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大学院生活で意外だったこと

発信!理系女子(5)

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日経カレッジカフェ読者の皆様、こんにちは。サイエンス・エンジェルの遠藤夏奈江です。前回の私の記事では、私がなぜ大学院に進んだのかをお話ししました。そこで、今回は大学院に入ってみて意外だったことをご紹介したいと思います。

研究室の「コアタイム」とは

まず、研究室には「コアタイム」というものがあります。毎日この時間からこの時間までは研究室にいましょうね、という時間のことです。私の研究室は10時から17時までがコアタイムです。研究室によってはコアタイムがない研究室もあります。「私は朝が弱いから......」という人はコアタイムがない研究室を選んだりします。私は朝には強いタイプで、時間に決まりがないとだらだらしてしまう性格なので、コアタイムがある研究室がいいと考えていました。

コアタイムが始まると、まずメールのチェックをします。私の場合、このときに同期や先輩と「土日何したの?」とか、「今日のお昼どこか食べに行こうよ」などおしゃべりをしたりもします。そこからお昼までは研究をします。朝からずっと実験をしていることもあれば、論文を読んだりデータをまとめたりと一日中パソコンに向かっている日もあります。これは、研究が始まらないと具体的には何をするかわからない場合もあるかもしれません。お昼は先輩や同期とランチに行くこともあります。帰ってきてからコアタイムが終わるまではまた研究を進めます。

というわけで、ここまではわりと普通ですね。そこで、私が大学院に入り研究室に配属されてから意外だったことをお話しします。

1 学会が多い

まずは「学会」です。学会というものは日本全国で行われていて、その中で自分の研究分野に関係のある学会に出席します。基本的には良い結果が出ていて、発表すべき内容がある人が学会に出席することになりますが、この学会に出て勉強してきた方がいいだろうと先生方に判断してもらえたときも、学会に行かせてもらえます。

頻度は人それぞれですが、基本的に大学院に入ったら一度は学会に出て発表するという機会があると考えていた方がよいと思います。学会発表の発表形式には「ポスター」と「オーラル」があり、ポスターは自分の研究をポスターサイズ(A0)にまとめて指定の時間に貼り付け、質問に来た方に説明をしたり、アドバイスを受けたりします。オーラルは会場でパワーポイントを用いながら研究成果を大勢の前で発表します。どちらもとても緊張しますが、貴重なアドバイスを受けられる機会なので有意義に活用していきたいですね。

2 授業がある!?

次に大学院で驚いたのは「授業がある」ということです。私は、学部で座学は終わり!と思っていたので、愕然としました。きちんと座学の単位数が決まっており、テストもレポートもあるので意外と大変です。しかし、大学院では授業よりも研究に集中してほしいという先生も多く、テスト勉強は学部よりは楽でした。大学院での授業は、学部よりも細かく専門的な話なので理解するのは難しいですが、自分の研究しかしていないと考えが凝り固まってしまうので、他の分野について知るいい勉強になりました。

3 英語が重要!

これは、本当に声を大きくして言いたいことです。私は学部時代英語の授業を受けていましたが、「どうせ使わないでしょ」と考えていました。しかし、大学院に入ると、自分の分野の基礎的な知識を仕入れ、わからないことを解決するため、論文を読む機会がかなり増えます。大学院生ならば、論文を読むことは避けて通れない道です。そしてほとんどの論文は英語で書かれているのです。

さらに、先ほど学会の話をしましたが、学会には国内学会と国際学会というものがあります。国内学会は日本で行われる学会で発表は日本語です。しかし、国際学会は世界中の方々が集まる学会であるため、全ての発表は英語、質問も英語です。

また、研究室に留学生が来る機会が多々あります。その際、留学生の指導を頼まれることや、留学生とお話ししたいと思うことがあります。私は本当に英語が苦手で、中国からの留学生と研究室まで一緒に登校することがあったとき、その短い時間の会話でもとても苦労しました。その留学生の方はとても優しく、明るい人だったので、たくさん話を振ってくださり、また、やさしい表現に変えてくれたので、聞き取ることはできるのですが、返すことができず、「もっと話したいのに......」と悔しい思いをしました。英語ができればほとんど世界中の人と話ができるようになるので、今は頑張って英語の勉強をしています。

以上、大学院での意外だった点を紹介しました。大学院生活のイメージは伝わったでしょうか?大学院では学会や授業など大変な事もありますが、学部時代では体験できなかったような楽しいこともたくさん経験できるので、ワクワクしながら進学してほしいと思います。

(遠藤夏奈江)

東北大学サイエンス・エンジェル
 次世代の研究者を目指す中高校生に「女性研究者ってかっこいい!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。

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