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スポーツ女子の就活事情(7)「キラキラ女子」に注意?!
先輩に聞く4つの体験談

スポーツ女子の就活事情(7) 「キラキラ女子」に注意?!先輩に聞く4つの体験談
authored by 八木彩香フリーライター

八木彩香の「スポーツ女子の就活事情(7)」

学生の皆さんならば知っている人も多いとは思いますが、採用選考の解禁時期について、連日テレビなどで話題になっています。昨年まで4月だった解禁月が今年から8月へ後ろ倒しになり、そして来年からは6月に前倒しされることが決定。経団連が決めるスケジュールの度重なる変更に対して、各方面で戸惑いの声が上がっています。

 就職活動では「困ること」や「迷うこと」が、かなり多いです。普段はあまり悩まない筆者でも、就職活動時には「私の価値ってなに?」という大きなテーマから、「御社? 貴社? どっちが正しいの?」などといった細かい部分まで、今振り返ってみても、たくさん困る場面がありました。

 さて、スポーツ女子の就活事情について紹介する本コラムは今回で最終回。筆者は周りにいる、現在は社会人のスポーツ女子たちと一緒に、「今から就職活動を始める後輩(スポーツ女子)に、どんな情報を提供すれば役に立つのか」を話し合ってみました。

 そして自分たちが就職活動で「スポーツ女子だから困ったこと」を紹介しようという、一つの答えを導き出しました。私たちの体験談を参考にして、万全の状態で就職活動に挑んでください!

①パンツスーツに注意!

 就職活動では言うまでもなく、スーツが必要です。とりあえず大学の入学に買ったスーツをそのまま使ってみよう、数年前に買ったスーツで大丈夫だろう。こう思っているスポーツ女子の皆さん、まず確認してみてください。

旅行先で執筆する筆者

 特に本格的な部活に所属していた人は要注意。なぜならあなたの「太もも」は予想以上に立派になっている可能性大だからです。女性用のパンツスーツは男性に比べてタイトにデザインされています。入学式ではぴったりサイズでも、就職活動時には筋トレとプロテインによって育てられた「太もも」が入らない......、なんてことも。

 実際に筆者は就活用のスーツ買いに行ったとき、ウエストはぶかぶかなのに、太ももが入らず、スーツショップの店員さんを困らせてしまいました。スポーツ女子はパンツスーツを好む人が多いと思いますが、無難にスカートをチョイスしたほうが、太ももサイズの心配はないのでおすすめです。

②キラキラ女子に注意!

 皆さんのチームメイトを思い浮かべてください。バッチリメイクにふんわりカールの髪をなびかせているような女子は少ないのではと思います。

スポーツ女子ならではの心配がある

 筆者の所属していた部活の話になってしまいますが、チームメイトは皆ほぼノーメイクで、着飾らないナチュラルな雰囲気の人ばかりでした。正直、女子力が高いとは言えない人がほとんど(筆者も含め)。そんな環境に慣れていると、就職活動で衝撃を受けることもあるのです。

 就職活動会場には、スポーツ女子ではない一般女子たちが溢れています。バッチリと決まったメイクに、スマートな佇まい。なかには見るからにデキそうな女子を見かけることもあるでしょう。そんなとき、「こんなナチュラルなメイクでいいのか......」など、どうしても女子としての自信をなくすこともあります。

 しかしそこでダメージを受けたまま選考に臨んでも、いい結果が出るはずありせん。就職活動では周りの学生と直接戦うわけではないので、「自分らしさ」を見失わないようにしましょう。キラキラ女子がいても、比較する必要はありません。

③部活エピソード連発に注意!

 「自己紹介をお願いします」「学生時代で最も頑張ったことを教えてください」「成功体験を教えてください」「今までで一番悔しかったことは何ですか」。就職活動ではよくこのような質問をされます。そんなとき、皆さんは何と答えますか? 就活生からは、「成功体験がない」「語れるような学生時代のエピソードがない」という悩みを聞くことも。その点、体育会系の人々はアドバンテージがあるのかもしれません。試合やチームのマネジメントなど、語れるエピソードは豊富にあるはずです。

 しかしここで注意しておきたいことがあります。それは部活エピソードの連発。確かに「最も頑張ったこと」「一番感動したこと」「一番悔しかったこと」など、自分の中のランキングでは当然、部活に関わるエピソードがそれにあたると思います。ただ、そうであっても部活のエピソードばかり面接で話すと「部活中のあなた」という一面でしかアピールすることはできません。筆者の友人は面接官に「本当に部活しかやってこなかったんだね(笑)」と言われてしまったそうです。一番でなくても、いくつか部活に関係のないエピソードも用意しておきましょう。様々な面をアピールすることも、就職活動では有効なテクニックです。

④「なぜ辞めちゃうの?」に注意!

 部活を頑張ってきたというアピールをしていると、就職活動の中で一度は聞かれるのが「そんなに頑張ってきたのに、なぜ辞めちゃうの?」という質問です。人によって理由は様々ですが、きっと一言では語りきれない想いがたくさんあると思います。

 例えば筆者の場合、続ける選択も十分にできるほどの実力でしたが、今の女子サッカーの環境に魅力を感じなかったのが大きな理由です。日本のトップリーグである「なでしこリーグ」でさえ、プロ選手はほとんどいません。大学で試合に出られない実力の選手でも、希望すればなでしこリーグのチームに入団できる状況なのです。大学卒業後のステップアップの舞台として、個人的にはしっくりこなかったこと。それに加えてビジネスの世界に大きな魅力と可能性を感じたことが、未練なく長年励んだ女子サッカーから引退するという決断をした理由です。

スポーツ女子を切り口にした連載も今回で終了。別のテーマでの新連載を検討中です

 実際、筆者が辞める理由を文章化できるようになったのはここ最近です。就職活動当初は自分でも言い表せない気持ちがたくさんありました。伝えるのが難しい場合は全て言葉にする必要はありません。「(いろいろありますが)ビジネスの世界に大きな魅力と可能性を感じたので、就職したいと思いました。具体的には〜」といったように、切り取ってしまっても理屈が通っていればOKです。

 現在社会人のスポーツ女子たちと話し合ってピックアップした4つの体験談は、スポーツ女子ならではの「あるあるエピソード」だと思います。なにか1つでも、参考にしてくれると嬉しいです!

八木彩香(やぎ・あやか) フリーライター。1991年2月、東京都出身。早稲田大学卒業。学生時代はサッカーに励み、大学女子サッカー選手権で優勝し日本一に。東証1部上場企業を2カ月で退職し、現在はライター、編集者として奮闘中。フリーライターでありながら特技はフリーキックです。ツチノコを探し求めて自転車で日本中を冒険しました。好きな言葉は「ハクナマタタ」(どうにかなるさ、の意味)。ツイッター(https://twitter.com/___hachimo___)はこちらから>>

連載【スポーツ女子の就活事情】
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※ スポーツ女子の就活事情(3)先輩女子たちの「後悔」に学ぼう
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※スポーツ女子の就活事情(5)困ったら誰に頼る? チャンスもたらす身近な人
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