音読筆写の英文は好きな映画から探そう!
"英語発信力"強化講座(6)
第6回目も、日常よく使われる"短いけれども、ちょっと大人の表現"です。10回連載の半分を過ぎました。皆さんの英会話も大人としての英語の発信力がついてきたのではないでしょうか。
ミニテスト
(1)Don't worry.(心配しないで):( 1語 ).
(2)You're right.(あなたの言う通り):( 5語 ).
(3)You're kidding.(冗談でしょう):( 4語 ).
(4)Are you sure?(ほんとに?):( 3語 )?
(5)Don't give up? (あきらめないで):( 3語 )?
(6)Don't do that.(そんなことしないで):( 3語 ).
(7)Don't say that. (そんなこと言わないで):( 4語 ).
(8)She's so cute.(とってもかわいいですね):( 3語 ).
(9)She's my friend.(彼女は私の友達です):( 5語 ).
(10)How about tomorrow?(あしたはどう?):( 3語 )?
解答・解説
(1)Don't worry.は、「大丈夫だよ」「気にしないで」という意味でも使われます。Don't worry about it!「そんなこと気にするなよ!」と言うようにも使われます。意外と知られていないのが、Relax.という表現。この1語だけでも大丈夫です!
(2)You're right about that.とも言います。You're correct.でも、もちろんOKです。あえて長めの表現を使うことにより、感情のこもった表現をすることもできます。You can say that again.もその一つです。「それをもう一度言ってもいいよ=おっしゃる通り!」という具合です。この表現も、ぜひ使えるようになってください。
(3)You're joking.でもOKです。You can't be serious.と言うと「あなたはまじめになれない=マジじゃないでしょう=冗談でしょう」という感じ。みんなが、You're joking.とかYou're kidding.と言っているときに、You can't be serious.と言うとちょっと大人になった感じがしませんか? 私はNo way!(まさか!)をよく使います。
(4)Are you kidding.と同じようにも使われますが、Are you sure?の方が少し疑う気持ちが強くなります。「本当にそう?(間違ってない?)」という感じです。Are you positive? とも言います。Are you certain? だと少しかしこまった感じになります。
(5)Don't give up.ばかりでは、何とかの一つ覚えになってしまいます。人を励ましたり、勇気づけたりする言葉の豊富さは大人の証です。Never give up.やDon't quit.(やめないで)・Keep at it!(頑張って)も同じように使われます。私が好きな表現は、Don't despair. (落胆しないで)。父を亡くしたときに出会った表現です。
(6)Stop that! とか、Stop doing that! でもOKです。Cut it out! とも言いますが、初めて聞いた時には聞き取れませんでした。Why are you doing this!(なんでこんなことするの=こんなことやめてよ!)は、映画「ゴースト」で出会った表現です。
(7)Don't say so.と言ってもOK。You shouldn't say that.も同じように使われます。「そんなことは言うべきじゃないよ」という感じのより強いニュアンスになります。大人が子供を諭すような感じです。目上の人には、使わない方が無難です。
(8)How cute! とも言います。「なんてかわいいの!」という意味ですが、cute、は主に子供に使われる単語です。大人にはShe's really attractive.(魅力的)がおススメ。You're so attractive.と言うとアメリカではセクハラ。そう言わないとフランスではセクハラという冗談も。この手の表現は、お国柄など相手をよく見て使いましょう。
(9)パーティーなどで、ちょっと離れたところにいる自分の友人を紹介したいときには、She's a friend of mine.のようにいます。日本人がよく犯す代表的な間違いは、本人が目の前にいるのに、She's my friend.と紹介することです。Kathy is my friend.とかTony is a friend of mine.のように、必ず名前で紹介します。
(10)「明日の都合はどう?」と言うように、相手の都合を聞きたいときの定番表現です。What about tomorrow?とも言います。彼女に「今日泊まる?それとも明日泊まる?」と聞いたら、彼女は「明日泊まる」と言いました。なぜでしょう?「だって明日はトマロー(泊まろう=tomorrow)だもん」......という小話を思い出しました。
英語学習アドバイス:「洋画」で、短い表現のストックを増やそう!
前回は「音読筆写」を紹介しました。「音読筆写の英文はどこから見つけてくればいいのですか?」という質問をたくさんいただきます。私は会話で使える表現なら「洋画」から、とおススメしています。以下、洋画を使ったトレーニングのポイントです。
1.好きな俳優が出る、好きな洋画の、好きな場面の、好きな表現を:嫌いな俳優が出る、つまらない映画の、気持ち悪い場面の、難しい表現で勉強? 考えるだけでも嫌になりませんか? 学びを続け効果を出すには、「好き」がキーワードになります。
2.「日本語字幕→英語字幕→字幕なし」がおすすめ:まず、「日本語字幕」ストーリーを楽しむ。次に「英語字幕」で気に入った5語±2語程度の短い表現を音読筆写する。最後に「字幕なし」。すると、音読筆写したところがはっきり聴こえ元気が出ます。
3.覚えたら使う。使って切れ味を試す:英語を学ぶ目的は、覚えることではなく、使えるようになること。使えるようになるには、使うしかありません。使って、間違い、次第に使えるようになります。Enjoy making mistakes! では、また次回をお楽しみに!
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