留学を目指す君に「贈る言葉」

今回は最終回です。これまでは留学先でのさまざまな場面を想定して、その場面ごとに使えるフレーズを紹介してきました。最後は、留学を目指す君に「贈る言葉」です。まずは、ミニテストからスタート！

ミニテスト

解答・解説

(1)好機は、一度逃すとしばらく来ないし永遠に来ないかもしれない・・・私も学生時代に2度留学のチャンスがありましたが、つかみ損ねました。チャンスは貯金できません。留学の機会が来たらDon't miss it! カッコには、opportunityが入ります。

(2)若いうちに自分を鍛えましょう。英語も自信が無いし、一人で海外に行くのは怖いと思うこともあるかもしれません。でも留学を目指す皆さんは熱い鉄のようなもの。たたき、たたかれることによっていくらでも鍛えられます。Strikeが正解です。

(3)何かについて言うことは簡単です。言うことはお金がかかりません。でも言うこととやることは全く違います。Easier said than done.とも言います。留学についてもただ語るだけでなく、できるうちにしてほしいと思います。正解は、cheapです。

(4)海外に行くといろんな人がいます。人間をつい着ているものなど目に見えるものだけで判断しがちですが、本は表紙だけでなく実際に読んでみないと分かりません。人間も深く付き合ってみないと本質は分かりませんね。表紙=coverが正解です。

(5)人は楽してお金を手にしたいと思いがちですが、そう簡単にお金は手にできません。努力の結果、お金は後からついてきます。学生時代は、学びと友人作りに時間をかけるほうが、のちに大きな財産を得ることができるでしょう。正解は、growです。

(6)人のうわさ話（gossip）はどこの国でも共通です。誰か"ほめる"うわさ話は人間関係の潤滑油になりますが、"悪口"は劇薬にもなりかねません。人の悪口を言うと、自分の悪口になって返ってくるよと言う戒めの言葉です。正解は、comesです。

(7)「絶対できない」と思ったら、絶対できません。あきらめたら、そこで終わります。留学なんて絶対できないと思ったら、絶対留学できません。「なんとかしたい」「なんとかできる」と思うところから、すべてが可能になります。正解は、neverです。

(8)日本では気にしない小さなことでも、海外では心細さもあり気になって悩むことがあります。実は、悩むこと自体が悩みのことが多いのですが、そんな時によく贈られるのがこのアドバイスです。かっこには、sweat（気にする）が入ります。

(9)ある意味海外は虎穴。怖いことが待っているかも。でも、勇気をもって虎穴に飛び込んだ人だけが、素晴らしい結果（虎児）を手にすることができます。成功したベンチャー企業経営者に留学経験者が多いのも分かる気がします。正解は、ventured。

(10)外国に行くと日本では嫌いだと思っていた人が実は一番好きな人だった、というようなことを実感することがあります。正解は、fonder。fonderとは、「より愛おしい」という意味です。留学すると、本当に大切な人が発見できるかもしれませんよ。

おススメ英語トレーニング:Topic Sheet

留学すると、いろんな国の人たちとコミュニケーションする機会が数多くあります。コミュニケーションには、話題と笑いが必要です。話題も笑いも、意識しないと増えません。自分が話したいことや、笑いが取れそうなJokeのネタを"Topic Sheet"にまとめておきましょう。以下、私のTopic Sheet作りの方法です。

「話題と笑いの在庫」は意識しないと絶対に増えません。またすべての出発点は、自分自身が面白がる心です。私は、海外で一流の人ほど努力して話のネタを集めていることを知りました。とくに「笑いのネタ」です。Sense of humor は、人間の知性の最高峰に位置するそうです。日本人の一番の弱点である「笑いの数と質」についても、英語力の強化と並行して充実させていきましょう。

最終回に当たり、留学を目指す君に贈ります。アメリカの全国紙USA Todayの創始者・アルニューハースさんが、私に贈ってくれた言葉です。

Life is a game. Go for it!　（人生は1回きりのゲームだ。思い切りやってみよう！）

撮影協力:立命館アジア太平洋大学