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人間関係、猿田彦、フラミンゴ…。一人時間はカフェで癒し

私たちのリアル(16)

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NIKKEI STYLE

今、学生たちは「お一人様」に抵抗がなく、むしろ大切で必要な時間という人が多くなっています。「ヒトカラ」へ行ってみたり、一人ご飯でどこまでいけるかチャレンジをしてみたり、一人でちょっと遠出してみたり、夜の公園でのんびりしてみたり。今の学生は人と関わらない「一人時間」を大切にする傾向があるようです。

お一人様、けど一人じゃない

ただし、「一人時間」と言っていても、本当に一人なわけではありません。SNSで常に誰かとつながっているのです。一人でカフェへ行った時には必ずインスタグラムに料理をアップし、ついたコメントを読みながら一人の時間を過ごす。「一人」を「みんなに共有」するという文化が当たり前になっています。「それは本当に一人と言えるのか?!」と突っ込まれそうですが、「なんでも共有したい」学生にとってはそれが普通なようです。

予定が詰まっている学生たちはほっと一息つける瞬間が必要だと言います。けれど完全に一人はちょっと寂しい、せっかくおしゃれなところに行くなら友達にも見てほしい、という願いもあります。そんな「お一人様」に欠かせない存在となっているのが、おしゃれなカフェと美味しいコーヒー。煎りたての豆を目の前でドリップして淹れる、いわゆる「サードウェーブコーヒー」が大学生にも流行中です。

大学生はなぜコーヒーにはまる?

コーヒーといえば独特の苦みと香りがある大人の飲み物。今の大学生はブラックコーヒーやカフェラテを好む人が増えてきています。ブラックコーヒーが大好きだという大学1年のNさんは、高3の頃から様々なコーヒーを試しています。豆にこだわりを持ち、店員さんに聞いてフルーティなものを選んだり、コクがあるものを選んだり。スッキリ系のグァテマラがマイブームだそうです。ブラックコーヒーの苦味を「ただの苦味」ではなく、緑茶の渋みのような「うまみ」として感じるそうです。

もちろん「まだブラックは飲めない」という人も、特に女の子には多くいます。そんな人たちでも、カフェラテやカプチーノなどの甘すぎないコーヒーを好みます。スイーツ巡りをする女子学生が多いので、それに伴ってコーヒーがより身近になったのかもしれません。

一方の男子学生はカフェでアイスコーヒーをよく飲んでいます。居酒屋に行って「まずは生!」というのと同じノリで、カフェに行けば「とりあえずアイスコーヒー!」とまとめて注文することも多いそう。喉が渇いたときにゴクゴク飲めるのがいいのかもしれません。

TOKYO COFFEE FESTIVALで、世界のスペシャリティコーヒーを飲み比べ♪

全国最大級のコーヒーイベント「TOKYO COFFEE FESTIVAL 2016 autumn」に初めて行った大学4年生のSさんは、友達と一緒にバリスタ世界チャンピオンの淹れたコーヒー他、気になる店舗を選んで10種類を試飲。サードウェーブコーヒーをたっぷり堪能しました。また東京だけでなく、地方や海外からやってきたロースターやバリスタさんたちのこだわりは、コーヒーの味だけでなく、おしゃれなロゴやパッケージデザインからも伝わり、目でも楽しめたといいます。

高校生と大学生のコーヒー事情

学生たちによく行くカフェを聞いてみると、高校生はチェーン店ががほとんどなのに対し、大学生は「人間関係」(渋谷)、「猿田彦コーヒー」(恵比寿)、「ブルーボトルコーヒー」(新宿)、「フラミンゴ」(渋谷)、「ゴリラコーヒー」(渋谷・池袋)などの名前が挙がってきます。どれも本格的なコーヒーを楽しめるカフェです。

この違いの大きな理由の一つが価格。大学生になり自由に使えるお金が増えると、行くカフェも自然と変わります。多少お金がかかっても、美味しいもの・体にいいもの・静かなところを選びたい、という大学生のホンネを垣間見ることができます。

スターバックスは高校生・大学生ともに変わらず人気ですが、足を運ぶ店舗が、渋谷なら高校生はTSUTAYA上のスタバに対し、大学生はマークシティ上やドンキ横のスタバ、新宿なら高校生はルミネエスト、大学生は南口高島屋前を選ぶ傾向があり、高校生と大学生では、同じスタバでも利用する店舗が変化しています。

ただ、共通して大切にしてるのはお店の雰囲気。若者は「インスタジェニック」なものが大好きなので、オーガニックなカフェやコーヒーショップなど、インスタ映えのテッパン店は人気が高いそうです。

また、ここ10年でカフェに行く目的が大きく変化しています。高校生・大学生ともに「勉強するため」にカフェに行くことが多くなりました。「騒ぐ時は騒ぐ、休む時は休む」と強弱をつけた生活を送る学生が増えるにつれ、カフェは勉強場所として定番化。女子高生が放課後友達とカフェで騒ぐ、といった光景はもうあまり見られません。

フェアトレードをボランティア活動として行う大学生たち

オーガニックなカフェが流行する背景として、おしゃれさに加えてライフスタイルのカッコ良さもあります。最近の大学では海外のコーヒー農園などと提携してフェアトレードを行っているサークルもできています。コーヒーの商品開発をしたり、イベントに出展してコーヒーを販売したり、海外の農園へ出向いたりと幅広く活動しています。

日々の生活のなかで社会貢献ができる、というライフスタイルが若者の間で流行っています。フェアトレードコーヒーを飲むことによって途上国の発展に貢献したい、そんな背景もコーヒーブームに関係しているのかもしれません。

学生と一人時間とコーヒー

コーヒーはスイーツや待ち時間、勉強のお供など、学生たちのさまざまな場面で重宝されています。勉強や人間関係、バイト、趣味など盛りだくさんな大学生にとって、「コーヒーは体にも心にも必要な癒し」という人が多くいます。

人と過ごす時間が多い(SNSでつながっている時間も含む)学生たちは、人といる時間を作りすぎて疲れてしまうこともあります。だからこそ、一人の時間を大切にしています。予定と予定の間の空き時間に、一人でゆっくりコーヒーを飲む。そんな風に自分で自分のバランスをとるのがうまいのかもしれません。

中村泰子(なかむら・やすこ)
 ブームプランニング社長。山口県出身。1986年に企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を発足、女子高生ビジネスを立ち上げる。88年、株式会社ブームプランニングを設立し、女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。現在、未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦、シニア層まで全国1万人以上ネットワークを広げ、様々な業種で企業の商品開発にかかわる。活動に関係した女子高生は10万人。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』など。

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