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[ career-働き方 ]

卒業までにやっておくこと2017(8)USJの早﨑未央さん
「興味あることに挑戦しよう」

卒業までにやっておくこと2017(8) USJの早﨑未央さん「興味あることに挑戦しよう」

 就職戦線を乗り切って内定を得た学生の皆さんに、先輩からのメッセージをお届けします。残り少ない学生生活を、どう過ごしたらよいのか。今回登場してもらうのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイの早﨑未央さん(23)です。

早﨑未央さん(はやさき・みお) 福岡市出身。2016年3月、早稲田大学政治経済学部卒。同年4月、ユー・エス・ジェイ入社、マーケティング本部マーケティング部に配属。高校までは陸上で鍛え、大学時代はサッカーの強豪同好会のマネージャーに。趣味はミュージカルをみること。

クリスマスの親子向けイベントを担当

――現在の業務内容を教えてください。

 「2016年4月に入社し、マーケティング本部マーケティング部に配属されました。イベントの企画や開発に戦略的に取り組む仕事です。入社してまず、過去のさまざまな調査結果を分析し、社内で議論する訓練を重ねました。並行して上司のもとについて、ウォーター・サプライズ・パーティという夏場のプロジェクトや、妖怪ウオッチのプロジェクトに携わりました。ウォーター・サプライズ・パーティというのは、パークの人気キャラクターたちと一緒に、ゲストが水をかけあって楽しむ内容です。さらに、クリスマスのプロジェクトにも加わっています。このなかで、親子向けのサンタのマジカル・サプライズにはリーダーとして参加し、イベントをつくりあげました」

任せてもらえる組織

――入社1年目から頑張っていますね。入社前と入社後のギャップはありませんでしたか。

 「入社前と入社後のギャップは、ほとんどありませんでした。この会社は1年目から裁量権を持たせてもらえ、いろんなことに挑戦できる組織だと思います。しいていうと、思った以上に任せてもらえるということでしょうか。また、思ったよりも多くの人たちが関与して、ひとつのプロジェクトをつくり出していることも知りましたね」

――最初だから失敗もありますよね。

 「サンタのマジカル・サプライズで、演出をどうしようかと、あせってしまったことがあります。サンタが子どもたちにお菓子をあげるプランを考え、どんどん計画を進めてしまいました。途中で周囲から『単にお菓子をあげるだけでいいの?』『それって子どもにとって本当に記憶に残る思い出になるの?』と問題点を指摘されることに。この時は、お菓子の注文を取り消すなど後始末に追われました」

自身がつくりあげた「サンタのマジカル・サプライズ」を背に微笑む早﨑さん

陸上、サッカー...スポーツに没頭した学生時代

――なるほど、熱中する性格のようですね。振り返って、学生時代に力を入れたことはありますか。

 「小学3年から高校3年までは、陸上競技に没頭しました。主に幅跳びや短距離走です。小学5年のころに国立競技場の全国大会に出場する機会を得て、レベルが高い世界をのぞくことができ、面白いと感じたことを覚えています。高校2年では400メートルリレー走で北部九州大会の決勝に進出したものの、あとわずかのところでインターハイ出場を逃してしまいました」

 「陸上に自分のすべてをささげたので、選手としては終わった、という思いが強くなりました。福岡の高校を卒業後、東京の大学に進学してからは、サッカーの同好会のマネージャーになる道を選んだのです。サッカーといえば、幼稚園のころ自分でもやっていたということもありましたので。大学で所属した同好会は、サッカー日本代表監督などを歴任した岡田武史さんも一時期所属したことがある強豪です。陸上競技で頂点には立てなかったけれど、この同好会で日本一になりたいと考えたのです。早朝練習が週3回あるなど、ハードなチームでした。後輩たちのモチベーションをどうやったら高められるのか悩んだこともありましたね」

自分がいいと思ったものを、マーケティングの力で伝えていきたい

記者志望から一転、テーマパーク業界へ

――自分の進路として、もともとテーマパーク業界を志望していたのですか?

 「大学3年のころは記者になりたかったのです。日経新聞の東京・大手町の本社にも説明を聞きにいきました。社会部の記者になりたかったのですが、自分は人に共感しやすい性格です。世の中のつらいことを聞き続けられるか、考え続けられるか、と考えたときに自信を持てなくなりました。記者は面白い仕事だと思えたのですが、別の分野に進むことにしました。そんな時に、ユー・エス・ジェイのインターンシップ募集を知り、体験してみました。(マーケッターとして有名な)ユー・エス・ジェイの森岡毅執行役員チーフ・マーケティング・オフィサーに会ってみたいという気持ちもありましたので。実際にインターンシップを受けてみて、消費者の心理やニーズを考えながら論理的に戦略をたてるビジネスに興味をひかれ、入社を決めました。結局、日系企業にはESも出さずじまいでしたね」

 「ユー・エス・ジェイではこれからも子ども向けのプロダクトをつくっていきたいと考えています。自分が幼少期に親に連れていってもらった場所の記憶というのは大切です。子どもにとってそうした場所で親と過ごした経験は自らの自信につながるはずです。『あの時楽しかったね』といってもらえるものを生み出していきたいのです。さまざまなバックグラウンドの人たちと働いて、経験を積みたいですね。自分がいいと思ったものを、マーケティングの力で伝えていけたら素敵です」

気のおけない友人の存在が心の支えになっているという

興味があることを実行しよう

――いまの学生さんたちにアドバイスをお願いします。

 「自分がやってよかったと思うのは、興味があることに対して、実際に足を運んで経験することでしょう。ユー・エス・ジェイ入社も、興味をもった場所に赴くことから始まりました。人と会ってみたい、やってみたいということを実際にどんどん体験したらよいですね」

 「そうはいいながらも一方で、もっとやっておいたらよかった、と思うことがあります。たとえば、人目を気にして、やりたいことをやらなかった側面があります。奇抜な色に髪を染めてみるでもいいし、起業や留学をしてみるでもいいのです。周囲から変に思われたらいやだと考えて、自分を縛りすぎたと感じています」

挑戦は続けたい

――プライベートの過ごし方や、これから挑戦したいことを教えてください。

 「いま、季節ごとに学生時代の友人たちと旅行しています。住んでいる場所は長野、愛媛、大阪...とばらばらですが、現地集合で楽しんでします。周囲の評価を気にせず話し合える友人たちの存在は、心の支えになっています」

 「趣味はミュージカルをみることです。好奇心旺盛なたちですので、バレエにも挑戦できたらいいなと思っています。また、短距離走者でしたので、まだ経験したことがないフルマラソンにも出場してみたいですね」

(聞き手は村山浩一)

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