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「内定ブルー」を乗り越える  未来の自分を想像してみよう

どうする? 女子のキャリア(15)

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NIKKEI STYLE

内定式も終わり、残りの学生生活を楽しみながらも、いわゆる「内定ブルー」に陥ってしまう人も多いそうです。就職先を複数の内定先から選んだ場合は、「あの会社で本当に良かったのか」と不安になることもあるでしょうし、それが家族から歓迎されなかったりすれば余計に心配になってしまったり、といったこともあるでしょう。

「長く働きたい」と思って慎重に就職する企業を選んだつもりだけれど、まだ見ぬ社会人生活に、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうなるだろう...」と考えてしまう傾向は、もしかすると女子学生の方が強いかもしれません。会社そのものへの不安もさることながら、社会人になることへの怖さ、将来へのなんとも言えない不安があるのは、人生の選択肢がたくさんあるからこそ生まれる悩みでもあります。女性にはたくさんの選択肢がありますものね。

メリットとデメリットを書き出してみる

一般に、女性の方が「まだ見ぬ世界」に怖さを感じるものなのだそうです。女性には「成功体験を積み重ねながら次の未来を見る」という特性があり、どちらかというと「未体験な世界にわくわくする!」とシンプルにはいかない傾向があると言われています。気休めのようですが、不安なのはあなただけでない、いつだってどんな選択をしたって、将来に不安を感じてしまう生き物なんだなと考えるだけで、少し楽になりませんか?

私もかつて、複数の内定先から迷って迷って、入社する会社を決めました。やっぱり同じように怖かったですよ。でも最後は自分の感覚を信じました。実は、結婚するときにもこれに近い感覚がありました。「マリッジブルー」と「内定ブルー」はどこか似ているのかもしれません。「この人で良かったのか」「もしかしたら違う道を選んでいた方がよかったのかも」などと、自分のした選択が不安になるのです。結婚するときに別れることを考えないように、就職するときも自分の一生が決まってしまうような、決めてしまうのが恐ろしいような気持ちになってしまうものなのでしょう。

私の会社の先輩で、一緒に苦楽を共にした人が会社を辞めるとき、「迷いがなかったのか」と聞いてみたことがあります。新卒で入社し、長年勤めてきた会社を辞めて外の世界に飛び出すなんて、私には恐ろしいことのように感じられて、どうやって決めたのか知りたくなったのです。

すると彼女は、「会社に残って仕事する自分と会社を辞めた後の自分、それぞれの自分を思い切り想像してみたのよ」と言いました。彼女は、それぞれを1枚ずつ紙に書きだしたそうです。紙の真ん中に線を引いて、「どんな良いことがありそうか」を左に「どんなデメリットや嫌なことがありそうか」を右に、思い切り妄想を膨らませて書いたところ、「会社を辞めた自分」の方が左側に「良い状況」をたくさん書き出せたのだ、と言っていました。

そして、「多分、心のどこかでは辞めることを決めていたんだけれど、踏ん切りがつかなかった。だけど、無意識にたくさんメリットを書き出そうとしている自分に気付いて、『私は辞めたいんだな』と自覚できたら、すごく楽になったの」と笑っていました。とても印象的で鮮明に記憶に残っています。

例えば、適性検査などでも、「こうありたい自分」を無意識に感じて回答してしまうことがありますよね。そんなふうに「自分がどうしたいか」の本当に気持ちを引っ張り出して、改めて自覚してみる、ということで、内定ブルーだって乗り越えられるかもしれません。

1人で抱え込まないで

就職して働きだした後の自分がどんな自分であるのか、怖さや不安と同時に、わくわくする部分、楽しみな部分を具体的に書き出してみる。そしてそれを眺めてみる。そうすると、不安は大きいのだけれど、楽しみに思っている自分が見えてくることがありそうです。

私も何かの決断をしなくてはいけないとき、先輩のマネをして、ひとりでこの作業をしたことが何度もありますが、意外とすっきりして迷いが減りました。自分の気持ちが見えてくると、心が軽くなる。「自分で決めたんだ」という事実をとらえられれば、ぐるぐる思いあぐねるより精神衛生的にもずっと楽になることでしょう。

また、会社の方でも、みなさんに期待をよせ、楽しみに待ちつつ、みなさんの今の気持ちを心配しているものです。自分だけの作業では、「内定ブルー」から抜け出せないほど不安が募ったら、実際に働いている先輩を紹介してもらったり、人事の人に話を聞いてもらったりすることもできると思います。実際に私も会社員時代には、内定者の方とお茶を飲んだりランチしたりする役を依頼されたことが何度もあります。内定者の方たちの不安を払しょくするのも社員の仕事のうち。抱え込まなくてもいいのですよ。

社会人となって働くということは、今のみなさんに想像できないような出来事の連続です。思ったようにいかないことも、思っていたよりずっとうまくいくことも、きっとたくさんあります。見えない将来に心を砕くこともときには大事ではありますが、自分の気持ち、直感、選択をもっと信じてあげることも大事な気がします。どうしてもうまくいかなければ、何度だってやり直せるはず。知らなかった自分の力や特徴にも出会える素晴らしい生活がスタートするのです。ドキドキしているのはみんな同じ。少し肩の力を抜いて、「とりあえず、やってみてから考えよう」と思えたら、内定ブルーの出口が見えてきた兆しなのかもしれません。

堂薗 稚子(どうぞの わかこ)
1969年生まれ。92年上智大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材系事業の営業職を経て「就職ジャーナル」副編集長、「リクナビ派遣」編集長、カンパニーオフィサー、ダイバーシティ推進マネジャーなどを歴任。13年、株式会社ACT3設立。女性活躍支援など、企業の組織開発・人材開発にかかわる調査・企画立案、コンサルティング・研修・講演などを行う。著書に『「元・リクルート最強の母」の仕事も家庭も100%の働き方』(KADOKAWA)。二児の母。

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