学内セミナーで「特急券」をもらう!
就活生座談会2017(2)
2017年春入社を目指す学生たち4人による座談会の後編です。内々定を出している企業の状況や就活への不安、これからの時期の活動の進め方などを聞きました。
Aさん(国立大学、文系、男性)
Bさん(国立大学、文系、女子)
Cさん(私立大学、文系、女子)
Dさん(国立大学、文系、男子)
――世間では内々定を獲得している学生もいるようですが、周囲の状況はいかがですか?
Bさん 「すでに内々定をもらった学生がいるらしい」といったウワサは聞きますが、実際に持っている学生に出会ったことはありません。外資系企業は出しているのかもしれませんが、世間が言うほど、内々定を持っている学生はいないのではという気がしています。
Cさん 外資系コンサルタントを受けている友人に聞いても、1次面接が終わったぐらいの状況。思ったほど選考は進んでいない印象を受けます。
Aさん 内々定を持っているのは、友達の友達というぐらいの遠い存在。周囲を見回してもおらず、どうしようという焦りはそれほど感じません。
Dさん 12月に選考を終了している外資系企業もあり、コンサルタント志望の学生は内々定を持っています。自分が志望する資産運用では、内々定を出したとは聞いていません。
――就活に対して、不安なことはありますか?
Cさん 今はどうしても名前を知っている大手・有名企業にばかり目が向いています。それらの企業から内定をもらえるとは限らず、今後、中小企業を見始めたときには「採用が終わっていた」となってしまうのではないかが心配です。
また、インターンシップのエントリーシート(ES)選考では、「サイレント落ち」したところが数社もあって、ESに対して不安です。大学のキャリアセンターの職員に添削してもらう方法もありますが、数人いる職員の中でどの人がしっかりしたノウハウを持っていて、アドバイスをしてくれるのかが分かりません。過去にこれだけ経験・実績があるというのを学生にアピールしてもらえると、こちらも判断でき、見てもらおうという気になるのですが......。
Bさん 何社にエントリーしたらいいのか、全くイメージがつきません。先輩の中には、70~80社エントリーしてもダメだったと言う人もいれば、20社くらいのエントリー数で、大手企業に決まっている人もいます。文系・理系によっても違うと思いますし、人それぞれだとは思いますが。また、滑り止めといっては失礼ですが、どのくらいのレベルまで受けておいたほうがいいのかが分かりません。大手より中小企業のほうが、選考が楽だとも思えませんし。
Dさん どうやったら選考に有利になるような情報を手に入れられるか、誰から入手すればいいのかが把握できていません。また、OBに会ったとき、それが選考の一部なのか、そうでないのかを見分ける方法も知りたいです。基本的には選考につながると思ってOBに会えば、間違いはないと思いますが。
――これからの時期、どのように活動を進めていきますか?
Bさん対策本に載っていた「自己分析シート」を活用して、自己分析とES対策をやるつもり。大学のキャリアセンターの職員にもES添削をお願いしようと思っています。ただし、3月はキャリアセンターを訪問する学生が多く、予約が取りにくいのが難点です。
また、3月は学内で合同企業説明会が開催されるほか、1日数社ずつ企業が大学に来て、1社60分程度で説明をしてくれるイベントもあるので、興味のある企業は事前にチェックしておいて、話を聞きに行こうと思っています。
Cさん テストセンター対策です。また、ESの添削を先輩にお願いしたり、3月上~中旬の学内企業説明会には参加しようと考えています。
Aさん まずは就職情報サイトが主催する合同企業説明会に行くつもり。それと、学内企業説明会には志望企業があまり来ないため、どうしようか迷い中です。また、インターンシップ先の先輩から「今の時期は、テストセンターの対策をしたほうがいい」とアドバイスをいただいたので、さびついた脳をもう一度磨く気持ちで、問題集などに取り組むつもりです。
Dさん 資産運用会社に関しては企業研究を終えていますし、インターンに参加したという優位性もあるので、あまり心配はしていません。一方のデベロッパーは、業界・企業研究にも手がついていないので、今後はそこに取り組んでいこうと思っています。3月上旬にある学内企業説明会に参加して情報を集めて、可能であればコネ作って、OB・OG訪問ができればと考えています。
――皆さん、学内の企業説明会には参加するようですね。
Dさん 学内の説明会に参加するとリクルーターがついてくれ、"特急ルート"に乗れる特急券をもらえると聞いたことがあります。学外の一般的な合同企業説明会だと、そういったケースはあまりないとも。そんな理由もあり、学内の説明会にはできるだけ参加して、それ以外は参加しないと割り切っている学生も結構います。
――ありがとうございました。これからの就職活動を頑張ってください。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。