あいさつ・自己紹介に使えるフレーズ
留学に効く英語(1)
千田潤一の「留学に効く英語(1)」
グローバル化が進展する中、留学を考えている方もたくさんいると思います。本稿は留学した時、すぐに役に立つ英語表現を紹介するものです。紹介する英語は、なるべく私自身が「そうか、そう言うのか!」とか、勘違いして使ってきた表現を紹介するよう心がけました。
本講座はミニテスト→解答・解説→おススメ英語トレーニングの3部構成です。10回の連載では、皆さんが留学した際に遭遇すると思われる場面に合わせて、よく使うフレーズを紹介します。
第1回は「あいさつ・自己紹介」についてです。簡単ですが、日本の学校で習った英語と実際に使われてる英語は違います。
それでは、ミニテストから始めてください。
ミニテスト
(1)こんにちは!
( 1語 )!
(2)はじめまして
( 4語 ).
(3)私の名前は田中健一です
( 3語 ).
(4)私は5人家族です
( 7語 ).
(5)ご兄弟はいますか?
Do you have any ( 1語 )?
(6)私は大学2年生です
I'm a ( 1語 ).
(7)私の専攻は経済です
My ( 1語 ) is economics.
(8)まだ一般教養科目を取っています
I'm still taking( 1語 )studies.
(9)私は経済学部の学生です
I'm a student of economics ( 1語 ).
(10)私の趣味は野球です
( 3語 ).
解答・解説
(1)Helloでも正解ですが、Hi!とあいさつする方が多いです。どちらもOKですが、Helloと言われてHelloと答えると、何となくぎこちなく聞こえます。Helloと言われたらHiと、Hiと言われたらHelloと答えると、スムーズな会話に聞こえます。How are you.は、(とりあえず)こんにちは、という感じ。How are you doing.の方がより頻繁に使われ、かつより気持ちがこもったあいさつになります。
(2)How do you do.でも正解ですが、少し堅苦しく聞こえます。私がアメリカに行ったときはみな初めて会う人でしたから、もっぱらこの表現を使っていました。しかし、ほとんどの人はNice to meet you.を使っていました。おススメはこちらです。
(3)My name is Kenichi Tanaka.として、あれっ4語だと思った人もいると思います。これでもいいのですが、I'm Tanaka Kenichi.の方が普通です。名前も苗字が先に来ることが普通になってきました。言葉は変わります。いろんな言い方があるときは、使ってみて違和感の少ない方を選べばいいでしょう。
(4)There are five people in my family.が正解です。I have five families.にすると、「私は家族を5つ持っています」という意味になってしまいます。
(5)「ご兄弟はいますか?」と聞かれてとっさに出てくるのは、Do you have any brothers or sisters?だと思います。もちろんそれでいいのですが、男女を問わず兄弟姉妹を表す便利な単語があります。それは、siblingsという単語です。ネイティブなら誰でも知っていても日本人はほとんど知らない単語の1つです。学校で教えないし、試験に出ないからです。でも、よく使われますので覚えておきたい単語です。
(6)2年生はsophomoreです。A second-year-studentでもOKです。ちなみに1年生はa freshmanかa first-year-student,3年生はa juniorかa third-year-studentです。地域や学校によってよく使われる語が違いますので、その土地に合わせればいいでしょう。Accept&Respect:違いをAccept(受容)し、相手をRespect(尊重)する。これがグローバル社会で生きるために必要な基本精神だと思います。
(7)専攻はmajorです。My major is economics.のかわりに、I'm majoring in economics.と言ってもOKです。1つのことを表す表現が複数あるときには、最も音読しやすい表現を選ぶことです。テキストを見ながら音読しても言いにくい英文は、会話でもすぐには出てきません。短くて音読しやすい英文のストックを増やしましょう!
(8)一般教養科目は、general studiesと言います。
(9)学部は、departmentです。会社でもAutomobile Department(自動車部)のように部の意味で使います。DepartmentのDeは離れる、partは分かれる。Departmentとは、他のものと離れて分かれて独立した存在という意味です。語源を知ると、様々な意味を持つ単語でも、元の意味は1つということが見えてきます。
(10)My hobby is baseball.じゃないの? でも4語だ、と思った方もいると思います。I like baseball.が正解です。野球はhobbyではありません。pastimeです。アメリカ人はよく、Baseball is our national pastime.(野球はアメリカの国民的娯楽だ)と言います。Hobbyは、My hobby is collecting stamps.のようなときに使われます。
おススメ英語トレーニング:音読
音読は声に出して読むということ。英語が苦手で苦労している人たちの共通点は音読してこなかったこと。逆に、海外経験なしに英語が得意になった人たちの共通点は、一生懸命音読してきたことです。言葉は音です。声を出さない英語学習は無意味です。
音読した英語は聴こえるようになる。聴こえた英語から話し始める。話すように書けるようになる。書いた英語は読める、というように良い循環が生まれてきます。その出発点が音読なのです。
音読には大前提が2つあります。
2.意味が分かった英文を音読:意味が解らないまま読んでも効果がありません。
今まで何をやっても英語をモノにできなかった、という方はまずは音読から始めてみましょう。音読は、英語トレーニングを続けるエネルギーも与えてくれますよ。
撮影協力:神田外語大学
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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