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ジョブヨク(5)人生で大切なこと
活動リポート@千葉大学

ジョブヨク(5) 人生で大切なこと活動リポート@千葉大学
authored by ジョブヨク

 2015年7月18日、千葉大学でジョブヨクが開催された。ジョブヨクとは、「生きること」や「働くこと」に関する様々なテーマで、大学生と社会人が対話するイベントだ。実行委員は私、人見悠大を含む千葉大学生7人。参加者は大人と学生合わせて40人弱だった。

 今の時代、大人や年配者と接点を持つ学生は少ない。小学校に入学し、大学を卒業するまで、学生は学生同士のコミュニティを作り、ほとんどその世界だけで育つ。大人は慣れない、なんとなく壁のある存在になっていく。大人も社会人として学生との間に一線を引き、同じ立場で話すことが中々できないのではないだろうか。

 今回のジョブヨクのテーマは「人生で大切なこと」で、セッションは「今までに大切にしてきたこと」「大切にしたいけど、できていないこと」「これから大切にしていきたいこと」の3つあった。これらのテーマについて、参加者は対等に言葉を交わす。セッションは、「大人は所属企業や職種を明かさない、学生は所属大学を伏せる」というルールのもとで行われた。大人と学生の壁を取り除き、人間と人間で対話するためだ。

人と対話することで、自分を理解できる

 アイスブレイクを経て、最初のセッション「今までに自分が大切にしてきたこと」が始まった。まずは参加者個人で、今までで一番大切にしてきたことは何か、なぜそれを大切にしてきたのかを整理し、紙に書いていく。その後グループ内でシートについてコメントし合う。自分の経験を整理し、他人の視点から自己理解を深めることができる。

 鈴木さんは「暇なときに一人ではいられない」と書いた。それに対して班のメンバーが「それって行動力があるってことだよね」と肯定的な意見を出す。それは鈴木さんに今までなかった考え方だった。「今までにない視点から自分を見ることができて新鮮だった」と鈴木さんは話す。一人では自分を客観的に見ることはできない。自分を理解するのにより重要なのは、自分よりも他人の視点なのではないだろうか。

多様な人を知り、意見を交換することで広がる世界観

 2番目のセッションは「大切にしたいけど、できていないこと」。頭ではやらなければならないと分かっていても、できないことが誰しもあると思う。そんな課題を一つ考え、どうやったらそれができるようになるのか参加者同士で意見交換をする。「早寝早起きをすること」「挑戦し続けること」「計画性をつけること」「大切な人といる時間を増やすこと」「健康でいること」など、参加者は様々な課題を考えた。その課題に対してみんなで解決策を出し合う。自分とは異なる集団に属す人、違う生き方をしている人がジョブヨクにはたくさんいる。そんな人々の悩みを聞き、アドバイスを出し合う経験は、参加者にとって刺激的だった。日下さんは「健康第一」を課題にしていたが、班の人から「健康でいるだけじゃつまらない。適度な遊びも必要なんじゃないか」という意見があった。日下さんは「これは今後の生活を考える契機となった」と話した。

参加者たちの変化

 3番目のセッションは「これからの人生で大切にしたいこと」がテーマ。参加者はこれから大切にしていきたいことと、それを実現するための具体的な行動を3つ考える。各々が自分の理想像を描き、考えた目標と行動を全員の前で発表した。具体的な行動を考え、参加者同士で宣言し合うことで、実行する意欲が高まった。

 終了後、参加者からは「社会人の方が仕事を楽しんでやっていることがわかって、将来について前向きに考えられるようになりました」「発言を肯定してもらうことで自分の意見に自信を持つことができた」「これから何をすべきか、周りから刺激されつつより具体的に考えられ、よかったです」といった声が聞かれた。

 今回のジョブヨクでも、様々な変化が参加者に生まれた。ジョブヨクは多様な人が集う、対話の場だ。自分を見つめる、世界観を広げる、人脈を作る、発信力をつけるなど、そこには様々なものを得る機会がある。もしあなたが、例え漠然としていたとしても、「成長したい」「刺激が欲しい」「人と繋がりたい」などの向上心を持っているのなら、ジョブヨクは一つのきっかけになるかもしれない。
(www.job-yoku.net)