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LINE世代の「出会い」のかたち

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NIKKEI STYLE

4月、5月と新入学や新学年で新しい環境での生活がスタートした人も、そろそろ安定の仲間(=お決まりの仲良しグループ)が確立されてきた頃ではないでしょうか。今回は、そんな彼らの"仲間"になるための最大のツールである、SNSのやり取りから新しいコミュニケーション事情をご紹介したいと思います。

10年前、携帯電話で絵文字を駆使して1日に何百通もメールのやり取りをしていた女子高生や女子大生。彼女達にとって"アドレス"はとても大事なものでした。彼氏や好きなキャラクターの名前を入れたり、記号を駆使して顔文字を入れて個性をアピールしたり。。そして、「アド交(アドレス交換)しよう」という台詞が仲良くなる第一歩だったのです。

「LINE教えて」が友達になる第一歩

しかし、今では自分のアドレスさえ覚えていないという子も多く、「アド交文化」は完全に消え、今では「LINE教えて」が友達になる第一歩なのです。

学生のLINEの使い方は多彩です。一昨年より入学式の日には既にクラスに友達がいるという状況が当たり前になってきました。なぜかといえば、高校や大学の合格発表が終わると、"秒で"(=瞬時に)、「2015入学○○高校、〇〇大学」というLINEのグループができ、入学予定の子たちがどんどん集まってくる仕組みです。多いと300人くらいのグループに化すことも少なくないとか。

では、どのようにしてそんな大人数のLINEグループが完成するのでしょうか......。今の子達は進学先が決まると、Twitterのプロフィールに自分の行く高校や大学の名前を入れます。すると検索で引っかかるようになり、同じ学校に進学する人からフォロー申請が来る。Twitter上で会話を始め(つぶやきに対するRTやファボ等)、Twitterのメッセージでやり取り(一対一のやり取りになるので画像を直接送り合うことも可能)、さらに盛り上がるとLINEを交換して、LINEでトークが始まります。ここまでくれば、もうその相手とは「友達」なのです。たくさんの「同じ学校に行く予定」の人達と、そんなやり取りをします。それがさらに広がり、LINE上でグループが完成します。

そのグループ内トークで、「誰か軽音サークル入りたい人いる?」と送り、それに反応する人がいると、その二人は個々のLINEトークで詳しく情報交換をするようになります。そして、じゃあ1回ご飯でも行こうか! なんてことにもなり、ついにご対面です。

LINEやTwitterで繋がった人と入学式でご対面

だからこそ、入学式前から知り合いがいるのです。もちろん、LINEやTwitterで繋がった人全員と会うわけではないので、ほとんどは入学式でご対面というところです。ご対面は入学式でも、ずっとLINEやTwitterを通して互いの生活を垣間見たり、パーソナリティーを把握しているので、初めてという感じもなく、自然と会話も弾むのだそうです。

このように「出会い」のきっかけはもちろん、出会ってからのコミュニケーションにも日々変化が見られます。

学校生活の中ではサークルや部活のLINEグループも多々あり、使い方も様々です。その中で、「TFT-UA関東代表者ネットワーク」というアフリカの子供達に給食を届ける活動をしている学生団体のLINEグループがあります。関東でこの団体の活動に参加している全50校の各大学代表者の集まるLINEグループは、普段はあまりアクティブに動くグループではありませんが、代表交代の時期になるとメンバーの出入り(前代表が退会し、新代表が招待されて参加するということ)が激しくなります。このような団体にとってはLINE="雑談"ではなく、昔でいう"連絡網"のような役割を果たしています。

さて、2012年に火が付いたLINEをきっかけに若者の対面コミュニケーションが改めて注目されるようになりましたが、既に、前略プロフィールやmixiを使うようになった約10年前から「出会い」の形は変わり、対面から始まるコミュニケーションは激減しているのが実態です。

アドレスだけでなく、親友の電話番号も知らないという子が多いのですが、LINE電話や無料通話アプリの利用率は上がっており、「昨夜は2時間友達と電話してた~」なんて話をよく聞くようになりました。ついに、文字を打つのが面倒になったかと思いきや、そんなことは全くありません。大人と圧倒的に違うのは、「電話は何かをしながらするもの」という感覚です。スマホを駆使する若者は、みんなマイクやコントローラー付のイヤホンを使って電話しています。「耳にスマホをあてて画面が見えなくなるなんて不便すぎてありえない」と言う声も聞きます。今や電話をしながら、LINEのやりとりやSNSのチェック、ネットで調べものをするのは当たり前のことなのです。

そんなLINEで繋がっている世代にとって、アドレスや電話番号を教える時は「何か重要な要件があったり、真面目な、かしこまった話がある」状況なのです。メールもほとんど使わないという割には、Twitterのアカウントを複数持つようにアドレスも複数持ちしている子が多いのです。理由は「ゴミメールの対応」。アドレスは、ゴミメール(メルマガや迷惑メール)と少し大事なメール、就活中であれば就活用などと、アドレスを使い分けています。メルマガは開封もせずに即消去。基本的にはメールの内容は全く見ていないようです。

逆に、どんなメールなら見るかといえば、「31アイスクリームなど(クーポンの連絡が多いし、新しいフレーバー情報が気になる)」「ディズニー(パレード情報などが気になる)」など。好きなアーティストのメルマガは消すのは可哀想だから、開くが、読まずに閉じるパターン。メールボックスは週に1回くらい開いて、携帯を重くしないためにバンバン消すのが当たり前です。

ということで、メールをマメにチェックすることのない学生たちにメール連絡しても反応は一向にない。LINEで「メール送ったので確認してね!」とフォローを入れることが必須の時代となりました。好きなショップからのメルマガであっても全く読まず、LINEの無料スタンプもとったあとは、ブロックかけるというのが実態です。大人たちは、学生たちにダイレクトにアプローチする方法をいかに見出すか頭を悩ませています。

中村泰子(なかむら・やすこ)
 ブームプランニング社長。山口県出身。1986年に企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を発足、女子高生ビジネスを立ち上げる。88年、株式会社ブームプランニングを設立し、女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。現在、未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦、シニア層まで全国1万人以上ネットワークを広げ、様々な業種で企業の商品開発にかかわる。活動に関係した女子高生は10万人。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』など。

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