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ハラケンの「政治を動かす」(10)参院選までに準備したい2つのマイ争点(上)
~少子高齢化に注目

ハラケンの「政治を動かす」(10) 参院選までに準備したい2つのマイ争点(上)~少子高齢化に注目
authored by 原田謙介NPO法人YouthCreate代表

原田謙介のハラケンの「政治を動かす」

初めて、10代が投票する今年の夏の参議院選挙

 今年の夏には3年に1回の参議院選挙が実施されます。選挙の時期が想定外に早まらない限り、18歳選挙権のもとでの初めての選挙となります。18歳=高校生ということで、高校にばかり注目が集まっていますが、このサイトを主に読んでいる大学生の皆さんの中にも初の国政選挙だという方も多くいらっしゃるでしょう。投票に行こうとは思っているが、どうやって投票先を決めればよいかをイメージできない方に、2つの「争点づくり」の提案をしたいと思います。前編の本稿では、社会構造の変化に着目してみます。

人口増加社会から、人口減少・少子高齢化社会への変化

 今の日本は大きな変化の時にあります。今といってもここ数年の話ではなく、10年以上にわたる期間ではありますが、「今」であることは間違いありません。今の日本の社会の制度の多くは第2次世界大戦後に作られてきたものです。

 その時代は、子供がどんどん生まれ、人口が増えていました。ベビーブームという言葉は、まさに当時の状況を的確に表しています。そのような時代に、今の日本の基になる色々な制度が作られてきました。しかし、今はどうかといえば、皆さんもご存知の通り、人口減少・少子高齢化という全く逆の状況にあります。人口構造の変化に伴って、当然制度や社会の作り方も変わっていく必要があります。

人の価値観や生活様式の変化

 生活のスタイルなども変わってきています。日本人の誰もが知っているであろう、サザエさんやちびまる子ちゃんというアニメの状況を思い出してみてください。家庭の中で働くのはお父さん。そして3世代が同居をしている。このような状況が昔の家族でした。しかし、現在では約6割の家族が夫婦共働きとなっており、3世代同居の家庭は1割にも満たない状況です。どちらが良いか悪いかではなく、状況はどんどん変わってきているということです。

状況の変化を根本から解決する政策に着目

 「高齢者が元気に暮らせる国」「誰もが安心して子育てをできる国」――。このようなフレーズを政党や政治家は好んで使いますし、どの政党であってももちろん目指すべきものでしょう。しかしながら、そのような社会の実現のために行うべきことをどのような政策を実施するのかは、当然、政党によって異なります。

 さらに言えば、社会状況や人の価値観が変化している状況にあって、表面だけに関わる政策では変化を作っているとは言えないでしょう。困っている人を助けることも必要ですが、困っている人を生み出さないためにどうすればよいかを考えることも重要です。働いても所得が少ない人に対して、色々な補助を行うことも大事ですが、同時に働いても所得が少ない人を生み出さないためにどうすれば良いかを考えなければなりません。

あなたの考える未来と、マイ争点

 特に就活生や就活のことを考えているみなさんは、自分の将来予想図を描くために、日本の現状や将来にもぜひ意識を持っていってみてはいかがでしょうか? 選挙までの間に、少しずつ政治のことに関心を持って、いま何が政治の中で大きな議論になっているのか。そして、その議論への案として根本からの変化を作ろうとしている政策は何かを見定めてください。

 後編では、自らの関心から作るマイ争点についてお伝えします。

■マイ争点を作るための資料
共働き世帯数の推移(「内閣府 平成26年度男女共同参画社会の形成の状況」より)
「世帯の家族類型」(「国勢調査」より)

【ハラケンの「政治を動かす」】
(1) 「どうせやったって変わらない」と思っている、あなたへ
(2) 若者たちよ、仕掛けよう 日本が危機から脱するために
(3) 「アウェー」の場に乗り込もう
(4) インターネットと政治① ネット選挙運動解禁まで
(5) インターネットと政治② 「投票日告知プロジェクト」の成否は...
(6) 統一地方選挙で選ぶ側の立場を体験しよう!
(7) 「都知事候補だけど質問ある?」~有権者が候補者にツイッターで質問
(8) 2016年を「若者が動き出した」年にしよう!
(9) 政治を身近な位置に置く方法~まずは質問から始めよう
(10) 参院選までに準備したい2つのマイ争点(上)~少子高齢化に注目
(11) 参院選までに準備したい2つのマイ争点(下)~自分の興味・関心から探す

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