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ジョブヨク(10)ワークライフバランスを考える
活動リポート@立教大学

ジョブヨク(10) ワークライフバランスを考える活動リポート@立教大学
authored by ジョブヨク

 ジョブヨクとは、学生が「働くこと」「生きること」について、大人メンター(協力してもらってる社会人メンター)と考え、対話することによって自主的に仕事や社会について考えるきっかけを創る場である。この場には様々な働き方をしている大人メンターたちが重要な役割を果たし、現状の就活だけではない仕事・社会への視野を広げる一助となる仕組みがある。今回は立教大学でのジョブヨクの活動を報告する。

テーマは「ワークライフバランス」

 2015年11月7日土曜日、立教大学で2回目となるジョブヨクが開催された。今回のジョブヨクでは立教大学にゆかりのある、学生、OB・OGの方々、立教大の先生と多くの人が参加してくださった。会場に入り、学生、大人メンターそれぞれが受け付けを済ませる。その際、テーブル番号を告げられ、告げられた番号の席に座る。各テーブルは必ず学生と大人が半々になるように振り分けられている。2対2または3対2というように少人数グループである。

 まずは、ジョブヨクお決まりのアイスブレーキングから始まる。初めて会う参加者が集まったグループの中から共通点を探すというお題だった。あるグループは全員の名前に自然に関する漢字が入っていたり、またあるグループでは全員がシャツを着ていたりと、大いに盛り上がった。そこから本題「ワークライフバランス」に移り、ジョブヨクのセッションに入った。

理想と現実のギャップを埋める

 今回のジョブヨクの目的は、学生は自分の理想と現実のギャップを埋めることで、今後自分がとるべき尺度を再確認することだ。そして社会人は自分が抱いていた本当にやりたいことを再確認し、人生を再計画することである。多様な意見を取り入れて、自分の考えを深めようというねらいがある。この目的に沿って、今回のセッションは3回、毎回同じテーマで話し合った。学生は自分の社会に抱いている理想、社会人は自分が学生の時に抱いていた理想と今の職業や生活を赤裸々に語ってもらった。将来やりたいこと、自分のことを話すきっかけというのは、普通に生活しているとなかなかないことなので非常に盛り上がる。1セッションの25分があっというまに過ぎてしまった。

 ジョブヨクはたくさんの学生と社会人が関わるため、多様な意見交換ができた。例えば、何歳で結婚してどんな家に住んで、どんな家族構成かなどのキャリアとライフビジョンを具体的に共有した。セッションで出た意見で、面白いものをいくつか紹介する。立教大学のOGで社会人1年生の杉浦美里さんが「自分の人生、生活のなかに仕事があるだけだから、生活を充実することに基点をおけば振り返った時に総合的にいいものになるね」と、話されていた。このように、"どちらに比重を置くかではなく、1つのものだったのだ"と気づきを得た学生もいる。違う立場に立つ人たちと関わることで視野が広がった瞬間だと感じた。

新しい軸を設定して新しいライフワークを

 3回のセッション終了後、セッションでの意見をもとに自分の取る行動(=アクションプラン)を1人ずつ発表してもらった。今回のセッションで得た意見が自分の中で分岐点となり、実際に行動に移しやすくなるからである。ここで参加者たちが今回のジョブヨクでどんなことを学んだのか、また明日からどんなことを意識するのかが見えた。今回のセッションで話し合ったことから自分の中で新しい軸を設定し、それを中心にして新しいライフワークを創っていくのである。

 ジョブヨクはこのように、話し合いを重ねることによって、その時のテーマに対する自身の答えが見つかる。主催大学によりテーマも違い、ワーク内容も異なるので毎回参加が楽しみとなる。また、その回ごとにテーマに興味を持った大人が集まるため、経験が多様な大人メンターに出会える。大人メンターだけではなく学生同士の交流もできる。自分と近い世代の人とも意見を交換でき、新たな関係が生まれ、お互いに成長していく。

 いま打ち明けられない悩みを持つ学生に、現状を超えて可能性を広げられる場があることを知ってほしい。ジョブヨクに参加したことで私は「人と人をつなげる場」を創りたいと思うようになった。ジョブヨクは自分から行動する機会を与え、自分から行動する勇気を与えてくれる。そして、必ず自分の為になる希望を与えてくれる。そこから未来の可能性を広げてくれる。それがジョブヨクである。

 このジョブヨクは学生たちが自ら企画し主催する。面白いのが各大学単位で主催するということ。第1回目のジョブヨクは立教大学で開催され、関東学院大学、慶應義塾大学、桜美林大学、横浜市立大学、青山学院大学、上智大学、首都大学東京など、これまでに15の大学で開催されている。これからも全国的にジョブヨクを主催する大学が増えるだろう。

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