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大型調達で世界へ 日本発のメガベンチャーを

大型調達で世界へ 日本発のメガベンチャーを
authored by 伊佐山 元WiL 共同創業者兼最高経営責任者

 このところ、日米ベンチャーの資金調達が活発だ。全米ベンチャーキャピタル協会(NVCA)の統計によると2014年の米国でのベンチャー投資は、前年に比べ60%増の約5兆7000億円と、リスクマネーの供給量は巨大化している。日本のベンチャー投資も13年度で1800億円強と、従来にはないスピードで増えている。

 このように社会にリスクマネーが増えることで、ベンチャーへの資金提供は増え、その数も増える。最近の日本のベンチャーでの新しい傾向は、株式市場に上場していておかしくないようなベンチャーが、ベンチャーキャピタル(VC)から大型の資金調達をするケースだ。いままでは少額のリスクマネーが多くのベンチャーに分散投資され、大規模な資金調達には上場くらいしか選択肢がなかった。それが最近は良質ベンチャーに大型のリスクマネーが提供されるようになった。つい先日も、WiLの投資先であるラクスルというベンチャーが40億円もの増資を発表した。

 大型資金のもたらすメリットは何か。まず、大型資金が調達できることで、自由度の高い経営を続けながら、従来型の時価総額100億円に満たないような小規模な上場ではなく、時価総額が1桁、2桁大きい上場企業を目指す準備ができる。早期に上場することにメリットがないとは言わないが、いろいろな制約の中で株主の期待に応える経営を続けるには、大きなリスクを伴うような新規事業や投資はやりにくくなる。上場後にそのような企業が大企業に取って代わるような成長を遂げるケースはまれだ。やはりベンチャー企業でいる間に、スケールの大きなビジネスにつながる先行投資を十分にしたうえで、上場するのが理想といえる。

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