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ジョブヨク(4)失敗について考えてみよう
活動リポート@青山学院大学

ジョブヨク(4) 失敗について考えてみよう活動リポート@青山学院大学
authored by ジョブヨク

 "失敗"に対して、どんなイメージをあなたは持つだろうか。悪いイメージだろうか。それとも、良いイメージだろうか。そのイメージが浮かんだのは、どうしてだろうか。失敗というのは人生の中で誰もが経験するであろうものである。しかし、その失敗の捉え方は十人十色である。

 2015年7月4日14時から、青山学院大学・青山キャンパスでジョブヨクが開催された。ジョブヨクとは、大人と学生が"生き方"と"働き方"について語り合う場である。今回のテーマは「失敗とは?」であった。"失敗に対する価値観を考え直したい"という思いで、このテーマが決まった。大学生は43名、大人は27名の合計70名が集まり、過去最大のジョブヨク参加者数となった。

 ジョブヨクでは、学生と大人が半分ずつのグループになってセッションを進めていく。また、セッション開始の前には毎回アイスブレイクを行う。参加者一人ひとりの緊張をほぐし、セッションが円滑に進むためである。そして、ジョブヨクという場所から世代を超えたワークショップを通して、一人ひとりの今後の行動に繋がるようセッションが組まれている。

セッション1."失敗"のイメージ

 最初のセッションは"失敗"のイメージを書き出すもの。私のいたグループではそれぞれが思う失敗のイメージを挙げていった。大学4年生の方は「失敗したらとってもへこみ、考え込むことがある」と言ったり、大学3年生の方は「自分はバイト先で失敗をしてしまい、とっても恥ずかしかった」と話してくれた。学生は否定的なイメージが多いなと感じた。

 社会人のとある男性は「自分も失敗をすることはある。でも、それをチャンスだと思い次に繋げている」と会社での事を話してくた。大人は肯定的なイメージが強いものが多かった。セッション中に大学4年生の方から大人に質問があった。「大人はお金・リスクが失敗に絡んでくるから、失敗しないよう常に気を付けていると思う。そのため、失敗が少ないイメージがあるが実際はどうなのか?」というものであった。それに対し大人は、「失敗はもちろんある。思い通りの結果にならないこともある。それでも、挑戦し続ける。」と答えていた。

 大学4年生の方はこの回答に対して、「自分は今まで失敗したら落ち込んでいたが、これからは、失敗したらチャンスととらえ、また頑張ってみようと思う」と言っていた。私自身も失敗をする。そして、その失敗について考え過ぎてしまい、周りが見えなくなってしまうことが多い。でも、これからは周りを見ながら失敗をチャンスに繋げたいと思った。

セッション2."失敗"から学んだこと

 次のセッションでは"失敗"から学んだことについて語り合った。それぞれが失敗に対して肯定的と否定的なイメージを持っていることが最初のセッションで分かった。それを踏まえて、失敗から何を学んだのかを個人の経験を基に語り合った。

 社会人2年目の方は「自分の思っている失敗は客観的に見ると小さな事なんだと、経験から学んだ」と話してくれた。彼は失敗をして落ち込んでいる時こそ旅行に行く。環境を変えて失敗を客観的に見られるようにしているらしい。他には社会経験の長い女性が「周りに失敗を話すことで、些細な失敗だったと気づける」と話してくれた。彼女は昔、失敗をして落ち込んだ時に、先輩に相談をしたそうだ。そうしたら、そこまで落ち込む失敗ではないと気付いたらしい。

 グループメンバーも共感して、「めっちゃわかります!それ!」と話していた。失敗すると、人は失敗した理由を考えはじめ、失敗と向き合う。すると、失敗に囚われてしまい周りが見えなくなってしまう。そして、人はネガティブな思考になってしまう。どうして失敗してしまったのかと考え続けてしまうのだ。それでも環境を変えることによって、周りの優しさに気づいたり、環境の重要性を学んだりする。また、周りに自分の失敗を話すことで、自分の失敗が小さなことだと気づいたり、同じ失敗を経験した仲間に出会えたりすると、このセッションを通してメンバー同士、互いに学ぶことができた。

セッション3."失敗"との向き合い方とこれから

 最後のセッションは、前のセッションで語り合ったことを基に失敗との"向き合い方"と"これから"についてまとめて発表するという内容。私たちのグループでは、次のような内容にまとめた。

 失敗の捉え方はそれぞれの価値観により異なる。また、失敗との向き合い方は本や人と語り合うことで知ることができるのではないか。そして、失敗を成長への糧とし、成功へと繋げることがいいのではないか。

 あるグループは「失敗をしたのは、自分が挑戦したから失敗をした。挑戦しなければ失敗はなかった。だから、失敗をしたことをもっと肯定的に捉えていいと思う」と言っていた。失敗をした時は落ち込み、辛いかもしれない。しかし、失敗をした理由を考えた時に失敗は挑戦したから起きたことだと考えられたら、次の行動も肯定的に始められるかもしれないと思った。失敗から学びつつも失敗にとらわれず、失敗から挑戦していくようになりたいと思わされる発表が続いた。

セッション終了後には、今年から始まったサッポロビールさんからの、お酒の正しい飲み方講座「酒活」セミナーがあった。その後、参加者全員での集合写真を撮影して青山学院大学のジョブヨクは終わった。

 今回の「失敗とは?」いうテーマを通して、失敗を否定的に捉えがちな学生が、肯定的に捉えるという価値観を見いだせたのではないだろうか。大人と語りあうことで学生は多くの共通点に気づくことができた。また、似たような失敗をした仲間に出会い、自分の考え方や必要な行動に気づき、得たものも多かったのではないだろうか。

 ジョブヨクは、大人と学生が「生き方」と「働き方」について語り合うことで、個々の価値を共に最大化でき、また自分と向き合い振り返ることのできる場である。個人だけでは解決できない問題や気づかないことが、この場で語り合うことによって新しい解決策・発見を得られるのかもしれない。
(www.job-yoku.net)

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