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土日も休みなし。「休んだら遅れてしまう」

就活リポート2017(2)

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NIKKEI STYLE

前回は、企業が「選考には関係ない」と言いながら何らかの選考を行っている「面談」や「グループワーク」、また、6月1日選考解禁前の面接、内々定、オワハラと進んでいる選考状況など、本音と建前に揺れる就活生の現状を紹介した。今回は、100日戦争とも言われる超短期就活で疲弊する就活生たちの姿を紹介する。

3月説明会解禁、6月選考解禁の新スケジュールという過去最短の就活スケジュール。企業は昨年までは5カ月かけて企業広報(説明会)、母集団形成(エントリー受付)、選考(面接等)をしていたが、今年は2カ月短い中で、昨年と同じ採用活動をしなければならない。そのため、企業は選考時期を早めたり、説明会と選考の一部を組み合わせるなど短期集中型の採用活動を続けている。これによって就活生には大きなしわ寄せが来ている。

ES書いて、面接受けての日々

都内私立大学の男子学生Dさん(文系)は、日々ESを書きながら面接を受けていると話す。「面接を受けて、自分の回答にダメ出しをされて、指摘されたことをESに反映して......。自己PRやガクチカ(学生生活で力をいれたこと)を日々修正しているので、面接を受ける会社で何を話していいのか分からない」と頭を抱えた。DさんのようにESを書きながら面接を受ける学生の中には、ESと面接の不通過が繰り返され、立て直しができないまま自信を喪失してしまう学生が多くいる。

選考過程の混在に加え、学生の疲れに拍車をかけているのが、学事日程に影響を与えないように配慮した選考だ。経団連が発表した今年度の「採用選考にかかる指針」では、「学事日程に配慮した選考をする」という文言がある。今年は特に6月選考開始が、大学での授業と直接バッティングする日程のため、大学側からの強い要請もあって土日に選考をする企業が増えている。

このため、平日は大学の学業と就職活動、土日は就職活動となり、1週間休む暇もないという学生が多い。就職活動の折り返し地点を過ぎた段階で、就活生からは「休む暇もなく、身も心も疲れてしまった」という声が聞かれる

動き続けないと遅れる?

就活生を悩ませているのが短期ゆえに「動き続けないと遅れる」ことへの不安だ。都内私大の女子学生Eさんは「いつ休んでいいのか分からない」と話す。「短期決戦と言われているため選考を受け続けないと不安。ちょっとでも休んだら遅れてしまうのでは、と思ってしまう」。

「6月選考開始」とは別に、企業の選考活動が水面下で進んでいるために、自分の就職活動と周囲との進捗状況の差を気にする学生は多い。北関東の国立大学に通う女子学生Fさんは、東京での就職を希望している。ところが、大学の同級生たちは地元就職や公務員志望が多く、学内で就活情報を共有できる友人がいない。すでにメガバンクの面談や地銀の面接を受けており、決して遅れているわけではないが、他の就活生の動きが分からないために不安は増すばかりだ。

就活の進み具合を確認するために、就活生が利用しているのが「みんなの就職活動日記」いわゆる「みん就」だ。すでに大手企業から内定を得ながら就活を続ける私大の男子学生Gさんは、「みん就で自分と同じ大学、同じ条件(インターンシップ参加の有無、学内セミナー参加か個別説明会参加か)の人の選考状況の進み具合をチェックしている」と話す。他にも、同じ企業のインターンシップに参加した学生同士が集まって、その企業からの接触やメール内容などの情報を共有をしているという。

大丈夫? この面接官

最後に、選考の現場でも学生の気力を奪うことが増えている。日経カレッジカフェに掲載した記事、「シューカツ都市伝説を斬る! 「面接は言葉のキャッチボール」の定説を疑え」で、指摘されている「素人面接官」の存在だ。

現在、内々定1社、最終面接の結果待ち1社、その他面接中が複数社という女子学生は、会社によって面接担当者の質に大きな差があることに気付いたという。ある企業の面接でのこと。「面接担当者の質問に回答したら、こちらの回答に対して返しがかみ合っていない。慌てて「あのそう意味ではありません。私の説明が悪くてすみません。それは......」と言い直そうとしたら、「ああ、いいよ、別に」って。やる気のない対応で、話を聞いてくれませんでした」。土日も休みなく、突っ走ってい就活生のやる気をそぐ対応だ。やる気のない対応、機械的に面接の質問をするだけなど、知識・スキルの乏しい面接担当者に対する不満の声が聞かれる。

ある貸会議室を運営する企業の担当者がこんな話をしていた。「今年は面接用に大きな会場を借りる企業が多い。部屋を小さいブースに区切って一斉に面接をするみたいです」。短期間で大量の学生を面接する企業が多い表れだ。こうした短期集中型の採用活動によって生み出される素人面接担当者が学生を疲れさせている。

100日戦争といわれる2017年春入社の就職活動はようやく中盤を迎えたところ。GW明けには、かなりの企業が選考(面接)を始めると思われる。これまでに面接を受けた就活生は面接の振り返りとESのブラッシュアップを図り、面接をまだ受けていない人は、大学のキャリアセンターで模擬面接を受けるなど練習をしたほうがいいだろう。

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