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日経カレッジカフェアカデミー変革期迎える金融業界のやりがいとは
金融フォーラムリポート

日経カレッジカフェアカデミー 変革期迎える金融業界のやりがいとは金融フォーラムリポート

 日経カレッジカフェは11月10日、金融業界に絞った学生向けキャリア支援イベント「日経カレッジカフェ アカデミー 金融フォーラム」を開催しました。金融業界に興味を持ち、冬のインターンシップを検討する多くの学生たちが、東京・大手町にある日本経済新聞社のセミナー会場に集まりました。

 金融業界ではメガバンクの人気が採用人数の抑制などで下落傾向にあるといわれます。しかし、「採用数も多いのでとりあえず受けてみよう」という層が減っただけとの見方もあります。メガバンクをはじめ金融業界全体としては学生になお根強い人気があり、今回のフォーラムにも将来の選択肢を見極めようとする男女学生が数多くエントリーしました。学生はメガバンク、保険会社、地銀、JA共済といった企業のプレゼンテーションに熱心に耳を傾けていました。

 フォーラムはA~Dまでの4つの会場を使い、1時限~5時限のうち割り当てられた時間帯で各社50分間のプレゼンテーションを行います。学生は興味のある企業にエントリーし、人事担当者らからの会社紹介、業界展望、学生へのアドバイスなどを聞くことができます。企業によっては、質疑応答の時間に多くを割くところもありました。

社会が変わる、金融が変わる

 三井住友信託銀行は、信託銀行の業務内容を丁寧に説明していました。また、金融を目指す学生たちの視野を広げることを狙い、趣向を凝らしたトークで仕事の内容と自社の社風を学生に伝える企業もありました。そのひとつ、日本取引所グループが紹介したバブル期の東京証券取引所の写真は、学生たちがまだ生まれる前のものです。ワイシャツ姿の証券マンがごった返す熱気あふれた光景に、学生たちは圧倒されているようでした。

 静岡銀行の講演を聞いた学生は「金融業界が第一志望。地元ではありませんが、地方の金融機関がどんなことをしているのか、とても参考になりました」と話しました。日本銀行の講演に参加した法学部の学生は、「金融機関はコンサルタントと投資の両面を持つ業種。そこが魅力」と言います。

 また、商学部に通う学生は、「広告が第一志望ですが、証券会社にも興味がある」と言います。一緒に参加した法学部の友人と「まずはどんなところでも話を聞きたい」と、現時点では業界を絞らずに積極的に各種セミナーに足を運ぶ予定と話してくれました。

 多くの担当者が自社の紹介のほか、1人の先輩として将来のキャリア形成を考える学生向けに業界全体の動向やアドバイスをしていました。例えば、人工知能(AI)などで金融業界がどう変化していくのかといった見通しや、業界を超えた競争が激しくなるなかで仕事をどう選んでいけばよいかといったアドバイスです。企業研究の際の業績の見方などのレクチャーや、自身の高校・大学時代を振り返り就活経験を紹介したうえで、学生にエールを送る担当者もいました。なかでも「大切なのは入社前に持っていた初心。仕事が苦しくてもこの初心に戻れば乗り越えられます」と話した担当者の言葉が印象的でした。

 金融業界はAIやあらゆる物がインターネットでつながる「IoT」の活用で、仕事の環境が大きく変りそうです。そうした変革期を担うのが、今回集まった学生たちの世代です。変革期をともに歩もうという各社の熱いメッセージが、学生たちに伝わったことがうかがえるフォーラムとなりました。