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[ career-働き方 ]

カレッジカフェ アカデミー(4)ゼミナール関西編
企業とグループワークで仕事の基本を体感

カレッジカフェ アカデミー(4) ゼミナール関西編企業とグループワークで仕事の基本を体感

 日経カレッジカフェでは、大学生の皆さんのキャリア支援を目的にしたカリキュラム型講座「日経カレッジカフェ アカデミー」を開催しています。同アカデミーは大手企業の人事担当者との交流、与えられた課題解決に取り組むグループディスカッションなどを通じ、「社会人として必要な力」の基礎が学べる絶好の機会。1、2年生向けの「初等講座」と3、4年生向けの「高等講座」の2つがあり、昨年度は延べ1733人の大学生が参加するなど、実践的な内容が大好評を博しました。このアカデミーを運営する、ワークス・ジャパンの大阪支社(大阪・心斎橋)で2016年11月中旬に行われた高等講座の模様を紹介しましょう。

企業からダイレクトに話が聞けるビッグチャンス

 高等講座は全6回の構成で行われます。第1回が「キャリアとは何か?」を考える基礎講座、第2回~第5回が企業の人事担当者を講師に招いた実践講座、第6回がまとめのワークショップです。企業による実践講座では毎回3社が登壇。各社の紹介プレゼンテーション、その日に設定された課題を解決する学生同士のグループディスカッションと成果発表、企業との座談会という大きな流れで進んでいきます。約3時間の間、企業担当者と学生ともに、分刻みのスケジュールに沿った濃密な時を過ごすのが特徴です。

 高等講座の第2回目となるこの日は、ユニアデックス、住友金属鉱山、イオンモールの3社が登場。開始時刻の平日午後6時、大阪地下鉄心斎橋駅すぐにあるワークス・ジャパン大阪支社のセミナールームは、参加した約50人の学生たちの熱気で充満していました。

企業紹介を受け、テーマに沿った各社の課題解決を考える

 最初に、企業の人事担当者による経営理念と事業内容を中心にしたプレゼンテーションが始まりました。

 トップバッターは、ITインフラの設計から導入・構築、保守運用までを行っているユニアデックスです。今日の社会生活や企業活動に欠かせないITインフラと同社が果たしている役割について、担当の渡辺さんがユーモアあふれる話しぶりで学生たちに楽しく紹介してくれました。続いて登壇したのが、創業400年以上の歴史を誇る住友金属鉱山の植谷さん。同社が取り扱う鉱物資源の現在の運用展開を柱に、過去から未来を望む広範な視点から事業と使命をじっくり説明してくれました。最後の登場は国内最大のショッピングモールディベロッパー、イオンモールの横尾さんです。量販店大手のイオンとはまったく異なる業種であること、今後の事業展開の可能性などについて熱く語ってくれました。

 それぞれ持ち時間10分で駆け足のように行われた企業紹介は、まさにあっという間の出来事。ポイントを聞き漏らすまいと、熱心に耳を傾ける学生の姿も多数見られました。3社のプレゼンテーションが終わるや否や、運営事務局が次なるグループディスカッションのテーマを発表。この日は「各社の企業理念に基づき今後注力していくべき事業について、具体的な実現方法に踏み込んで提案すること」という3社に共通した課題が与えられました。

短時間集中のグループワークで、仕事の基本を体感

 学生たちは、偶然座った席に応じて6つのチームに分けられ、その場で割り振られた企業について課題解決の議論をしていきます。ディスカッション時間はわずかに30分。この間に、1チーム8、9人からなるメンバーが一丸となり、模造紙1枚に解決策をまとめ上げて発表に結びつけなければなりません。経営理念のどこに着目し、どのような新事業を考え出し、誰がどう発表するのか。この日初対面の学生同士も何のその、すぐにチームごとの活発な討論が始まりました。企業担当者も周囲を練り歩いて質問に応じたり、アドバイスをくれたり。考え込むあまり議論が止まってしまうチームも見られる中、制限時間は想像を超えた早さでやってきました。

 いよいよ迎えたプレゼンテーションタイム。持ち時間は、1チーム2分です。討議時間、発表時間とも短か過ぎるがゆえに、どのチームもあせりの思いをぬぐえないまま着々と発表は進行しました。しかし、皆が脳をフル回転させた各発表に対して、企業担当者からは「アイデアは面白い」「事業に成立させるは難しいかも」など、プラスマイナス両面にわたる真摯な講評が寄せられ、学生にとっては新鮮かつ刺激的な経験に。社会人の目線や考え方を肌で感じる、よい機会となりました。

多くの企業とのふれあいを自分の成長につなげてほしい

 この日最後のイベントになったのは、企業と学生が3つのグループに分かれての座談会。学生が3社すべてに突っ込んだ話を聞くことができるよう、各社15分ずつグループを回る質疑応答時間です。「どんな人を採用しようとしているのですか」という就活面接を想定した質問や、「仕事で楽しいことは何ですか」という人事担当者本人の気持ちを探る質問など、さまざまな問いかけが途切れなく学生から出されました。企業側がその一つひとつに明快な言葉で、丁寧に答える姿がとても印象的でした。

 こうして学生たちの軽い興奮が覚めやらない午後9時過ぎ、アカデミーが無事終了。高等講座では同じ内容の日が4回あるため、学生は合計12社の有名企業と接触することができます。日経カレッジカフェ アカデミーの校長を務めるワークス・ジャパンの半田哲司さん(メディア開発課課長)は、「アカデミーは自分の未来を描くための学びの場です。他人に語れるような自分の意思をしっかり持って、人生の中での自分なりの正解を見つけられるよう頑張りましょう」と皆さんにエールを贈ります。

 アカデミーはこの後も継続して開講される予定です。幅広い業界の仕事を知りたい人、社会人から直接考えを聞きたい人、難しい課題解決に挑戦してみたい人は、開講日程を確認の上、ぜひご参加ください。