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働くってどういうこと? 大切な「きつい、面白い」

人事部長のひとりごと(1)

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NIKKEI STYLE

学生の皆さん、こんにちは。新日鉄住金ソリューションズ人事部専門部長、高知大学客員教授の中澤二朗です。日経カレッジカフェは「働くってどういうこと?」を皆さんと一緒に、突き詰めて考える媒体です。そこで今回、われわれ人事・採用経験者がチームを組んで、仕事や就職をテーマに本音を語る連載を始めます。初回は中澤が執筆します。

学生が戸惑う言葉

 「きつい、面白い」――。いきなりですが、目の前の働く大人が、もしこんな言葉を口にしたら、あなたはどう思いますか。むろん戸惑います。そんな矛盾した話をする大人に疑念すら覚えるかもしれません。

しかしちょっと待って下さい。気持ちはわかりますが、そこにはそれなりの理屈があります。それをこれからお話します。

自分で手に負えないから人に頼む。手が足りないから助けを頼む。であれば大概の仕事は大変に決まっています。しかも人の嫌がる仕事であれば、好き好んでする人はいません。

しかし、それが大事な仕事であれば誰かがする必要があります。そんな仕事をすすんでするから、その見返りにありつくことができます。

仕事はきつい

以下その一例を示します。これはさる6月30日、日経カレッジカフェ主催の「ジローさんの迫熱教室」における冒頭の1コマです。テーマは「企業で働くということ」。参加者は、都内の大学に通う学生十数人と、企業等で働く大人数人。そして司会は私(通称「ジローさん」)で、時間は夕暮れ時の2時間でした。

ジローさん「大人の方に3つおたずねします。1つ、いま仕事を、何個くらい並行してやっていますか」

5人の大人「20個」「10個」「15個」「30個」「5個」(最後の方は入社2年目の人事パーソン)

ジローさん「その内、きつい仕事や嫌な仕事はどの位ありますか。個数でも割合でも結構です」

5人の大人「○個」「△個」「□割」「◎個」「◇割」(詳細は割愛しますが、全員が「大半の仕事はきつい」)

ジローさん「最後に、仕事は総じて面白いですか。やりがいがありますか」

5人の大人(全員、異口同音に)「もちろん!」

でも、これで事が治まるはずはありません。間髪入れず学生さんから手が挙がりました。

学生のAさん「よくわかりません。どうして仕事は嫌なものばっかりなのに、面白いと言うのですか」

大人のBさん「仕事は確かにきついものばかり。でも仕事って、そもそもそういうものではないでしょうか」

大人のCさん「だから、そんなきつい仕事や嫌な仕事をすると、結果として達成感や成長が得られるように思います」

もちろん、これを一般化するつもりはありません。一般化してもいけません。ただ、それでも30余年にわたる私自身の人事経験を踏まえると、ここからこんなことが言えると思っています。

・一口に仕事といっても、そこには実に様々な「仕事」が詰まっている。

・仕事はそもそもきついもの。だからそれを仕上げた人には見返りがある。

・そしてその見返りには2種類がある。1つは「おカネ」、もう1つは「おカネ以外の報酬」。後者がむろん、知識、人脈、成長、達成感や生きがい感(はり、はりあい)であることは言うまでもありません。

ちなみに、ワークショップ後の「アンケート」には、こんな言葉が並んでいました。

・社会人の方から、仕事についての本音が聞けた。

・仕事に対する見方がまったく変わりました。今日、ここに来ていなかったら、それに気づかないまま就活したり、社会に出てしまっていたかもしれません。

おカネ以外の報酬

とはいえ、やりたい仕事や好きな仕事ができるのであれば、それに越したことはありません。しかし働くとは傍楽(はたらく)こと。すなわち、傍(はた=周りの人)を楽(らく)にすることだとすれば、「自分のやりたい」をするのも良いのですが、「周りの人(=傍)のためにやるべきこと」をやるのも良いかもしれません。

いや、そちらの方が、より大きな見返り、そして「おカネ以外の報酬」にもありつけるのであれば、傍を楽にする仕事に就くのも面白いかもしれません。こうしたことは働いたことがない学生のひとたちには、まだピンとこないかもしれません。でも大切なことだと思うので、あえて連載初回のテーマに選んでみました。

◇   ◇

この連載は、人事部長など人事・採用経験者を中心に、「ひとを育てたい」という熱い思いを持った方々に執筆していただきます。今後の記事にご期待ください。

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