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日本経済新聞「未来面」
大和ハウス工業社長からの課題
「ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?」

日本経済新聞「未来面」 大和ハウス工業社長からの課題「ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?」

 日本経済新聞の未来面は、読者や企業トップの皆さんと課題を議論し、ともに作っていく紙面です。今回の課題は大和ハウス工業社長・芳井敬一さんからの「ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?」です。学生の皆さんからの投稿を募集します。締め切りは1月17日(木)正午です。優れたアイデアを経営者が選んで、未来面や日経電子版の未来面サイトで紹介します。投稿は日経電子版の募集ページで受け付けます。

大和ハウス工業社長・芳井敬一さんからの課題

「ワクワクドキドキ 帰りたくなる家とは?」

 「芳井さんにとって家とは何ですか?」 この質問は建設現場で近隣の方から私が実際に受けた質問です。とっさに「自分がほっとできる場所です」と答えたのを覚えています。家に帰って自分をリセットし、翌日また頑張れるようにする空間が私は家の価値だと思っています。

 では、どんな家ならほっとできると思いますか。もちろん家族の存在も重要ですが、家の機能でいえば、私の場合、音楽や舞台が好きなので、音楽を聴ける場があることがほっとできる条件となります。今も昔のレコードを取り出してよく聴きますが、当時の歌に耳を傾けると、その時代に戻れるから不思議です。

 世の中には家に帰りたくないという人もいるようです。それは恐らく家の中に自分の居場所がないからだと思います。昔は家が狭く、子供たちがなかなか帰ろうとしなかったので、大和ハウス工業創業者の石橋信夫は庭に勉強部屋をつくることを提案しました。子供たちは自分の基地ができたことを喜び、それから早く家に帰るようになりました。

 そう考えると、これからの家づくりで大切なことは「ほっとできる空間」「自分をリセットできる空間」をどう提供できるかだと思います。

家の価値を考える

 人工知能(AI)やセンサー技術の進化により、最近のスマートホームでは顔認証などで扉が自動的に開いたり、部屋の温度を調整したりできるようになりました。自分が普段行っている家の操作をコンピューターが代わってくれるわけです。ただやり過ぎると不快に感じます。

 私はこうした技術を「先回り」と呼んでいますが、本当にほっとできる場所は、適度に選択の余地を残しつつ、自分が望むことを自然に提供してくれる家だと思います。例えば壁にかけた絵画や天井の照明などが四季や時間帯に合わせてさりげなく変わってくれたら、とても気持ちがいいと思いませんか。これは日本人が持つ「おもてなし」の精神にも通じるところだと思います。

 それから最近のファミリー世帯から感じるのは、自分が住みやすいように家に手をかけて育てていこうという発想です。欧米では昔からある考え方ですが、日本でも最近は「自分に合った家に住みたい」「趣味の部屋を持ちたい」といった需要が高まっているからでしょう。

 当社は音が周囲に漏れない「奏でる家」という防音室を提供しています。従来の防音室より安価なこともあり、とても人気です。楽器を演奏したり、音楽を聴いたりするのに適しているからだと思います。

 さて今度は私から皆さんに質問させてください。皆さんにとって「ワクワクドキドキする帰りたくなる家」とはいったいどんな家でしょうか。私たちの家づくりに生かしたいと思いますので、アイデアやご意見をぜひお寄せください。たくさんのご投稿をお待ちしています。
(日本経済新聞2019年1月7日付)

◆投稿はこちらから。

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