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【日経イベントリポート】MS&AD・日立ハイテクからの挑戦③
中間発表では厳しい指摘も

authored by 日経キャリア・チャレンジ・プログラム2015
【日経イベントリポート】 MS&AD・日立ハイテクからの挑戦③中間発表では厳しい指摘も

 日本経済新聞社主催の新しい形のインターンシップ「日経キャリア・チャレンジ・プログラム2015」(略称CCP)がヤマ場を迎えています。11月中旬に、参加企業からの課題に対するここまでの成果を企業に報告する「中間発表」が行われました。グループワークを重ねて発表内容の骨子は固まりつつあるようですが、進捗具合にはグループによる差もある模様。企業側のアドバイザーからは内容に関する厳しい指摘も飛び交いました。

厳しい声が相次ぐ中間発表

グループ全員が登壇してプレゼン(日立ハイテク)

 中間発表は日立ハイテクノロジーズ向けが11月16日、MS&ADインシュアランスグループ向けが11月18日に、それぞれ実施されました。オリエンテーションから約1ヵ月、企業別キックオフから3週間経ち、グループのメンバーも気心が知れた頃。どこまで企業の課題に迫れているかを確認する場でもあります。発表時間は1チーム5分。それに対し、アドバイザーからの質疑や講評は4分とフィードバックに時間を多く割いています。

 「日立ハイテクが持つ『メーカー×商社』の力を使って、新興国の未来を創造しよう」という課題には、「インドの農業に改革を起こして生活習慣病を改善する」「日立の技術でナイジェリアに高速鉄道を走らせる」「BOP(貧困層)向けにIoT技術を活用したヘルスケアサービスを提供する」など、意欲的なアイデアが各グループから出されました。対象とした国の経済データや抱える諸問題を細かく分析したグループもありますが、一方ではアイデアは出たものの、具体的なプランまではつめ切れていないグループも目に付きました。

アドバイザーがグループに入って具体的にアドバイス(日立ハイテク)

 アドバイザーからは「難しすぎる提案で、あとの展開が大変では」「メーカー×商社の力という課題に踏み込めていない」「いったい誰にメリットがあるのか分からない」といった厳しい声が相次ぎます。発表も代表ひとりより、全員が参加した形のほうがよいという指摘もありました。

 完成には時間がかかりそうなのはMS&ADも同様です。「2020年、MS&ADグループが社会に提供する新たなサービスを創造しよう」という難しい課題に対して、学生からは、「東京五輪で来日する外国人観光客向けに旅行保険の『オリンピックパック』を販売する」「高齢者向けの電動車いす保険を開発する」「不妊治療で卵子凍結保存のリスクをカバーする保険商品」といった新たな保険商品の提案が多く寄せられました。

保険業界の問題点を指摘したグループも(MS&AD)

 しかしアドバイザーからは「もう一度、課題に立ち戻って、新サービスや2020年ということの意味を考えて欲しい」「社会が本当に求めているものは何か、フィールドワークをするべきだ」「今のテーマにこだわらず、他の視点も含めもっと自由な発想が必要だ」など、軌道修正を迫る講評が聞かれました。

フィードバックを活かして内容を深化

 両社とも講評を聞くうちに学生の表情は次第に厳しくなり、うつむく人も目立ちます。そこで、ファシリテイターの得能絵里子さんがワークショップで今後の活動の仕方についてアドバイスを行いました。ポイントは「フィードバックの活かし方」。まずは参加企業のアドバイザーでも他の社会人からでも、できるだけ多くのフィードバックをもらう。そして修正向上には「いい点」「悪い点」「改善提案」の3つの視点でもらう。その上で、粗くてもいいからできるだけ早くアウトプットする。この3点を考慮に入れてフィードバックを活かし、内容を深化させるということでした。

アドバイザーからは厳しい講評が相次いだ(MS&AD)

 中間発表はアドバイザーからの意見を取り入れて内容を充実させるための場です。叱咤激励こそが参加する皆さんの成長につながります。最終発表の12月12日まであと約10日。残りの時間を悔いのないように使って、素晴らしい発表に仕上げましょう。