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career-働き方

海外で働く、なでしこたち(1)窮屈な中高時代があったから、
今の私がある

海外で働く、なでしこたち(1) 窮屈な中高時代があったから、今の私がある
authored by 濱田真里『なでしこVoice』代表

 みなさん、初めまして! 海外で働く日本人女性(なでしこ)のインタビューサイト『なでしこVoice』代表の濱田真里です。私の仕事は、海外で働く日本人が暮らす場所まで行き、取材をして発信すること。これまでに10カ国以上、400人以上の方に現地取材をしてきました。海外で働く方たちにお話を伺うと、日本との働き方の違いや現地での奮闘ストーリーに驚くことばかり。たくさんの考え方や生き方を知れるこの活動が本当に大好きで、学生時代にサイトを立ち上げてからずっと続けています。あっという間に4年間が経ちましたが、自分のライフワークとして一生続けていくつもりです。

 このコラムでは、そんな世界で働く彼女たちの声や、海外での働き方、取材を通じて考えたことなどをご紹介していきます。その前に、私自身がなぜ今の活動をするに至ったのかについてお伝えさせてください。

 私の話を聞いて下さった方から時々いただくのは、「はままりさん(私のあだ名です)ができたのだから、自分でもできるかもと思えました!」という言葉。私自身、大学時代に周りの友人たちの活動を見ているうちに、私にもできるかも? というふとした思いからやってみた行動で、自分の枠を広げられた経験をたくさん持っています。大学を卒業して3年が経ちますが、私がどんな思いで活動しているのかを共有することで、皆さんが何か踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

「なでしこVoice」の女性向けセミナーの参加者たち(筆者前列中央)

窮屈な環境から早く抜け出したかった中高時代

 大学時代から私のことを知っている人は、「元気で明るい」というイメージを持っている人が多いと思います。しかし、中高時代は全く違いました。漠然と、「今いる場所よりもっと広い場所に行きたい」という窮屈感を持って生きていました。

 小中時代の私は、学級委員に立候補するなど人をまとめたりするのが大好きなリーダータイプ。しかし、中1の学園祭の準備中に、クラスのメンバーから私の理不尽な指示の仕方に対して反発を受けたことで「リーダーに向いていないんだ!」と思うように。それ以降、人を指示するという立場に恐怖心を持ち、大学5年生で『なでしこVoice』を立ち上げるまでずっとリーダーの役割を避けてきました。

 高校時代はバトミントン部に所属したのですが、先生の指導方法に納得がいかないという理由で、約2週間で辞めました。行動範囲は学校と家のみ。家族とはうまくいっていましたが、学校では、派手な女子の発言権が強いというスクールカースト的な状況や、女子特有の所属グループから外されないように、少し怯えながらみんなで仲良しであることを確認し合うというグループ制度にうんざりしていました。また、私は学校では天然・いじられキャラで、真剣に話しているつもりなのに「変なことを言っていて、話があまり理解できない人」という前提で話を捉えられることが多く、もっとありのままの自分を認めてくれる環境に行きたいと強く思っていました。

世界一周旅行中のベトナムで現地の子供たちと(筆者中央)

スローガンは、勉強しすぎて死ぬことない!

 そんな高校生活を抜け出すため目標が、大学進学。高校2年生の時に早稲田大学を見学し、開放的なキャンパスと好きな活動に打ち込む学生の様子に一目惚れしました。この場所だったら私でも受け入れてもらえるんじゃないかと勝手な期待を膨らませて受験勉強を始めました。しかし、2年間の努力も虚しく、絶対に受かると言われた滑り止めも含め全滅! 3月入試で1校受かったものの、「ここで諦めたら、中途半端な努力しかできない人生になる」と思い、両親に頭を下げて浪人をさせてもらいました。そして、「勉強しすぎて死ぬことない!」をモットーに1年間の浪人生活を送り、念願の早稲田大学の合格をやっと手にしました。

 人生で私はまだ一度しか経験したことがありませんが、嬉しくて泣きすぎると顔が痙攣します。電話で合格発表を聞いた時、あまりにも激しく泣いたら顔全体がガクガクして顎が外れそうになりました。あのレベルの感動を人生であと3回くらい体験したいと思っています。

 やっと入れた憧れの大学。そこでは人生を変える様々な出来事がありました。次回は世界一周の話とその後の就職活動についてお伝えします!

濱田真里(はまだ・まり) 『なでしこVoice』代表。1987年生まれ、早稲田大学教育学部卒。大学3年次に1年間休学をして22カ国を旅する。 2011年に世界で働く日本人女性のインタビューサイト『なでしこVoice』を立ち上げ、400人以上の海外で働く日本人に取材をする。大学卒業後、通信事業会社、編集事務所を経て、現在は『なでしこVoice』の運営や、アジアで働きたい人の応援サイト『ABROADERS』編集長として活動中。

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