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パイナップルの贈り物(1)インターンシップ先は
アフリカ、ウガンダのNGO

パイナップルの贈り物(1) インターンシップ先はアフリカ、ウガンダのNGO
authored by 八木夏希早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科4年 ロンドン大学東洋アフリカ学院

八木夏希のパイナップルの贈り物(1)

 こんにちは。大学4年生の八木夏希です。2015年3月に東アフリカ・ウガンダのNGOでパイナップルワイン事業のお手伝いをしています。ウガンダ渡航を決めてから、パイナップルワイン事業の設立を経て、今後の展望までをご紹介いたします。私が知るのはウガンダのごく一部ですが、私の視点を通じてウガンダそしてアフリカを少しでも身近に感じていただけたら幸いです。

現地の人々の視点で、現地を見たい

 自分がまさか大学時代にアフリカに行くなんて想像もしていませんでした。漠然と国際協力に興味を抱き、学生団体の活動や開発学の授業を通じて、アフリカ地域に興味をもつようになりました。途上国の貧困に対する問題意識は、もちろん理由のひとつです。貧困は、一人ひとりの医療・教育のアクセスを閉ざすだけでなく紛争や自然破壊など、より多くの問題を引き起こす影響があると理解し、もっと深く知りたいと思うようになりました。

NGOのパイナップルとワインと私

 しかし同時に、「貧困」という既成概念に対する違和感が常にありました。「『途上国の貧困』って何を示しているの?」「そこにいる人々は一体誰なの?」。決めつけたくない。現地の人々の声を聞きたい。そう強く感じ、大学3年生の春休みにウガンダに渡航することを決めました。

小学校4年生の女の子たち。初対面でこのエネルギー!

 ウガンダを選んだのは、NGOの盛んさに驚いたからです。ウガンダには安定した地方自治システムがあり、その下で多くのNGOが精力的に活動しています。子どもから大人まで、様々な人と出会いたかったため、「女性の自立支援」を行っているTORUWU (Training Of Rural Women in Uganda)でインターンをさせていただくことになりました。

待ちに待ったアフリカ大陸、ウガンダへ

 いよいよ渡航の日がやってきました。ガンダ語の入門書と最小限の荷物。新しい一歩を踏み出す喜び半分、内心はかなり不安でした。全く現地の役に立てなかったらどうしよう。部外者の私が、「現地の人々の目線を知りたい」だなんて何ておこがましいのだろう。一朝一夕でできるわけないのに......。だんだん自分の選択に自信がなくなって、行きの飛行機でこっそり泣いていたのを覚えています(笑)。

TORUWUのリーダー、Augustine

 でも、そんな不安はNGOのリーダーAugustineが吹き飛ばしてくれました。会った途端、「ヤギ! 待っていたよ!」と暖かく声をかけてくれ、「先のことは神様しか分からない、私たちは失敗を恐れず、やってみればいいんだ」と励ましてくれました。

アフリカの真珠、ウガンダ

 ウガンダは「アフリカの真珠」と称される、自然豊かな国です。空の青、地面の赤土、木々の緑のコントラストは本当に素敵です。エンテベ空港はヴィクトリア湖のほとり。着陸時はキラキラする水面に着水するような感覚を覚えます。


そして、特筆すべきはその風。ゆるやかな起伏のある地形を、いつも爽やかな風が吹きぬけていきます。私は日本の5月の風を思い出しました。Augustineが口癖のように、「この自然は、神様からの贈りものなんだ」と、嬉しそうに語っていたのがとても印象的です。

ボダボダの兄ちゃん達。価格交渉へいざ

 首都カンパラは人であふれています。交通渋滞は日常茶飯事。公共交通はうまく普及していないので、乗り合いのバン(通称タクシー。ほとんど日本の中古車)と、バイクタクシー(ボダボダ)が市民の足です。モダンなショッピングモール・政府機関のビル、バナナを売り歩くおばちゃん、村にあるバラック、これらが1つに風景にとけ込む。スピーディーな変化を遂げる経済のあり方を象徴するように感じました。

 次回は、パイナップルワインとの出会い、私が働いたNGOについて、お話しさせていただきます!

首都カンパラの中心へ。ひしめくビルと家々