ハヤカワ五味の仲間はだれなのか?
バカこそものの上手なれ(6)
はい、ハヤカワ五味です。第6回の今回は、ハヤカワ五味にはどのような仲間がいるのかという話をしようと思います。私はメディアによく出るし、SNSで活動に関して発信しているので、私ばかりが目立ってしまいますが、もちろんそんなことはなく、多くの仲間に支えられています。
「ハヤカワ五味」はチームのようなもの
「ハヤカワ五味」は私一人ではなく、複数のクリエイターや協力者が集まったチームのようなものじゃないかとも言えます。例えば、feastの場合で言えば、最初からずっとお願いしているカメラマンの鎌田がいなかったら、ここまで色々な人に適確に魅力を伝えることはできなかったと思います。それ以外にも色々なところで支えてくれている人がいたから今があるのです。
そういった意味で、私はすごく運がよく、すごく仲間に恵まれていると思います。twitterでフォロワーの人からよく言われる言葉で、「私はハヤカワさんのように人脈や知識はありませんが、がんばってみます!」というものがあります。
「うん???? えっ、いやいや、私も元々は人脈や知識ないから!!!!!」
すごく金持ちの実家とか上場会社社長の息子とかだったら別ですが、私は普通のサラリーマンの娘ですから。さらに、普通科で理系と文系の間のような勉強をずっとしていたので、何か特別な技術もあるわけではないのです。
どうやって仲間を集めたのか?
知識は実際やってく中で無理やりつけてきた感じなのです。「じゃあ、ハヤカワはどこで仲間を集めたの?!」という人もいると思いますが、主にインターネットです。カメラマンの鎌田も、デザイナーのゆっきーとも、経理スタッフの板垣も、最近入ってもらったバイトの子も全部インターネットきっかけで出会い、今に至ります。さらに言えば友人だったりも。
カメラマンの鎌田に関しては、元々モバゲーというSNSで知り合った友人で、たまたま通っていた美術予備校で斜め後ろに座っていたのが彼女でした、ということを後でSNSでの発言を見て知るというワンダフルな出会い方でした。ゆっきーとに関しても、twitterで可愛い作品がたまたまRTで流れてきたので、1時間後にはその作品が展示されている場所に行き、本人にあいさつするというワンダフルな出会い。
板垣は元々私のファンで、まだtwitterのフォロワーが300人とかの頃に、撮影のスタッフを募集したところ協力してくれ、それ以来の付き合いになります。それくらい貪欲に色々な人に私は会ってきたのでそりゃ人脈も広がるし、もっと一緒に活動する仲間がほしいのであれば、こんな感じでガンガン行っていいと思います。
協力してくれる人は集められる
私は小学校時代にずっといじめにあっていて友人もほぼいなかったのですが、それだからこそ、学校みたいに強制的に付き合う人を決められているわけでない、自分で選ぶことのできるインターネットはすごく魅力的で相性もよかったと思っています。自分で会う人を探して、自分で決めて付き合うことができますからね。
「私は発信力ないから無理」と言い訳をする人がいると思いますので一応補足しておくと、私も今でこそtwitterのフォロワーが2万人超で発信力も多少ありますが、ほんとに1、2年前まではフォロワー300人程度だったので、今の発信力の有無は関係ないし、やらない理由にはならないと思います。
「○○がしたい、でも自分にはその技術がない」という場合であれば、人を惹きつけられるくらい魅力的で面白そうな内容にして人に伝えれば、いくらでも協力してくれる人が集まり、したいことを実現する可能性はあります。実際、私の活動にいろいろな人が協力してくれていたのは、私が愚痴も言わず、「楽しい、楽しい」と言っていたため、「ハヤカワと一緒に活動したら楽しそうだぞ」という魅力があったからではないかなと思っています。なぜなら、正直、当時の自分の活動は楽しそうでしたが、将来性も何もありませんでしたし、ギャラも満足に払えなかったし。自分の現状のリソースに文句を言うのでなく、自分の思っていることを形にするために、ネットは有効活用していきましょ!
すべてを一人ではできない
ただ、世の中には怖い人もたくさんいるので、ネットでの出会いに限らず、他人とサシで会う場合には絶対に人目のつくところにしましょう! 大声で話せない事業内容の場合には個室居酒屋など。カラオケや相手の家などに一人で行くリスクは、ネットだろうとネットでなかろうとありますので注意するように! 実際、私も仕事の打ち合わせで誰もいない小さなオフィスに行ったら延々と口説かれた経験があるので。
また、仲間を作るだけでなく仲間に任せるという行為もなかなか大切です。高校生の頃の私は「全部一人でやるのがすごい」とか「すごい人は全部一人でやっている」とか思ってました、「ハヤカワ五味 高校生」や「ハヤカワ五味 タイツ」で検索してもらえれば分かると思いますが、高校生時代の自分は写真のモデルからデザインからなんでもやってます。そんな自分に言ってやりたいです。
「無理すんな!!!!!全部一人でできちゃうのはごく一部の天才だけだから!!!!!!」
本当に全部一人は天才にしかできないです。努力じゃ無理、というかきついでしょ。じゃあ、どうすればいいかというと、「自分がやるよりあの人にやってもらったほうが絶対いい!」と言えることです。さらに言えば、そう言えるように、相手のことを尊敬することなのかなと思います。
結局、大抵のことは色々指示したり、情報を共有したりする手間を考えると自分でやっちゃったほうが効率がいいと思います。でも、そんな調子ではいくら時間があっても足りない。なので、人に任せるために自分だけではできないことを自覚して、人を尊敬することはとても大事です。初めて出会った人と接する時も同じく、この人はここがダメと思うのではなく、この人のここはすごいとプラスに考えていくことで話しやすくなると思います。
人からの情報で視界が広がる
ということで、私の人脈はほとんどネットありきです。でも、出会いの形は色々あるし、それぞれ得意不得意があるので、自分のちょうどいいやり方を探ってみて、分かると最高ですね! 人と出会うことで、自分の目だけじゃなく、人の目が見た情報まで知ることができ、視界が広がります。
実際、私もこうやって社会に出たこともないのに仕事をできているのは、社会人の人から社会に出た経験を話していただいているからという部分が大きいです。これは本も同じで、結局「いろいろな本を読んだ方がいい」と言われ続けている理由は、「他人が時間をかけて経験したことや考えたことを、数百ページで体感できるから」なのではないかと思っています。教養本じゃなくても同じです。エベレストに登ることとか私はよほどのことがなければ一生ないだろうけど、登山小説を読むことで体感できます。
自分の身一つでは1年に行ける場所も限られているし、出会える人も、できる仕事もの数もたかがしれています。それを、聞くこと、読むことによって2次的に体感して、自分の糧にすることができるなんてすごくいい。
そんな感じで、6回目はおしまいです。次回、7回目でこのシリーズは終了です。次回もお楽しみに!
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