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[ career-働き方 ]

卒業までにやっておくべきこと(10) 三井物産の中岡壮史郎さん
「目標を立ててクリア」を繰り返せ

authored by 日経カレッジカフェ取材班
卒業までにやっておくべきこと(10)  三井物産の中岡壮史郎さん「目標を立ててクリア」を繰り返せ

 就職戦線を乗り切って内定を得た学生の皆さんに、先輩社員からのメッセージをお届けします。テーマは「残された学生生活を有意義に過ごすために、いま何をすればいいのか」。今回、語っていただくのは、三井物産の中岡壮史郎さん(29)です。

修業生制度でブラジルへ

――今はどんな仕事をしていますか?

 「この7月から、機能化学品本部アグリサイエンス事業部というところで、主に農薬などの取引業務に携わっています。海外を含め取引先の現場に足を運んで様々な体験ができるところがこの仕事のおもしろさです。ブラジルや南部アフリカへの出張などもあり、学生では体験できないワクワク感がある。そんなワクワク感を原動力にしながら仕事をしている日常です」

――それまでの配属はどんなところだったのでしょう?

 「三井物産には創立以来の修業生という制度があります。2年間の海外研修の仕組みで、最初の1年はどこかの国に行って語学研修、次の1年は、その言語を使う国で実務研修するという制度です。最初の配属は総合資金部(現在は財務部)という財務部門でしたが、入社3年目に志願して選考に通り、4年目には語学研修のためブラジルに渡りました」

本社ロビー
中岡壮史郎さん(なかおか・そうしろう) 兵庫県出身。2010年、横浜国立大学教育人間科学部卒、三井物産入社。総合資金部(現財務部)、2年間の修業生を経て15年7月から機能化学品本部アグリサイエンス事業部第四事業室勤務。

 「住むための家探しから学校探しまで全部自分でやるのがこの制度のルールです。学生時代にポルトガル語を習得したわけでもなく、ブラジルに赴く直前にちょっと学んだ程度。研修地自体もサンパウロやリオデジャネイロのようにこちらでよく知られた都市ではなく、内陸部のゴイアス州の州都、ゴイアニアというところでした。現地の駐在コミュニティーとかにも頼らずに進めなければならないので、始めのうちはとにかくたいへんでした。それでも段々と現地の人たちとの付き合いも深まっていき、充実した時間を過ごすことができました」

実務研修では国家プロジェクトも

 「次の年の実務研修では同じポルトガル語を使うアフリカのモザンビークに行きました。海外のいろいろな場所で様々な仕事ができるのが商社の醍醐味です。モザンビークでは大型の国家プロジェクトが進められていて、その最前線にかかわることもできました。仕事のやりがいとかおもしろさを存分に感じられる1年でした。この2年間の経験が今の仕事にもつながっています」

――商社を志望したのはなぜですか。

会議室
商社マンは体力勝負と定めて内定後は徹底して体を鍛えた

 「商社に入社した先輩がいて、『学生より社会人の方が楽しいぞ』とよく言っていました。その先輩の姿にあこがれたというのが大きいですね。大学では主に社会学系統のことを学んでいましたが、海外志向も当然ながらありました」

――内定してからはどんなことをしていましたか。

本社前
東京・丸の内の現本社ビルなどが日ごろの仕事の舞台になる

 「私のときは4月の初めに内定が出ました。もともと内定が出たら夏休みを利用して短期の海外留学に行こうと思っていたので、まずはそのための貯金づくりにバイトに励んで、7月から3カ月、ボストンへ語学留学しました。向こうでは海外の友達もできて、英語もある程度身につき、楽しく過ごしたのですが、今から振り返ると、もう少し意識を高く持ってやっておけばよかったと思います。それと、商社は体力だと思っていたので、体脂肪率5%を目標にジム通いして体を鍛えました。また、近視だったのでレーシック手術を受けました。おかげで今でも体は丈夫だし、視力は1.5を保っています(笑)」

「目標立ててクリア」を繰り返せ

――これから卒業を迎える後輩たちに何かアドバイスはありますか。

 「何でもいいんですが、何か目標を立てて、アクションを起こし、その目標をクリアするということをたくさん経験するのがいいと思います。クリアする課題は何でもいい。それこそ私のように体脂肪率5%でもいいし、彼女をつくるといった目標でもいい。そうした経験が多ければ多いほど社会人として仕事をしていく上で自分の基礎体力のようなものになっていくと思います」

(聞き手は水柿武志)

連載【卒業までにやっておくべきこと】
(1)全日空の財津弘彬さん「英語学習と生活リズム維持を」
(2)大和ハウスの康乗佐知さん「幅広く資格や体験を」
(3)サントリーの中村曜子さん「"お客さん"を観察しよう」
(4)大和証券の水村茉菜さん「経済の勉強を。仲間も大切に」
(5)大塚製薬の大竹悠さん「ボランティア、いまに生きる」
(6)JTBの田中奈津子さん 「5回の卒業旅行で学ぶ」
(7)NTTデータの八巻絵美さん 「勉強会や交流会に参加」
(8)トヨタ自動車の田宮幸恵さん 「異文化と触れ合おう」
(9)日本航空の村杉汐音さん 「大学の授業を大切にしよう」
(10) 三井物産の中岡壮史郎さん 「目標を立ててクリア」を繰り返せ
(11)楽天の戸田雅子さん 「社会人と話す機会を作ろう!」
(12)東京海上日動の森山大志さん「内定後もOBを訪問」

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