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「やりたい」を仕事にするために必要なこと

僕ら流・社会の変え方(4)

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今日は、自分のやりたいことをどうやって仕事の中で実現していくかについてお話ししたいと思います。

独立しなければやりたいことはできない?

毎年この時期になると、よく友人や後輩から、会社を辞めたいという相談を受けます。年末年始の休みに一人で考える時間を持ち、4月から新しい年度に入る前のこのタイミングで自分の生き方や働き方について考え直す人が多いのかもしれないですね。

そんな時、必ず言うのは「そんなに簡単に会社を辞めない方がいいんじゃないの?」ということです。

会社にいる時は気づきにくいのですが、毎月給料をもらえることが約束されていることや、黙っていても仕事が来る環境はとても恵まれていると思います。一旦、会社を辞めてしまうと、仕事を自分から取りにいかないといけないですし、次の月から食べていけるかどうかもわからなくなります。会社を辞めるというのは生半可なことではないのです。だからこそ、まずは引き止め、その覚悟を聞いています。

また、聞いていると、辞める理由については大きく二つに分けられます。それは、「仕事が辛いから辞めたい」という理由と、「転職したい」「辞めて独立したい」など「やりたいことをやるために辞めたい」というものです。そんな時、僕がどう答えているのかを、それぞれご紹介したいと思います。

自分が本当に好きなことは何か

まずは、「やりたいことはないけれど、辛いから辞めたい」という人に対して。結論から言うと、そういう人は、すぐに辞めない方がいいと思います。仕事に対するモチベーションがなければ、転職をしたとしてもまた同じような状態になる可能性が高く、ずっと同じことを繰り返すだけになってしまう可能性があるからです。だったら、今の会社にいながら、まずは、何か自分のやりたいことを探した方がいい。

自分が本当に何が好きなのかを考えたり、会社に勤めながらNPOの活動に参加したり、ボランティア活動に参加してみたり――。休日などを使って、自分に何ができるのか、自分は何がやりたいのかを確かめるための活動をやってみることをお勧めします。その過程で、「実はこれをやりたかったんだ!」「これだけに残りの時間を費やしたい!」というものを見つけられたら、その時は辞め時かもしれません。やりたいことには、人は自然と全力投球できるものです。

どんな活動に参加すればいいのかわからないという人には、一緒にグリーンバードの活動に参加してもらったりもします。僕らの活動は、社会やまちと、自分との関係性を考える一つのとっかかりになります。そこには、相談に乗ってくれる様々な働き方をしている仲間もいます。

仕事を通してスキルを身につける

次に、「やりたいことをやりたいから辞めたい」という人に対して。そういう人には、「今の会社の中でできないのか」ということを改めて考えてもらうことにしています。

多くの人は自己分析をし、OB訪問をし、インターンをし、必死で就活をしています。もちろん、理想と現実は異なる場合も多いと思いますが、自分のやりたいことを何とか探して、それができる会社に就職しているのだと思います。ですから、辞めるのは自分のやりたいことを会社の中でやるべく、改めて動いてみてからでも遅くはないと思います。日々の仕事の忙しさの中で、いつの間にかルーティーンをこなすだけになってしまっている場合がありますので。

僕は、学生の頃にNPOで活動をしていて、この業界にはプロモーションの力が足りない、と思っていました。確かに、一生懸命やっている人は多いけれど、新しい事業を始めるためのお金を稼ぐことや多くの人に活動を知ってもらうための広報活動がうまくできていないように感じたのです。

学生時代、ぼんやりと考えていたのは、今で言ういわゆる「ソーシャル」な活動を仕事にしたいということ。でも、そのための能力はありませんでした。まずは、プロモーションやマーケティングのスキルを身につけて、それからNPOのために活動しようと思い、広告会社に就職しました。最初の仕事で担当した仕事は、自動車のプロモーション。もちろん、就職活動の時に「車を売りたい!」と考えていたわけではありませんでしたが、与えられた仕事に、がむしゃらに取り組みました。その後も数多くの仕事を任され、仕事を通してプロモーションのスキルを身に付けることができました。

今いる場所で、まずやってみること

だんだんそうした「武器」が身に付いてくると、「このスキルを使って、会社のためにもなって、自分もやりたいことをできないだろうか?」と考えるようになりました。自分のやりたいことを企画書にまとめて、会社に提案する日々が始まりました。何度も提案を繰り返す中で、自分が学生時代に関わっていたNPOと一緒に仕事をすることができたり、クラウドファウンディングのサイトを立ち上げるプロジェクトなど、自分のやりたいことが仕事を通じてできるようになりました。

僕が就職した当時は「ホリエモン」ブームだったこともあり、「会社を辞めて独立しなければ自分が本当にやりたいことはできない」というような風潮がありました。最初は3年で辞めるつもりが5年半かかったのは、会社の中でも自分の夢や志を実現する機会に恵まれたから。結果的にはNPOの代表や議員になる決断をしたために会社を辞めることになりましたが、そうでなければそのまま続けていたでしょう。

まずは、やりたいことを社内外で言い続けること。そして、企画書をどんどん書いて、自分の夢と会社の接点を真剣に考えて、提案してみることからはじめてみる。それでも、どうしてもできなかったときに、辞めることを考えてみるのがいいと思っています。

これから就職活動をする学生の皆さんには、就職、起業など多様な働き方があることを、また、いつからでも自分の夢を追求できるということを念頭におきつつ、どんな会社やどんなポジションであれば自分の夢や希望、志に一番近くなるのかをじっくり考えてもらいたいと思います。

でも、やりたいことは、そんなにすぐに見つからないかもしれない。そんな時は、ボランティア活動でも、インターンでも、アプリ制作でも、何でも「まず、やってみる」こと。人は経験の中から学び、多くの経験の中から取捨選択する基準を身につけていくものです。「ビビッ」ときたことにはすぐに動いてみて、様々なことに積極的にチャレンジしていってください。

横尾俊成(よこお・としなり)
 NPO法人グリーンバード代表/NPO法人マチノコト代表/港区議会議員(無所属)/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 後期博士課程に在籍中。早稲田大学大学院修了、広告会社の博報堂を経て現職。まちの課題を若者や「社会のために役立ちたい」人の力で解消する仕組みづくりがテーマ。第6回、第10回マニフェスト大賞受賞。月刊『ソトコト』で「まちのプロデューサー論」を連載中。著書に『「社会を変える」のはじめかた』(産学社)、『18歳からの選択 社会に出る前に考えておきたい20のこと』(フィルムアート社)。
HP:http://www.ecotoshi.jp
Twitter: @ecotoshi

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