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「カレッジカフェ×ビリギャル」セミナー
東大よりも慶応大!
 櫻井翔くんがいますし……

「カレッジカフェ×ビリギャル」セミナー東大よりも慶応大! 櫻井翔くんがいますし……

 日本経済新聞社の学生向け情報サイト「日経カレッジカフェ」は4月24日、日経ビル(東京・大手町)で「日経カレッジカフェ×ビリギャル」セミナーを開きました。講師はベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の著者、坪田信貴さんと本の主人公、小林さやかさん。日経カレッジカフェが4月に本格オープンしたことと、ビリギャルが5月に映画公開されることを記念して開催。東宝の協力を得ました。

 900人を超す参加希望が寄せられる中、抽選により142人の読者が出席しました。セミナーの第1部は坪田さんの基調講演、第2部は坪田さんと小林さんの対談で構成。その後のビリギャルについて熱く語ってもらいました。講演の内容を以下に紹介します。

恩師の坪田さん(左)と小林さんに語り合ってもらった

ビリギャル 高校2年の夏に偏差値30、小学4年レベルの学力しかなく、高校の教師からは「人間のクズ」と呼ばれたこともあった小林さやかさん。聖徳太子を「セイトクタコ」と読み、九九の3×4(さんし)を「いらっしゃーい」と答えたとか。そんなビリギャルだった彼女が通い始めたのが、地元、名古屋市の塾。そこで出会った塾講師の坪田さんとの二人三脚の受験勉強の結果、慶応大学に進学を果たした。ビリギャルを描いた坪田さんの著書はベストセラーとなり、5月には東宝から映画公開される。昨年結婚した小林さんは現在フリーのウエディングプランナーとして活動している。

坪田信貴さん講演「諦めない大切さ」

「諦めない」ことの大切さを訴えた坪田さん

 私の夢は世界史の教科書に載ることです。教え子が将来、教科書に載るような人物となり、自伝に坪田先生のことも書く。そして300年後くらいに再評価される、といったストーリーです。

 自分の夢を口にしない人が多いですね。大切な目標ほど言わない。達成できないと恥ずかしいからです。小林さやかちゃんとは彼女が高校2年の夏に出会いました。金髪、巻き髪、短いスカート姿で、偏差値30のビリギャル。そんなさやかちゃんが慶応大学に行こうと決めた時、私は「みんなに話せ」と言ったんです。それで、さやかちゃんがどうしたかというと「目標を見知らぬ通行人にまで話したら変な顔で見られたよ」というほどだった。言葉にすることで、目標がかなう方向にいくのです。

 夢を1人でも多くのひとたちに話す。そうしたら自分は変わります。さやかちゃんについても「合格したら本に載って映画にもなるよ」と伝えていたが、いまこうして実現している。もちろん挫折しそうになることもあります。周囲から邪魔されることもあるが、応援してくれるひとだって多いはずです。

 ひとはなぜ諦めてしまうのか。うまくいくことだって、うまくいかないことだってある。なのに無理だと思った瞬間に、無理だと判断できる理由ばかりがみえてくるのです。認知バイアスといって偏った判断を下すことはよくあります。

 保護者が「うちの子は中学受験や高校受験で頑張らなかったから、大学受験もどうせダメ」と口にする。でも過去がダメだったからといって、これからもダメと決め付けるのはまさに認知バイアスです。

 諦める1メートル先にワクワクがある、成功がある。昔、米カリフォルニアに金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が集まった。あるひとが金を掘り当てたものの、途中から出なくなった。もうダメだと諦めて、ほかのひとに権利を譲ってしまった。その権利を譲り受けたひとが1メートル掘っただけで、金が見つかったという話がある。金が目の前に見えないだけで、どうせ金はないのだと思ってしまう。

 諦める子は成功しない。さやかちゃんだって模擬試験の合否判定が「E」だった。そこで心が折れて諦めていたら、いまのような本や映画にもなっていなかった。確かにさやかちゃんには才能や地頭(のよさ)があった。でも皆さんにも才能や地頭はあるんです。

 諦めずに続けて、結果をだせばほめられる。ビリギャルの本だって90万部を突破した今になって、「坪田さんは文才があるんだね」と言われるようになった。挫折しそうになら「あと1メートル」と思うことです。どんな人にも才能や地頭はある。金は必ず埋まっているのです。

坪田さん×小林さやかさん対談「慶応受験は嵐がきっかけ?」

「母と坪田先生に感謝です」と小林さん

小林さん「自己紹介します。昨年結婚しました。いまはフリーでウエディングプランナーをやりながら、こうして坪田先生とご一緒したりしています」

坪田さん「結婚式はテレビで生中継されたよね」

小林さん「テレビなんて、知らされていなかったんです。結婚式での私の泣き顔が生中継されてしまいましたね」 

坪田さん「最近の話題は?」

小林さん「ビリギャルが映画化されましたが、方言指導する役回りで映画製作にも参加しました。出演する有村架純ちゃんや田中哲司さんたちとお話ができて、なかなかできない経験でした」

