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[ career-働き方 ]

卒業までにやっておくべきこと(1)全日空の財津弘彬さん
「英語学習と生活リズム維持を」

authored by 日経カレッジカフェ取材班
卒業までにやっておくべきこと(1) 全日空の財津弘彬さん「英語学習と生活リズム維持を」

 就職戦線を乗り切って無事内定(内々定)を勝ち取った就活生の皆さん、おめでとうございます。今はほっとした気分とともに、緊張感も薄れたと思いますが、内定はあくまで社会人としてのスタートラインに立つための手続きに過ぎません。入社に向けて残された学生生活を有意義に過ごすために、何をすればいいのか。「日経カレッジカフェ」では、就活の先輩でもある企業の若手社員の方々に、「卒業までにやっておくべきこと」をいろいろ伺ってみました。トップに登場いただいたのは、全日本空輸の入社2年目で、現在、羽田空港の通称「グランドスタッフ」業務に就く財津弘彬さん(24)です。

飛行機が好きで航空会社へ

――まず、今のお仕事について伺いたいのですが、具体的にはどんな業務なのですか。

「羽田空港の国際線ターミナルで地上勤務職員、いわゆるグランドスタッフをしています。お客様のチェックインや搭乗口への案内・誘導などが主な仕事です。ANAでは新入社員は全員、こうした直接お客様に接するいわゆるフロントラインの現場に配属されて、様々な業務を覚えます」

財津弘彬さん(ざいつ・ひろあき) 福岡県出身。一橋大学経済学部卒、2014年4月、全日本空輸(ANA)に総合職として入社。ANAエアポートサービスに出向し、旅客サービス部旅客サービス課に所属。学生時代は体育会アメリカンフットボール部でワイドレシーバー兼ランニングバックとして活躍した。

――航空会社を志望されたきっかけは。

「子どもの頃から飛行機が好きで、実家に近い福岡空港へよく飛行機を見に行っていました。それも(イメージカラーが)赤の会社より、青のANAが好きで(笑)。ANAのパイロットになりたくて、就活の初年度は自社養成パイロットに応募したのですが、残念ながら落ちてしまいました」

――それで総合職を受け直した。

「ええ、やはり好きなものを仕事にしたいと思いまして。ただ、その年はもうだめなので、卒論を提出せずに9月卒業となって、翌年度の採用試験を総合職で受け直しました」

先輩社員の話から具体的なイメージを

――内定を得た後の学生生活はどう過ごされたのですか。

「学生時代にやっていたアメフトをクラブチームに籍を移して続けていました。『ノジマ相模原ライズ』というトップリーグのチームで、試合にも出ました。いまも現役です」

――改めて会社や業界について調べたり、先輩社員の話を聞いたりしたことは。

「人事部の採用担当の方が、そうした目的で内定者を集める機会を2、3回つくってくれました。航空会社には様々な職種があり、キャリアもバラバラなので、様々な部署でいろいろな仕事に就いている方の話を聞くのは役立ちました。航空会社といっても、漠然としたイメージしかなかったので」

羽田空港国際線ターミナルの搭乗カウンターが職場。米国人客とアメフト話で盛り上がることも

ビジネススキル磨くチャンスに

――会社側から入社までにしておくことの指示は何かありましたか。

ANAエアポートサービスのオフィスで離発着のスケジュールをチェック

「やはり英語力の強化です。TOEICで最低650点は超えるようにと言われました。フロントラインの業務では絶対に一定の語学力が必要なので、当然ですが。私はスピーキングが苦手だったので、会社から紹介してもらった通信教育のCDやオンライン講座に取り組みました。それ以外では、入社してすぐ就くことになる空港オペレーションに関する本を紹介されたので読みました」

――後輩に入社前にぜひやっておくべきだと勧めたいことは。

「英語力を磨くことは勿論ですが、体調を整えることも大事ですね。スケジュールに追われる毎日は、学生時代とはまったく違います。私の場合、今は夜勤も含めると勤務パターンが30通りもあり、毎日出社時刻も違います。学生のうちから、深酒は慎むとか、生活リズムを崩さないよう気をつけたほうがいいと思います」

――今のうちに読んでおいたほうがいい本とか、経験したほうがいいことなどがあれば教えてください。

「時間がある時にビジネススキル関連の本を読んでおくといいのではないでしょうか。社会人としての基礎や必要な考え方が学べます。『ロジカルシンキング』ものもいいと思います。東レ経営研究所の社長をされた佐々木常夫さんの『働く君に贈る25の言葉』もビジネスマンとしての心構えを教えてくれます」

「あとはやはり海外旅行でしょうか。私は国内の旅のほうが好きなのですが、アメフトのシーズンが終わったあとに、友人とセブ島に出かけました。国際線業務をしていますが、実はこれが唯一の海外体験です(笑)」

(聞き手は若林宏)

連載【卒業までにやっておくべきこと】
(1)全日空の財津弘彬さん「英語学習と生活リズム維持を」
(2)大和ハウスの康乗佐知さん「幅広く資格や体験を」
(3)サントリーの中村曜子さん「"お客さん"を観察しよう」
(4)大和証券の水村茉菜さん「経済の勉強を。仲間も大切に」
(5)大塚製薬の大竹悠さん「ボランティア、いまに生きる」
(6)JTBの田中奈津子さん 「5回の卒業旅行で学ぶ」
(7)NTTデータの八巻絵美さん 「勉強会や交流会に参加」
(8)トヨタ自動車の田宮幸恵さん 「異文化と触れ合おう」
(9)日本航空の村杉汐音さん 「大学の授業を大切にしよう」
(10) 三井物産の中岡壮史郎さん 「目標を立ててクリア」を繰り返せ
(11)楽天の戸田雅子さん 「社会人と話す機会を作ろう!」
(12)東京海上日動の森山大志さん「内定後もOBを訪問」

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