日本経済新聞 関連サイト

OK
[ Advertising ]

【PR】グローバル・オープンイノベーション・フォーラム2015
一橋大学イノベーション研究センター
東レ、ユーグレナなどが集結

【PR】グローバル・オープンイノベーション・フォーラム2015 一橋大学イノベーション研究センター 東レ、ユーグレナなどが集結

____【PRページ】____

 企業が、業界や官民の垣根を越えて互いの技術やアイデアをオープンにし融合させることで、画期的な製品開発やビジネスモデルの創造につなげる「オープン・イノベーション」が注目を集めている。そうした中、一橋大学イノベーション研究センターは3月末、東京都内で「グローバル・オープンイノベーション・フォーラム2015」を開いた。オープン・イノベーションの先端を行く企業のトップの基調講演のほか、オープン・イノベーションの可能性や課題を議論するパネル討論が行われた。

東レの日覺昭廣社長

 まず、オープン・イノベーションの先進企業、東レの日覺昭廣社長が「東レのイノベーション戦略」と題して講演した。

 日覺社長は、オープン・イノベーション戦略の一環として、2003年、神奈川県鎌倉市に、主にバイオテクノロジーとナノテクノロジーの研究推進のための「先端融合研究所」を設立した事例を紹介。「同研究所は、基本方針として、異文化融合と自前主義脱却を掲げており、社外の研究機関との連携を推進するためのオープン・ラボを設置し、アカデミアと連携した融合研究の拠点として研究活動を続けている」と、オープン・イノベーションの具体的な推進の仕組みを説明した。

 また、先端素材分野や環境・エネルギー分野、医療分野など、各事業分野におけるオープン・イノベーションの成果や推進事例についても詳しく紹介した。

「聞いたことがないからチャンスだ」

ユーグレナの出雲充社長

 ミドリムシの大量培養に成功し、急成長を遂げた注目のベンチャー企業、ユーグレナの出雲充社長は、同社の急成長の隠れた要因である、大企業とのオープン・イノベーションについて話した。

 出雲社長はまず、会社を設立したころ、2年間で500社に飛び込み営業し、1社からも採用してもらえなかったが、伊藤忠商事が協力を申し出てくれてからは、飛ぶように売れて在庫が底を突き、注文を断るほどだったというエピソードを披露。

 その上で、「断った500社はみな同じことを言った。ミドリムシなんて聞いたことがないからリスクだと。でも伊藤忠は、聞いたことがないからチャンスだと言った」と述べ、「日本企業、とくに大企業のオープン・イノベーション推進役のマインドセットに必要なのは、伊藤忠のような発想だ」と訴えた。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)のダイアン・フィンクハウゼン・オープン・イノベーション担当ディレクター

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)のダイアン・フィンクハウゼン・オープン・イノベーション担当ディレクターは、「GEには130年にわたる長いイノベーションの歴史があるが、そのほとんどがクローズド・イノベーションだった。しかし、オープン・イノベーション時代の到来に伴い、GEでも約10年前からオープン・イノベーションやクラウド・ソーシングに関する実験を続けてきた。そして1年半ほど前から、個別のプロジェクトを立ち上げて本格的に推進し始めた」と説明。その結果、昨年は「全部で5つのプロジェクトから約7,400の新たな製品コンセプトが生まれた」と成果を述べた。

推進のカギは経営トップのコミットメント

米倉誠一郎一橋大学教授

 後半のパネル討論では、出雲社長、尾道一哉・味の素常務執行役員、諏訪暁彦ナインシグマ・ジャパン社長、米倉誠一郎一橋大学教授の4人が、日本企業がオープン・イノベーションを推進するためのカギや課題などを議論した。

 味の素の尾道氏は、「味の素の成長戦略の大きな柱の1つは研究開発であり、その研究開発を進めるために欠かせないのがオープン・イノベーションだ」と指摘し、オープン・イノベーション推進のために経営直結の専門部署を設置していると説明した。さらに、「社長自ら、『味の素はオープン・イノベーションに大きく舵を切りました』と新聞紙上で語っている」と述べ、経営トップのコミットメントの重要性を強調した。

 ユーグレナの出雲社長は、「企業の社長でオープン・イノベーションに反対している人は誰もいないのに、なぜ多くの企業はオープン・イノベーションに二の足を踏むのか」と疑問を呈し、「それは研究開発のトップが、他社の技術を活用したら恥ずかしい、自分たちが責められるのではないか、などとマイナスの考えを持っているからだ」と指摘した。そして「問題の解決には、社長が、研究開発部門がオープン・イノベーションに積極的になるような手を打つことだ」と提案した。

 オープン・イノベーションのコンサルティングサービスを手掛けるナインシグマの諏訪社長は、企業がオープン・イノベーションを推進したくても、お目当ての技術者が見つからないというオープン・イノベーションの課題を挙げ、課題解決の1つの方法として、世界の技術者のデータベースを持つ同社のサービスを紹介した。

左から米倉誠一郎一橋大学教授、ユーグレナの出雲充社長、味の素の尾道一哉常務執行役員、ナインシグマ・ジャパンの諏訪暁彦社長