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ウーマンフォーラム 2018自分軸持ってキャリア形成を! 女子学生限定セミナー

ウーマンフォーラム 2018 自分軸持ってキャリア形成を! 女子学生限定セミナー

 女子学生限定のキャリア支援イベント「日経カレッジカフェアカデミー ウーマンフォーラム」が11月23日、東京・大手町の日本経済新聞社セミナー会場で開催されました。冬のインターンシップを控え就職活動への関心が高まるなか、会場にはたくさんの学生が集まりました。オープニングを飾ったのは、第一線で活躍する4人のビジネスウーマンを迎えたパネルディスカッション。片渕茜・テレビ東京アナウンサーを司会に、就活、仕事、女性の働き方などさまざまなテーマで議論しました。

転職、転勤、すべての経験がキャリアにつながる

 経済産業省の浅野優子さんは、2004年に入省後、割賦販売法などの消費者行政、次世代自動車の振興のほか復興支援などに従事し、現在はダイバーシティ経営の推進、キャリア教育普及などを担当しています。遠藤早苗さんは、アメリカの大学、大学院を修了後、現地で就職、外資系企業でヴァイスプレジデントなどを歴任後、現在はアクサ生命保険の人事部門タレントCOE部長として活躍しています。

4人のビジネスウーマンが登壇しました(左から浅野優子さん、遠藤早苗さん、河村明子さん、福田加奈子さん)

 河村明子さんは、銀行の営業職としてキャリアをスタートしました。1998年にシティバンク銀行に転職後、複数店の支店長も歴任。現在はSMBC信託銀行人事部研修室長として、人材のスキルアップに取り組んでいます。住友化学の福田加奈子さんは、今でいうところの「リケジョ(理系女子)」。大阪の研究所で研究・開発に従事、その後営業職となり、現在は、住友化学グループのCSR推進部部長です。

 今回は、事前にトークセッションで聞いてみたい内容をアンケートで募集しました。その中でもっとも多かったのが、「就活について」。まず「就活でいちばん重視した点」から、トークがスタートしました。

いろいろな企業みて視野広げよう

 浅野さんは2つのことを重視したといいます。「飽きっぽい自分の好奇心を満たしてくれる仕事であること、その仕事が魅力的で一緒に働きたい仲間がいるかどうか」ということです。さまざまな企業の説明会に参加したそうですが、経済産業省は「消費者関連から企業の技術開発支援などさまざまなことができそう。広くいろいろなことができるのは、自分にぴったり」と感じたそうです。遠藤さんは、海外の大学で学んだこともあり、「グローバル企業で働くこと」を第一に考えました。外資系企業に入社し、通訳になりました。新人でありながら、重役会議にも同席し、上層部がどんな思いで経営しているのかを知る機会になり、その後キャリアにつながったと話します。

 河村さんは商学部で会計学を専攻し、「銀行で法人営業」が第一希望でした。当時は就職氷河期で厳しい就活だったと振り返ります。福田さんが重視したのは「好きなことを仕事にしたい」ということ。大学で進めていた研究がいかせるならと、先輩のいる住友化学だけを受けたそうです。

 4人それぞれの就活経験ですが、共通しているのは「自分軸を持つこと」でした。

 自分軸を定める方法として浅野さんは、「視野を広げること」「いろいろな企業の説明会に参加すること」を勧めます。「例えば、これまで無関心だった業界・企業の説明会にいってみてはどうでしょう。何の情報もないところに参加すれば、気づかなかった自分軸がみつかるかもしれません」。河村さんも、就活で大切なのは「しっかりと自己分析して自分軸を持つこと」だと言います。「就活はゴールではなくスタート。就職してからどんな仕事をするかが大事。そのためには、しっかりと自己分析し、ブランドに左右されず自分に合った企業を選んでほしい」とアドバイスします。

社会は変化している!どんどんチャレンジしてほしい

 2つ目のテーマは「シゴト、キャリア、女性の力」。入社前に思い描いていたキャリアと実際の仕事の違い、女性がキャリアを積むうえで大変なことなど、第一線で活躍するビジネスウーマンの経験に、会場の女子学生は熱心に聞き入っていました。

 浅野さんは、省内の制度を利用して20代で留学したいと考えていたそうです。しかし27歳で結婚したこともあり、留学希望は出しませんでした。現在は、仕事や人生の幅を広げるため海外赴任の希望を伝えているといいます。一方、遠藤さんは結婚後にシンガポールへの転勤の打診があり、二つ返事で受けました。「無鉄砲だったかもしれませんが、気持ちのままに動いたほうがうまくいくこともありますよ」とエールを送ります。

 福田さんは、ずっと仕事をしたいと考えていたそうですが、当時は「寿退社」が一般的な時代。大阪で結婚してすぐに夫が東京へ転勤になると、「どうして仕事を続けるの?」と声をかけられたこともあったそうです。しかし福田さんは、東京への異動願いを出しました。「希望を聞いてもらえないなら、自分は必要とされていないということ。そうであれば潔く辞めよう」という気概を持って臨みました。結果、東京勤務となり、いまのキャリアにつながっています。

 人生を考えるうえで、ワークライフバランスを重視したいという女子学生は少なくないでしょう。それを理由に、地方への転勤のない地域限定総合職、一般職を選ぶ学生もいるかもしれません。河村さんは、「先のことを考慮しすぎるあまり、選択肢を狭めてはもったいない」とアドバイスします。河村さん自身、子育てで大変な時期があり、会社に相談して1年間の休職を認めてもらいました。休職してあらためて、仕事への熱意と、家族の大切さを実感したと振り返ります。福田さん、河村さんに共通するのは、「チャレンジする気持ちが強ければ、道は開ける」という想いかもしれません。

 働く環境は変わってきています。ダイバーシティに代表されるように、多様性が必要とされ、個人の力で勝負できる社会へと向かいつつあります。企業は能力のある人材に長く働いてもらうため、働く環境を整え始めているのです。「女性だからという固定観念にとらわれず、可能性にチャレンジする」という4人のメッセージは、キャリアを積んできたからこその力強い言葉です。

 4人に通じるのは、就活も実際の仕事も「楽しむことが大切」ということ。「就活では、たっぷりと時間を使って価値観の軸を作ってください」「失敗してもすべてが財産になる。選択肢を広げてチャレンジして」というメッセージは、これから社会に出る女子学生の背中を押すエールになりました。

お知らせ
日経カレッジカフェは12月8日、大阪で「ウーマンフォーラム」を開催します。「私の未来は私が拓く」と題した女子学生の仕事研究のための説明会です。第一線で働く社会人が自身の経験などをまじえながらお話します。ぜひ今後のキャリア形成にお役立てください。
■日時:12月8日(土)12:00〜18:20 
■場所:日本経済新聞社 大阪本社1階 カンファレンスルーム
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