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あなたが後悔しないために 「考えるフレーム」を持とう

生涯キャリアの選択肢(11)

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前回10回目の調査の続きで、ぜひ覚えておいて欲しいのは、「稼ぐ人」は「考えるフレーム」を持っているということである。フレームとは何か。知識の体系であり、思考の仕方のことだ。人生観、世界観と言い換えてもいい。フレームを持つとは、目先の仕事や情報にまどわされず、自分なりの価値観で判断するための思考ができることである。

分析のフレームを持つことが最重要

自分の人生観、世界観はいつできたのか。「稼ぐ人」は、47.2%の人がこのようなフレームを30代までに作っていた。それに対し「稼げない人」は32.8%だ。しかも、「稼げない人」の42.0%は40代以降も「まだできていない」に対して、「稼ぐ人」では23.0%である。大差がついていた。

ドラッカーがいっていた。知識は今や何の価値もない。検索すればいいのだから、当然だ。それに対して、価値あるのは知識の体系を身に着けることだと。私の解釈では、それは自分なりのものの見方で、ここでいう世界観だ。一方、人生観は多様な体験でもまれ、成長していく中で作られる生きる指針だ。大きな病気をした人が「人生は有限とわかり、その後の生き方が変わった」というとおり、何かのきっかけで変わることもある。

今が自分の人生観・世界観形成の出発点

人生は有限であり、一生懸命に生きること。それを信条として実行できること。世界のできごとに対して、これまでの知識を体系化し、全体の関係性の中で位置づけることが目標だ。学生時代の一見役に立たないような学問や友人との交流がその出発点となる。この点で人生ムダなことは一つもない。

私は総合職は会社だけで仕事をするのでなく、必要ならいつでも仕事をするものと思ってきた。新人の時からそう実行してきた。そうでなければ、一般職や非正規の方に申し訳が立たない。オーナー社長ならみなやっていることだ。また、かつて中東問題を専門に研究したことがあり、今でもトルコ、シリアの動きを常時とらえ、自分で分析をして将来を展望している。自分なりの人生観、世界観とは、そんなことの繰り返しで作られる。

前回と今回をあわせてみると、年収1800万円以上稼ぐ人には、明らかな共通点があった。彼らは、年収600万円台の人がしない自己努力を若いときから日々続けてきた。その結果として、自分の人生観、世界観を固めてきた。それは、外部環境を分析し、自分の価値を高め、会社、社会、世界へ貢献し、それを自分のやりがいにつなげていく。そのサイクルを回して生きてきたということである。学生時代は、これらの基礎を作る時だ。30代で人生観、世界観を持てるよう出発点に立つときだ。生涯キャリアの形成は、実は今から始まっているといえる。

西山昭彦(にしやま・あきひこ)
 一橋大学社会学部卒業後、東京ガス入社。ロンドン大学大学院留学、ハーバード大学大学院修士課程修了。中東経済研究所研究員。アーバンクラブ設立、取締役。法政大学大学院博士後期課程修了、経営学博士。東京女学館大学国際教養学部教授(キャリア開発委員長)、一橋大学特任教授などを経て2015年より三菱商事社外取締役。18年から立命館大学共通教育推進機構教授。人材育成、企業経営、キャリアデザインを中心に研究し、実践的人材開発の理論を構築。研修・講演は通算1000回を超える。ビジネスリーダーの生涯キャリア研究がライフテーマ。著書は計61冊。就活関係では「受かる!西山式内定バイブル」(小学館)がある。

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