坪田さん「高校生のころの話に戻りましょう。さやかちゃんが高校生のころ、周りからどう言われていましたか」

小林さん「高校の先生からは『お前が慶応大学に受かるわけがないだろう』と。それまで成績が悪い、素行も悪いといった状態でしたからね。授業中は弁当を食べたり、漫画を見たり。1時間、マスカラを塗り続けたこともありました」

「スタートが遅かったので、慶応大に行くと決めてからはひたすら勉強しました。だから学校の授業中は寝ていましたね。学校の先生が私を起こそうとしたら、頑張り出したことを知っている同級生が『さやかを寝かしてあげて』とかばってくれたりしました」

坪田さんは「どんなひとにも才能はある」と強調した

坪田さん「英単語だって知らないから、高校2年なんだけれども中学1年に戻って勉強しましたね。さやかちゃんが塾でよだれをたらしながら寝ていたことがあって、『徹夜した』『友達とカラオケボックスに行ったが、そこでも自分は勉強していた』なんて言っていましたね」

小林さん「高校2年の夏は必死に遊ぶと決めていた。約束した友達を裏切ることはできないから、カラオケボックスにも行くのですが、そこでも英語を勉強していましたよ。毎日15時間は勉強していました。」

坪田さん「毎日15時間、勉強を続けたのですよね。さやかちゃんが当事、自分を『日本で一番勉強している』と思えたというのは凄いですよ」 

小林さん「自分1人の力ではできない。私にとって母は大きな存在。それに坪田先生にも感謝です。うちのお母さんは特別なんですよ。『世界一幸せになれるのよ』『うちの子は凄い』なんて言ってくれた。だから私には根拠のない自信があった」

 「母は私にいろんなことをやらせたんです。そのなかで1カ月もったのは水泳くらいでしたが。私にワクワクすることを見つけなさいと言ってくれた。強制されたことは一度もない。坪田先生の塾に通った時もそうでした。『坪田先生に出会ってよかったね』と言ってくれた母だから、いまの自分がいます。坪田先生と出会って『ワクワクする。坪田先生を信じて全部実行しよう』と決めました。慶応大に合格しようがしまいが、ともかく何かあるだろうと信じて」

坪田さん「なぜ慶応大を目指したかについて説明しましょう。出会った高校2年夏の段階で、志望校がないという。それで『東大にする?』って聞いたんです。そうしたら嫌だと」

小林さん「東大はダサいひとしかいないと思っていたんです」

142人の参加者が熱心に耳を傾けた

坪田さん「100%偏見なのですがね。それで私が『じゃあ慶応大はどう?慶応ボーイって知っているよね』と」

小林さん「慶応大ならいいなと思ったんです。櫻井翔くんがいますし」

坪田さん「親は、就職に有利だとか給料が高いだとか言いがちですが、子どもにはピンとこないのです。その子にピンとくるようなことを言ってあげることが大切です」

小林さん「でも、お父さんは『慶応大に合格するわけがない』『カネをどぶに捨てるようなものだ』なんて」

坪田さん「スタートは『慶応大っていいな。格好いいな』という思いだったと。そして続けられたのは、お父さんへ憎しみから?」

小林さん「それはある。当事、両親は仲が悪く、離婚してもおかしくないほど。私はお母さんの味方。お父さんは私の顔を見るたびに『お前みたいな金髪ギャルがなんだ。坪田なんて詐欺師だろう』と言う。それが今では『坪田先生のおかげです』なんて、父が一番変わりましたね。『ひどいことを言ってしまったなあ』と反省している様子が分かるんです。両親の仲もよくなりました」

坪田さん「人間の感情で一番強いのが憎しみ。憎しみをうまく生かせば、ポジティブな方向に向かうパワーになるですね。先日、ビリギャルの映画試写会で観賞した際、皆が感動して泣いているのに、さやかちゃんのお父さんだけ『映像を見て過去の自分のひどさがよくわかった。反省しています』としゅんとなっていた」

©2015映画「ビリギャル」製作委員会

 「多くの子どもを指導してきましたが、娘が父親を好きだというのは家庭1000組に3組くらい。ほとんどは父親を嫌っているんです。それで3組に共通するのは、両親の仲がいいこと。夫婦仲がいいと娘は父親を嫌わないんです。母親が娘に対して、父親の愚痴を言うと、娘は父親を嫌うんですね」

小林さん「父をくそジジイと呼んでいましたね。今では私も結婚しました。将来、子どもの前では夫と仲良く振舞おうと思います」

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