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趣味欄はどう書く?~ES作成で使える小ネタ

ホンネの就活ツッコミ論(91)

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NIKKEI STYLE

ぼちぼち、エントリーシート(ES)を提出する学生も増えてきました。そこで今回はエントリーシートの小ネタ・小技を解説します。学生のエントリーシートを添削していくと、色々な相談を受けます。エントリーシートについては、昨年掲載の48回・50回・51回をお読みください。タイトル付けが必要な場合は69回も参考になります。今回は「趣味・特技欄はどう書く?」「ガクチカの作り方」「長く書ける就活サイトの自己PR文」「文章を変える一手間」の4点について解説します。

就活生が悩む趣味・特技欄

「趣味・特技の欄にはどのような(どのレベルの)ものを書くべきでしょうか?」(原文ママ)

今月開催のエントリーシート講座で学生から事前に質問を募ったところ、趣味・特技欄についての質問を受けました。この学生に限らず、趣味・特技欄をどのように書くか、悩む学生は少なくありません。

趣味・特技欄について、企業はどのようにみているでしょうか。実は学生が気に病むほど、重視している企業は多いわけではありません。「面接中の話のとっかかりになればいい、くらいです」(メーカー)「趣味・特技欄に触れることはありません」(IT)

旅行会社に内定した学生にも話を聞きました。「趣味はスポーツ観戦。好きなチーム名を出したこともあります。特技は『国旗を書くこと』。いや、何を書けばいいかわからなくって。面接で『その特技やってみてよ』と言われたら、盛るのもどうか、と思い、唯一できるのが『国旗』でした」

で、その趣味・特技は面接で質問された? 「特技は全くなかったです。趣味も数社あったかな、という程度。雑談レベルの話でそれほど大したことはなかったです」

就活生からすれば拍子抜けかもしれませんが、趣味・特技欄はこの程度です。

企業からすれば、聞きたい内容の中心はガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、自己PR、志望動機。ここ数年だと志望動機よりもガクチカを重視する企業が増えています。企業からすればこの3点で十分です。ただし、補足として趣味・特技を聞いてくることはあり得ます。それは学生のネガティブな点を探す、というよりも、ポジティブな点を探すため、と見るべきでしょう。

そこで、趣味・特技欄には正直さと分かりやすさをお勧めします。正直さとは、ウソではなく本当の話を書く、という意味です。分かりやすさとは、採用担当者の年代でも分かるように書く、という意味です。

例えば、趣味が「旅行」「読書」などありがちな内容だったとしましょう。ちなみに「旅行」「読書」で落ちる、ことはまずないのでご安心ください。とは言え、同じ「旅行」「読書」でも、付記として「大学周辺をよく探索」「海外旅行を年2回」「自転車旅行が好き」など一言、加えてみてはどうでしょうか。それだけで印象が大きく変わるはずです。

ガクチカの作り方~長い話をどうまとめる?

「ガクチカの作り方が分かりません。背景を丁寧に書きすぎるとそれだけで終わってしまうし、と言って、そこを説明しないと分かりづらいし...」

エントリーシートは小論文と違って文字数が少ないところに特徴があります。大半の企業は300字~500字程度です。文字数が多いのと少ないのと、どちらが書きやすいか、で言えば断然、前者です。文字数が多いと、それだけ情報をまとめていくのが大変とも言えますが、色々書けるというメリットがあります。その点、文字数が少ないと、まとめ方でいつも苦労しています。

では、長く書きがちなガクチカをどうすればいいでしょうか。まずは、いきなりエントリーシートの制限文字数に合わせようとせず、長めのメモを書いてみてください。箇条書きにしていく、ということでも構いません。そのうえで、長く書いたメモ・箇条書きを再読すること。どの情報を最優先でいれるべきか、入れなくても伝わるのは何か。そうした取捨選択をしていくと、うまくまとめられます。

長く書ける就職サイトの自己PR文をどうする?

アイデムが運営するJOBRASS(ジョブラス)、i‐plugが運営するOfferBox(オファーボックス)など逆求人型サイトを中心に、自己PR文やガクチカなど、長く書ける就活サイトがあります。こうしたサイトで、長く書こうにも長く書けない、と嘆く学生がときどきいます。結果、800字~1000字程度、書ける項目が300字程度しか埋まっていない、という学生も。

もちろん、それで落ちる、不採用になるということはありません。ただ、アピールする機会を失っている、という点ではもったいなさを感じます。項目の制限文字数(または項目の大きさ)に合わせて書くのが一番。ただし、書くネタがどうしても300字~500字程度しかない、ということであれば、2ネタ書いてみるのはどうでしょうか。

制限文字数が1000字なら500字を2ネタ書いてみるのです。項目の設定として「1ネタで通して書いてください」という制限があるなら、その設定に従う方がいいでしょう。が、そうした制限が特にないなら2ネタ書いてみると、それだけアピールする機会が増えることになります。

書き終わった後の一工夫~一晩から5分、寝かせる

最後にエントリーシートの小技を一つ。エントリーシートだけでなく、文書・文章にも当てはまる小技です。それは書いたら、すぐ読み返す、ということではありません。いや、読み返したいのであればそれはそれで構いません。が、それですぐ提出、ということではなく、一度、別の作業をしてみてください。

別の作業とは、就活関連でもいいですし、他のことでも何でも。たとえば、お風呂に入るとか、食事をする、コーヒーを作る、近所のコンビニに行く、YouTubeで面白動画を検索する、ひと眠りする...。要するに、エントリーシートを書き終えたら別のことをするだけです。理想は一晩、おくこと。夜に書きあげたら、翌日の朝に読み返すのです。書き終えた直後に読み返しても、書いた勢いもあって、粗い部分が自分では意外と見つかりません。その点、一晩おくと、粗い部分が実によく見えてきます。

それでも、就活生によっては時間がない、もうすぐ締め切りだ、という方もいるでしょう。一晩寝かせる、という余裕がないこともあります。その場合、1時間、いえせめて5分でいいので、時間を空けてみてください。一晩寝かせるよりも効果は低くなりますが、それでもすぐ提出するよりは粗い部分をチェックすることができます。

私は書籍執筆を別にすれば月に10本前後、記事を書いています。その際にこの「一晩(または1時間、または5分)おく」ということをよくやっています。17年間、大学・就活関連の記事や本を書いていますが、この「おく」作業が意外と文章をより良くしていることは実感しています。

ただし、この話をあまりすると、編集者(それも少なくない数)から「うちの原稿、いつも遅いけど、風呂に入ったり、面白動画検索で遅れているのですか」と冷たい視線で見られることになりますので、この辺で。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
 1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。

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