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ジョブヨク(6) 他人から認められるとは
活動リポート@東海大学

ジョブヨク(6)  他人から認められるとは活動リポート@東海大学
authored by ジョブヨク

 2015年7月25日、神奈川県の東海大学湘南キャンパスにて東海大学のジョブヨクが開催された。ジョブヨクとは、学生と大人がフラットな関係で「働き方」や「生き方」を語るセッションの場であり、主催大学の学生が企画運営を行うという点がジョブヨクのポイントである。

 企画運営を担当したのは東海大学でデザインを学ぶ学生。最終的な成果物が目に見えて比較されやすいというデザインの特徴から、「認められるとは」というテーマを設定した。誰もが意識したことのあり、人それぞれで捉え方が変わるテーマだ。当日の蒸し暑さにも関わらず、会場には多くの参加者が集まった。初対面同士の堅苦しさが少々残る会場で、大学生27名、大人14名の総勢41名による東海大学のジョブヨクは始まった。

似顔絵で打ち解ける

 グループの堅苦しい雰囲気を払拭したのは、ワークショップDJとアイスブレイクの存在だ。ワークショップ中のBGMは、東海大学でデザインを学ぶ傍ら、DJとして活動する有田さんが担当した。ワークショップDJは、ただCDをかけるだけではできない音楽による場のコントロールを行なった。

 アイスブレイクではチームメンバー内でモデルを決め、似顔絵をパーツごとに分担して描いていく。絵のうまさには個人差があるが、そこが良い味を出していた。チームで一つの似顔絵を描くことで一体感が生まれていく。モデルが描いてもらった似顔絵を持って他の班と共有する場面では、会場が笑い声に包まれた。


「認められる」の輪郭をつかむ

 緊張がほぐれたところで、「認められるとは」のワークに入っていく。まず「認められる」という多様な捉え方を理解していく。人はどんな時に認められていると感じ、それが誰に認められたものなのかという具体例を付箋に書き出していった。

 テーブルが付箋で埋まっていくと、模造紙に縦軸と横軸を設けて書き出した付箋の関係をマッピングしていく。個人と集団の軸、プライベートと仕事の軸など、思い思いの軸を設けてわかりやすく分類し、発表した。

 参加した社会人の上藤彰子さんは、「学生や社会人に関わらず、初めて知る視点に刺激を受けた。自分の認識の中に、他の人の認識が入って、自分がどういう考え方にあるのか再確認するきっかけになった」と語った。

認められるためには

 多様な視点から、「認められる」という認識の輪郭をつかんだところで、次のワークに移る。「認められた」には、一体どんな行動があったのかをグループで考えていく。班を変えて、具体的な行動例をまとめる。それぞれのアイデアから5個を選ぶ班。複数の意見から出た情報を整理し、先ほどのワークのように軸を作ってまとめていった班など、それぞれの「認められる」がまとまった。

 参加学生の滝澤悠さんは、「自分たちの班では興味深い意見が多くあった。例えば『諦めも大事』など少しネガティブなことでも、認められるためには、ある程度許容することも必要だ」と語った。認められるためには自分自身が自分をまず認めてあげることの大切さについて語った。

 最後のワークでは、「5年後誰に認められたいか」という目標と具体的な行動を考え、それぞれの考えをグループで模造紙一枚にまとめた。東海大のデザインを学ぶ学生たちが率先してレイアウトやまとめ作業を行った。

 発表では「5年後、自分自身に認められることを目指す」と発表をしていた人が目立った。まず自分自身を認めてあげるという「自己承認」があった上で、初めて他人からも認められるという考えに会場も深く共感していた。

 個人個人が掲げた目標は、ジョブヨク終了後が本当のスタート地点だ。多様な視点を知ることで視野を広め、自分にいいサイクルをもたらすことができたら、今回のジョブヨクは、本当の成功と言えるだろう。
(www.job-yoku.net)

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