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スポーツ女子の就活事情(5)困ったら誰に頼る?
チャンスもたらす身近な人

スポーツ女子の就活事情(5) 困ったら誰に頼る?チャンスもたらす身近な人
authored by 八木彩香フリーライター

 多かれ少なかれ、就職活動では皆それなりの悩みを抱えることになります。今も昔もネットの掲示板には多くの就活生が悩みを投稿し、近頃では就活生がリアルに情報交換できる場として無料相談カフェが次々とオープン。「進路」や「将来」について、身近な人に相談するのは意外と勇気がいるものなのかもしれません。実際に筆者が就職活動をしていたとき、仲の良い友達同士でも選考状況について、お互いあえて言い合わないこともありました。人によっては親に全く相談せず、1人で黙々と就職活動に取り組んでいる場合もあります。

客観的に評価してくれる「コーチ・監督」

 悩みを打ち明けることは何となく恥ずかしいと感じるかもしれませんが、その悩みを解決する鍵を持っている人は、意外と身近にいるものです。ネットの掲示板で悩みを共有しても、単刀直入に言うと傷の舐め合いにしかなりません。根本的な悩みの解決になっていないことがほとんどだと思います。

 スポーツ女子の就活事情を紹介していく本コラム。今回は「スポーツ女子が悩んだときに相談すべきキーパーソン」についてまとめました。きっとあなたの周りにも、思い当たる人はいるはずです! 

 大学の部活動に所属している人は、コーチや監督にぜひ相談してみてください。部活動と直結しない進路の話でも、きっと親身になって話を聞いてくれるはず。そしてコーチや監督はあなたのことを、いつも客観的に評価してくれています。チームと選手をマネジメントしているコーチ・監督ならではの視点でアドバイスしてくれるはずです。

後輩の応援に、同期と訪れた筆者=写真右

 どのスポーツでもテクニック以外に、選手自身の性格が反映されるプレーが必ずあります。ポジションのあるスポーツなら性格がよりわかりやすく反映され、ある程度区分して考えられるのかもしれません。

 例えば、筆者の経験上、サッカーはポジションと性格の相関性が強いと感じています。個人的な意見ですが、フォワードの人は派手で目立つのが好き。そしてときにはクリエイティビティーなプレーも求められます。おそらく広告代理店や制作会社、レジャーやエンターテインメント業界などにマッチする人が多いでしょう。ディフェンダーの人はどんな状況でもリスクを回避する冷静な判断力と堅実さが培われています。教育業界や行政機関、銀行や不動産系の会社に合う人が多いかもしれません。実際に筆者の体育会の友人たちの性格と就職先を照らし合わせてみると、この考察はあながち間違っていないかなと思います。

 選手一人ひとりの特性まで細かく把握し、勝利を目指して采配をするコーチや監督は、常にあなたのパフォーマンスを最大化させることを意識しています。思い切って相談してみれば、もしかしたら自分の気がついていなかった魅力や適性についてアドバイスがもられるかもしれません。

社会人になった「先輩」

身近なところに相談相手がいるはず

 同じ大学で同じ部活というだけでも、おそらくかなり近い価値観をもっているはず。就職活動を経験した先輩の声には大いに耳を傾けるべきです。そしてあなたが抱えている悩みも打ち明けてみましょう。ネットの口コミよりも、より自分にあったアドバイスがもらえることは間違いないでしょう。

 以前、ある部活の後輩からこんな意見を聞いたことがあります。「練習着を着て一緒に部活をやっていたときは相談しやすかったけど、スーツを着た先輩は何だか別の世界に行ってしまったみたいで、気軽に相談できない」と、その後輩は言っていました。

 確かにほとんど毎日のように会っていた先輩とはいえ、久しぶりに連絡して会うという行為にハードルを感じるのもわかります。「社会人はすごく忙しいだろうから、わざわざ時間を作ってもらうのは申し訳ない」と、私自身も大学生のときは思っていました。しかしスーツを着ていても、先輩の中身は変わっていません。後輩から頼りにされることは誰でも嬉しいものです(実際、私はとても嬉しいです!)。もし悩みがあるときは遠慮なく連絡してみましょう。絶対に相談にのってくれるはずです。

昔お世話になった「恩師」

1人で悩まないで

 相談相手として、意外と忘れがちなのは「過去の恩師」です。長くスポーツに励んでいた人なら、中学時代、高校時代にお世話になったコーチや監督、または顧問の先生がいますよね。久しぶりに連絡してみるのも一つのアイディアです。大学のコーチや監督とは、また違った角度からアドバイスをくれると思います。また、もし希望する職業や理想の就職先があれば具体的に相談してみましょう。中学、高校時代に進学相談はしていても、就職先については話してこなかったのではと思います。これは大学のコーチや監督に相談する場合にも共通しますが、具体的に希望を伝えれば、専門的な知識を持っている人や、その業界にいる人に紹介してくれるかもしれません。1人で考えているよりも、人に相談したほうがチャンスは生まれるものです。

 実際に筆者の友人は、大学卒業後に社会人クラブチームで競技を続け、その後、高校の恩師のつながりで就職先が見つかり、今はそこで働いています。このようなケースも決して珍しいものではありません。

 今回は3パターンのキーパーソンを紹介しました。このコラムを読んで、皆さんの頭の中には相談すべき人の顔が浮かんでいるはずです。繰り返しになりますが、チャンスを生み出すためにはとにかく遠慮せず、「人に話すこと」が重要です。ぜひこの言葉を忘れずに行動してほしいと思います。

八木彩香(やぎ・あやか) フリーライター。1991年2月、東京都出身。早稲田大学卒業。学生時代はサッカーに励み、大学女子サッカー選手権で優勝し日本一に。東証1部上場企業を2カ月で退職し、現在はライター、編集者として奮闘中。フリーライターでありながら特技はフリーキックです。ツチノコを探し求めて自転車で日本中を冒険しました。好きな言葉は「ハクナマタタ」(どうにかなるさ、の意味)。ツイッター(https://twitter.com/___hachimo___)はこちらから>>

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