海外でジョブヨクを開催したいと考える学生を募ります。これからのリーダー像は、今までの「俺について来い」タイプではありません。誰しもが多様性のある深い知見と様々な経験に裏付けされてリーダーになる時代です。リーダーは一人ではなく、チームメンバー全員がリーダーです。ひとりひとりが出来ることは違って良いのです。自分ができる専門領域においてリーダーシップを発揮します。みんながリーダーになる組織が強い組織となります。君も今日からリーダーとなれ!

 もう一つ大きな課題があります。サスティナブルな活動としてのジョブヨクを目指さなければならないということです。現在までの5年の活動は、私の個人的なボランティアの領域を出てはいません。大手の広告代理店を卒業してフリーランサーとして25年以上活動してきました。その間にNPO法人シブヤ大学を立ち上げました。そして現在は一般社団法人SoLaBoで活動をしています。ただ、決して社会起業家などといえるようなカッコイイものではありません。

ワークショップで打ち解けたあとの全員写真

 ジョブヨクはここからが新たなスタートです。2023年までを次期5か年計画として、ジョブヨクをビジネスモデルとして確立させます。若い有望なメンバーを活用・雇用して、サスティナブルなジョブヨクの組織、体制を作ることが重要なテーマであります。必ず日本を、世界を変えることはできます。

 「不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した臆病者の言葉だ。不可能とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。不可能とは、事実ですらなく単なる先入観だ。不可能とは、誰かに決めつけられることではない。不可能とは、可能性だ。不可能とは、通過点だ。不可能なんて、ありえない」。モハメド・アリ(アメリカ合衆国の元プロボクサー・元世界ヘビー級チャンピオン)は、こんな言葉を残しています。

 日本の各地、世界の各地での開催を実施、継続していくためには、しっかりとした経済基盤を確立する必要があります。私の5カ年計画はこうです。

【1年目】現在のジョブヨクパートナーシステムを見直して新しいスポンサーシステムを構築する。ジョブヨクパートナーとは、企業にCSRの活動として大学生を応援していただく仕組みです。1年間に10万円以上の協賛金をパートナーから募っています。一方、新しいスポンサーシステムでは、活動への関わり度合いに応じてダイヤモンド500万円・プラチナ100万円・ゴールド50万円・シルバー30万円・ブロンズ10万円の協賛金を募ります。スポンサーには、仕事をする意義の再確認・イノベーションを起こす種になるという大きなメリットがあります。スポンサー絶賛募集中です。
【3年目】売上規模を3000万円にアップします。
【4年目】新卒の大学生をジョブヨクが採用します。そしてさらなる飛躍を目指します。
【5年目】2023年には5000万円規模の売り上げを達成。私は代表理事を卒業し、新しいメンバーに代表理事を引き継ぎします。(私はバリ開催も考えて、インドネシアのバリにジョブヨクの支部を設立します)

 過去のロールモデルがほとんど役に立たない時代をこれから迎えようとしています。学生も大人もすでに生き方をこれから迎える時代に対応して変えていかなければなりません。新しい時代に、これから今まで以上に長く人生を生きる時代にひとりひとりが適応すべき責任が生じています。同じ世代の人たちが先輩たちの生き方をマネして同じキャリアの選択をするなどという過去の常識はもう成り立ちはしないのです。

 学生も大人も、自分たちが次の世代のために新しいロールモデルとなり、新常識を創造する必要に迫られています。学生と大人の多様な価値観が、多様な地域資源と化学反応を起こすことによってお互いに得られる叡智が財産となります。人生100年時代が言われている今、ジョブヨクで得られる学びとネットワークが若い世代のみならず、あらゆる世代のこれからの生き方に必要不可欠な人と人との仲間という財産をもたらすでしょう。

 ジョブヨクは日々チェンジとチャレンジを続けていきます。今後ともジョブヨクをよろしくお願いします。

【ジョブヨクの今後の開催スケジュール】
・132回:11月24日 (株)パソナ
・133回:12月1日  上智大学
・134回:12月8日  サッポロビール(株)
・135回:12月15日 (株)ディスコ
・136回:12月22日   クリスマスジョブヨク
・137回:2月2日   (株)ディスコ
※ジョブヨクは企業ともコラボレーションして開催しています。(企画運営は学生チームが実施します)