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フィリピンで働く内定者(下)海外で働く~選択肢は外資系や大手企業だけではない

フィリピンで働く内定者(下) 海外で働く~選択肢は外資系や大手企業だけではない
authored by 外山雅大早稲田大学4年/ナイル株式会社内定

「無くて当たり前」が海外で働くコツ

 休学も、英語もそうですが、海外で働くためには「無くて当たり前」の意識を持つことが非常に大切です。海外、特にフィリピンのような新興国では、日本のようにサービスが充実していません。オフィスの備品を買うサービスも無ければ、食事ができるレストランも限られています。

 だからと言って、「あれも無い、これも無い」という感覚で生活していると、毎日を生きることすらもきつくなってきます。海外にいるから大学に行けないのであれば授業の取り方を工夫すればいいし、英語ができないなら、必要な単語と表現だけ覚えればいい。海外で働く選択肢だって、何も外資系企業や大手企業の駐在員だけではありません。

 これから海外に出て行こうとしている企業は探せばいくらでもあるし、そういう企業で求められる英語力は、他の企業に比べればそれほど高くないかもしれません。海外の企業の中には日本の企業と取引をするために日本人で英語を少しでもいいから話せる人を探している企業だってあります。

現地スタッフとの食事会

 今ある選択肢だけで判断するのではなく、面倒でも色々と工夫する癖をつけること。なかなか簡単なことではないと思いますが、このような考え方を持つことが大学生に限らず、日本人が海外で働く上で非常に大事なんじゃないかなと思います。

日本の大学生は世界で本当に通用しない?

 日本の学生向けの記事や本を見ていると、「日本人学生は世界から遅れている」「日本人学生は努力しないからダメ」など批判的なものばかりを見かけます。でも、私は大学生、しかも英語も完璧に話せなくても、海外で働くことができています。

セブ州マンダウエ市の街中

 日本では大学生と社会人の区別がはっきりとしている印象ですが、海外での事情は異なります。大学生でも、経験に裏付けされた実力をもっていれば、周囲からの信頼を得ることができますし、年齢もそれほど関係はありません。そこで何よりも大事なのは、「自分に何ができるのか」ということだと思います。私はTOEICのスコアが満点ではなくても英語でコミュニケーションを取ることができていますし、社会人経験はなくてもインターンの経験から子会社のマネージャーとして働くことができています。

 自分自身まだ明確な結果をこちらで残せたわけではないのではっきりということはできませんが、日本の大学生にも「世界に通用する人材」になる可能性はあるのかなと思っています。

社宅の外観

外山雅大(とやま・まさとも) ナイル株式会社インターネットメディア事業部 マーケティング担当 2016年度新卒内定インターン。1992年、長野県生まれ。茗溪学園高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部4年。大学2年生の時に人材紹介・Webメディア運営を専門とするフリーランスの元で1年間のインターンを経験。2014年7月、ナイル株式会社(旧ヴォラーレ株式会社)のSummerインターンシップに参加し、2016年度新卒として内定。その後、インド(バンガロール)にて半年間のプログラミング留学をしながら、日系ベンチャーキャピタルのアソシエイトとして活動。帰国後、ナイルでの約3カ月間の事業研修を経て、2015年7月、取締役の高階とともに渡比。セブ州にて子会社の立ち上げに従事。