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KOVAL蒸溜所社長にインタビュー(上) モデルを辞めてお酒作りを選んだ理由

ウイスキーガール(5)

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NIKKEI STYLE

お久しぶりです。シカゴのKOVAL蒸溜所で働いている、小嶋冬子です。昨年、「ウイスキーガール」を連載させていただき、その後、嬉しいことに多くの方からご連絡を頂きました。その中で一番多かった質問が、「なぜシカゴの会社で唯一の日本人として働けているのか?」「そもそも、私を雇ったのはどんな人?」でした。

今回の記事では、私がインタビュアーとなって創業者の1人であり、代表取締役社長のSonat Birneckerにお話を伺いました。シカゴにあるKOVAL蒸溜所は、2008年にある夫婦によって立ち上げられました。アメリカでは1920-30年代に、禁酒法といってお酒の製造・販売が禁止された時代がありました。その禁酒法撤廃以降、初めてシカゴに創設された蒸溜所がKOVAL蒸溜所になります。

実は私が今、シカゴの蒸溜所で働けているのは彼らとの出会いがあったから。そうでなければ、留学目的でも就職目的でもなかった私が渡米をすることなんてあり得ませんでした。ウイスキーを作りたいと、彼らに伝えたのち、まるで手を引いてくれるかのように、米国までの航空券を用意してくれました。

普通ではありえないことをする彼らは、蒸溜所を立ち上げる前に実は全く違う職に就いていました。そんな中、すべてから離れ、シカゴでの蒸溜所立ち上げを決意します。最初はたった2人で始めた蒸溜所。現在では世界中の賞を受賞し、その高い品質が評価され続けています。今回は創設者夫婦の物語、そして最後になぜ日本人を雇用したかについても、掘り下げて質問していきました。

お酒作りの道を選んだ理由

実はKOVALの創業前、Sonatはオックスフォード大学、ロンドン大学という名門校を卒業後、モデル、大学教授をドイツ、アメリカで10年以上に渡り経験。夫であるRobertはワシントンD.Cにあるオーストリア大使館の副報道官として働いていました。その二人がなぜ、そこまでの安定した職を離れクラフトビジネスに賭けたのか。その理由を聞いてみました。

――なぜ、華々しいキャリアを捨ててお酒作りの道を選んだの?

まず、私たちは2人とも何事においても、冒険好きなのが大きな理由の1つ。でも、蒸溜所を起ち上げた1番の理由は、生活の環境を変えたかったから。その頃、私は大学教授として働き、Robertは大使館で副報道官をしていたけど、私は結婚をして1人目の子供ができたときで、好きな人と、好きな場所で、好きなことをしてみたかった。私の生まれ故郷であるシカゴで、何よりも2人で一緒に働くことが、理想のライフスタイルだったの。だから、家を買うよりも蒸溜機を買って、シカゴに移り住んだわ。

転職とか、引っ越しとかでも、何かを変えるときって自分自身にも大きな変化を求められる。私たちの場合、全てから離れてまで、蒸溜所立ち上げという大きな変化を選んだ。そこまでしたら、絶対に成功させたいと思った。だから、その道でどうやれば成功に近づけるか、十分に分かってる人が必要だと思ったわ。

絶好の時期に、正しい場所で、沢山の支えがあった

――蒸溜所をはじめることに不安はなかった?

大きな決断をして、新しいビジネスと始めるという点で、ロバートと私は本当にラッキーだったと思ってる。蒸溜所を立ち上げようとしたとき、それまでシカゴに蒸溜所は数社しかなかったの。もう、ビジネスの前例がないに等しかったのよね(笑)。

でもロバートの家族はオーストリアで蒸溜所とワイナリーを経営していたし、蒸溜はどうやったらいいのかよく知っていた。もちろん、ロバート自身も蒸溜の専門家だったしね。今でこそ、この業界で小さなクラフト蒸溜所って増えているけれど、私たちが蒸溜所を立ち上げようとしたときは「クラフト」という言葉自体がそんなに浸透していない時だった。

だけど、そんな時にどうやったらこのビジネスが上手くいくのか、教えてくれたり助けてくれたりしたのが、この業界の数少ない職人たちだったの。自分たちが蒸溜所設立という誰もやらないようなことを達成するためには、彼らの知識は、絶対的に必要だったし、本当に支えられた。

そんな条件が整って、絶好の時期に、正しい場所で、たくさんの支えがあって私たちはシカゴで初の都会の中にある蒸溜所としてスタートを切ることができたの。自分たちのいる環境であれば、全て上手くいくと信じていたし、私たち自身も、心の底から自分を信じてた。だからこそ、安定した職を離れて蒸溜所を立ち上げるというリスクさえ、自信をもって取ることができたわ。

もちろん、簡単ではないって分かっていたし、実際にそうだったけど、それ以上にワクワクしたり、楽しいことだらけだったわ。

次回に続く

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