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[ career-働き方 ]

「島キャン」リポート(2)海外志向の私が
離島に目を向けたワケ

authored by 島キャン
「島キャン」リポート(2) 海外志向の私が<br />離島に目を向けたワケ

 皆さん、こんにちは。青山学院大学4年の多葉田愛です。「島キャン」ってご存知でしょうか? インターンシップをしながら「島おこし」について考え、実行する活動のことです。島民の方々や、島キャンに参加した学生達とたくさんの繋がりを持てる機会でもあります。そんなユニークなインターンシップに、今年の夏休みに参加してきました。選んだ事業所は鹿児島県にある奄美群島のひとつ、与論島の商工観光課です。ここで過ごした私たちの体験を紹介していきたいと思います。

学生最後の夏休みは「島おこし」に挑戦

 まず、島キャンに挑戦したきっかけからお話しましょう。私の専攻は英米文学。短期留学を3度経験し、英語部に所属していたことから分かるように海外志向です。長期休みの度に海外に出かけていたにも関わらず、なぜ学生生活最後の夏休みを日本の離島で過ごすことに決めたのか。その理由は大きく2つあります。

 私は英語部で明治神宮や浅草寺などで外国人観光客の方にフリーガイドを行っていました。ガイド活動の中で、外国人の方から「静かな場所に行きたい」「自然が綺麗な所ってどこ?」「都会はどこも似ていてつまらない」という声をよく聞きました。

「日本の地域の魅力を伝えたい」

与論町役場商工観光課の皆さんと、与論島の一本道で(一番右が筆者)
皇居でガイドする様子(一番右が筆者)

 ずっと都市に住んでいるので、日本の地域についてほとんど説明することが出来ず、そのような声にうまく答えられずにいました。そして昨年、英国ロンドンに留学した際には「英国文化を知りたいなら、ロンドンを出て田舎に出かけるべきだ」と、何人もの現地の方からアドバイスを受けました。

 このように「都市の文化だけでなく、いろんな地域の文化を体験してこそ、1つの国の文化への理解が深まる」ということを様々な場面で感じました。そこでこの夏は、日本の地域の魅力を知ることで、自分の言葉でその魅力を伝えられる人になりたいと思ったのです。

「日本の中での異文化を体験して発信」

 「島」と「留学」という言葉には関連性がないように感じるかもしれませんが、実はどちらも異文化体験という共通点があります。日本文化というと大きくひと括りにされてしまいがちですが、実際は日本国内にも方言や食事に違いが見られ、それぞれ地域特有の文化があります。留学を通じて海外文化を体験したからこそ日本文化を客観的に知ることが出来たように、「島の文化を体験することは自分の地元を見つめ直す機会」にもなると思います。

与論島でお世話になった民宿のおじいちゃんをインタビュー
与論島の夏の一大イベント、サンゴ祭りのパレードに参加しました!(右から3人目が筆者)

 また島キャンにはインターンというインプットだけでなく、SNSでの発信や報告会などのアウトプットの場も設けられています。

 私は、学んだこと、体験したことを自分の中で完結させるのではなく、誰かの次の行動のきっかけになるような発信をすることを心がけました。海外志向な人こそ、国内にも目を向けてみては、と強く思います。さあ次回はいよいよ、島キャン中に実際に行ったインターンシップの内容をお伝えします。

多葉田愛(たばた あい) 青山学院大学文学部英米文学科4年。3年次の英国にある日系企業でのインターンシップをきっかけに、アクティブな海外体験を提案するウェブマガジン「CULTUREAL(カルチュリアル)」を立ち上げる。4年次には島おこしインターンシップ「島キャン」に参加し、与論町役場商工観光課で働く。
【島おこしインターンシップ「島キャン」】
離島での就業体験をしながら、離島の島おこし・地域活性化に貢献する新しいかたちのインターンシップ企画。
http://www.shimacam.com/index.php

【「島キャン」の精神】
離島で職業体験をしながら、島おこしをはじめよう! という新しいカタチのインターン。いま、離島には若いチカラが必要です。フレッシュな眼差しで、島の魅力を捉え直す。そのバイタリティで、島の人を元気づける。そして、島の魅力を日本中に広めていく。島キャンは、このすべてを、実現していきます。
引用: http://www.shimacam.com/project.html

【「島キャン」リポート】
(1)夏の感動体験、学生たちが島おこし!
(2)海外志向の私が離島に目を向けたワケ
(3)「方言」に冷や汗?! 外からの目線でお手伝い
(4)価値観変わる刺激があった 島で自分を見つめ直そう!!
(5)「記者になりたくて」 視野が広がった2週間
(6)「ただいま」といえる場所ができた
(7)家のような温かい「まちづくり」をしたくて
(8)2度目の島キャンで家族ができた!
(9)地域密着型の島ラジオ 近所の子どもと生出演!
(10)黒糖をつくる米蔵さんが大切にしていること
(11)2016年春の島キャンサミット~学生たちが身につけた力とは
(12)大学で学ぶ「化学」が応用される現場を見たかった

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