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会社見学へ行こう(9)JTB「学生が社員を質問攻め!」

authored by 日経カレッジカフェ 
会社見学へ行こう(9) JTB「学生が社員を質問攻め!」

 日経カレッジカフェは7月21日、JTBの協力を得て会社見学会を開催しました。雨の中、夏休みのインターンシップを控えた3年生、旅行業界に関心があるという2年生など、天王洲のJTB本社に集まった大学生は31人。女子に人気の高い企業とあって、参加者も女子が多数を占めました。

 参加者が集合した1階受付ロビーには1925年、JTBの前身の日本旅行文化協会による創刊以来、歴代の「JTB時刻表」の写真がずらり。よく見ると最初の頃の表紙には「汽車時間表」とあり、現在の「時刻表」となったのは1942年からです。

グループ企業は国内・海外170社

 その後はJTBグループ全般について人事部の大田仁美さんから説明がありました。JTBグループは「交流文化事業」をテーマに、旅行、イベント、スポーツなど幅広い事業でサービスを展開しています。グループは国内・海外約170の事業会社からなり、採用もグループおよび各事業会社で行われますが、事業会社間の異動もあるとのこと。大田さんもJTB九州から現在グループ本社に出向中だそうです。

 説明終了後、2班に分かれてJTBグループ会社である「JTB国内旅行企画」と「JTBグローバルマーケティング&トラベル」の2社についての説明、オフィス見学に向かいました。

 JTB国内旅行企画については、店頭でおなじみの「エースJTB」などのパンフレットを例に、グループ本社広報室の山下美穂さんが説明してくれました。よく見かける「伊豆・箱根」「京都」などの地域別パンフレットの他にも「夏祭り」「温泉」などのテーマ別に企画されたパンフが並びます。最近では「一人旅」企画が中高年男性向けに意外な人気で、「何がヒットするかはやってみないとわからないことも多い」という話でした。近年の外国人旅行客の増加により、旅行の予約時期がどんどん早まる傾向があり、半年以上先の予約も増えているといいます。


「ゴールデンルート」「ドラゴンルート」って何?

 次はJTBグローバルマーケティング&トラベル。JTBは100年以上前の1912年、訪日外国人の旅行を手がけるために「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」として創立されました。JTBグローバルマーケティング&トラベルはその伝統を引き継ぎ、今は盛り上がるインバウンド(外国人訪日旅行客)事業に携わっています。外国人の社員も多く、電話で各国語が飛び交う活気あるオフィスでした。

 外国人旅行客に一番人気の「ゴールデンルート」は大阪、京都から東へ富士山、箱根を通り東京から出国するものですが、最近「ドラゴンルート」の人気が急上昇しているそうです。伊勢から飛騨高山、白川郷、金沢、能登と北上するルートを「昇り竜」に見立て、中国語で縁起のいい「昇龍道」と名づけたものです。日本のことなのにほとんど聞いたことのない話で、みなさん興味深く聞き入っていました。

 また、訪日外国人旅行者向けに英語・中国語など各国語でマンガアプリを開発するなど、インバウンド対応に積極的に取り組んでいます。

 見学から戻って、最後に一番盛り上がったのが、6つのグループに分かれての社員との座談会。JTBグループ本社の人事部と広報室の社員6人が各グループに1人ずつ加わって、学生からの質問に答えました。

 「広報室の1日の仕事はどういうスケジュールですか?」「入社1年目で一番大きな失敗は何でしたか?」「出産後も復帰している人はどのくらいですか?」「オリンピック開催の2020年に向けて、JTBが他社と比べて強みとなる点は何ですか?」――。会社の特徴から仕事の内容、採用まで、学生が次々と質問。社員の答えを聞き漏らすまいと、メモを取りながら耳を傾けていました。


学生が社員を質問攻めに

 ずばり、「JTBではどんな人材が求められますか?」という質問には、人事部の木村洋平さんが「当社はお客様と接する機会が多いサービス業なので、個人の能力でいうとコミュニケーション力がある人が、入社してからも活躍しているように思います」と答えてくれました。

 「入社していきなり窓口業務は大変でしたか?」という質問には、広報室の山下美穂さんが回答。「もちろん最初は失敗ばかりでしたが、しっかりリカバリーすることで、その後はお客様の信頼を得られたこともありました」


 座談会は時間を若干オーバーして終了。「社員の方の声が直接聞けてよかったです」「女性でも長く働き続けている方がいると聞いて安心しました」「仕事内容は旅行のイメージしかありませんでしたが、スポーツなど幅広い事業に関わっていることがわかりました」と、参加した学生も納得の表情でした。

 JTBの皆さん、学生の皆さん、長時間にわたりご参加ありがとうございました。

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