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夜中のお菓子がやめられる
誰でもできる1分簡単ワザ

夜中のお菓子がやめられる<br />誰でもできる1分簡単ワザ

 「一番、やめたいのにやめられないことは?」の質問のなかで、よくある答えのひとつが「夜中のおやつ」(または、お菓子の食べすぎ)。1日の終わりに、つい甘いものやスナック菓子に手がのびてしまった経験が、誰にでもあるのではないでしょうか。

 お菓子の食べすぎは、肌に悪いとか、ダイエットの敵などといわれています。でも、一番の悪影響は、罪悪感や後悔が残ってしまうことではありませんか?気分転換やストレス発散のために食べたお菓子で「また今日も食べすぎちゃった」「どうしてやめられないんだろう」と、さらなるストレスやイライラの原因になってしまうということも......。

 夜中のお菓子がやめられないのは、あなたの意志が弱いからでも、きちんとしていないからでも、性格が原因でもありません。意志が強くなくても、気合いをいれなくても、時間がなくても実践できる「夜中のおやつをやめる」ための仕組みと簡単なアクションをお届けします。

わかっているけどやめられない

 Iさんの悩みは、夜中のチョコレートがやめられないこと。やめたいと思っているのに「今日は、仕事でツラいことがあったから」「今日は仕事で頑張ったから」「今日は疲れているから」と、何かと理由をつけて毎日食べてしまう。甘いチョコレートを食べている瞬間は幸せを感じるものの、すぐに後悔と罪悪感でさらにストレスに。

 Jさんは、お菓子を少しずつ食べられない自分を責めていました。満腹なのに、スナック菓子を食べはじめたら一袋あけてしまう。数回に分けて食べようと思って購入した大袋を食べきってしまったときの罪悪感は二度と味わいたくないと思うのに、また、お菓子を買ってしまう。

夜中にお菓子を食べてしまうのは理由があった

 夜中のおやつ(お菓子の食べ過ぎ)を、やめたいのにやめられないのには二つ理由があります。一つは、夜中は我慢がきかないから。

 お菓子の食べすぎは、体に良くない習慣だということは、誰でも頭ではわかっているのです。でも、やめられないのは、あなたが毎日頑張っているからなのです。

 あなたは、今日も、通勤して仕事をし、人間関係の荒波にもまれました。また、人によってはさらに家事や子育て、介護など今日も頑張りましたね。たとえ、仕事や家事を楽しんでいるとしても、1日を通してさまざまなストレスに耐えて我慢してきたのです。

 こうした理由から、帰宅後には我慢する力が残っていないのです。帰宅後、緊張がとけホッとすると、いつの間にか私たちは、心の赴くままに食べてしまうのです。一度食べはじめると、途中で我慢する力は働かず、お菓子がなくなるまで食べ続けてしまう。

 でも「なんで、やめられないんだろう」「また食べちゃった......」「お菓子すら我慢できない私って、最悪」などと、あなた自身を責めないでください。あなたを責めても、お菓子の食べ過ぎはやめられないし、かえってストレスをためるだけです。

(イラスト:三ツ木朗恵)

 やめられない理由の二つ目は、脳は否定形を理解できないから。

 実は「夜中のおやつ」がやめられないのは、あなたのせいではなく脳のせいです。

 たとえば、こんな経験はありませんか?「絶対、夜中はスマホをやらない」「絶対、ゲームはやらない」「絶対、お酒を飲まない」などと決めたときに、逆に、やりたくなって、いつもより余計にやってしまう......。

 実は、あなたが「お菓子をやめよう」と思えば思うほど、脳は「お菓子を食べているあなた」をイメージしてしまうのです。すると、脳は自動的に「お菓子を食べる」方向で動いてしまい、さらに食べたくなってしまいます。この点について、さらに詳しく知りたい方は「必勝『スマホ絶ち』 あの100均アイテムの裏ワザ」という記事を読んでみてくださいね。

 それでは「お菓子をやめよう」と思っても我慢がきかないし、やめようと思うほど食べたくなってしまう悪循環から抜け出す方法なんて、あるのでしょうか?

1分でできる、夜中のお菓子がやめられる簡単アクション

 それは、夜中のお菓子を「絶対禁止」にしないこと。

 夜中のお菓子をやめたいのに「禁止しない」って、「矛盾しているのでは?」と思った方もいるかもしれません。もう少し詳しく言うと、「絶対禁止」をやめて、夜中のお菓子を「一部解禁」するのです。

「一部解禁」の具体例
(1)時間限定で食べる
(2)食べてもいいものを決めて、ストックしておく
(3)食べてもいい日を作る

 夜中のチョコレートがやめられなくて悩んでいたIさんは、「(3)食べてもいい日を作る」を実行したことで、後悔と罪悪感の悪循環から脱出できました。

 Iさんは「月曜と金曜の夜はチョコレートを食べてもOK」と決めてみたのです。2週間ほどは、買いだめしていたチョコレートを食べていたIさんですが、次第に食べる頻度が減ったので、チョコレートの質にもこだわるようになりました。我慢できたご褒美として、月曜と金曜の会社帰りに高級なチョコレートを少しだけ買うことにしたのです。「大好きなチョコレートを、罪悪感なくおいしく食べられるようになったのが、何よりもうれしい」とIさんは話してくれました。

 スナック菓子を食べはじめたら一袋あけてしまうと自分を責めていたJさんは、「(1)時間限定で食べる」を試してみました。でも、やっぱり1袋食べきるまでは止まりませんでした。そこで、作戦を変更して、「(2)食べてもいいものを決めて、ストックしておく」ことにしました。

 Jさんは、「おせんべいとお気に入りのハーブティーは夜中でも無制限に食べてもOK」と決めました。「『いつでも食べてもいいお菓子がある』と思うと、『無理に今すぐ食べなくてもいいかな』と考えるようになり、結果的に夜中のお菓子をやめられました」と、Jさんは教えてくれました。

<夜中のお菓子をやめる 1分でできるオススメアクション>
・夜中に食べてしまうお菓子は「絶対禁止」にせず、「一部解禁」にしてみる
「一部解禁」の例:
(1)時間限定で食べる。
(2)食べてもいいものを決めて、ストックしておく。
(3)食べてもいい日を作る。

 「夜中のおやつ」がやめられなくて、後悔と罪悪感をもってしまったら「一部解禁してみる」ことを、ぜひ試してみてくださいね。

メンタルコーチ・問題解決の専門家
大平朝子(おおひら あさこ)
 国家公務員試験を首席合格。裁判所書記官として、年間2000件の裁判記録を扱う中で問題解決のある法則を発見し、独立。教育団体、女性団体、外国人リーダー向けに、講演・研修を実施。無職だった夫をベストセラー作家にした手法が注目され、女性経営者など2300人以上の問題解決に携わる。現在は、愛する二人の息子の育児をしながら、夫であるプロコーチ大平信孝のスクール「株式会社アンカリング・イノベーション」のマネジメントも行う。著書に夫婦初共著となる『ダラダラ気分を一瞬で変える 小さな習慣』(サンクチュアリ出版)。

[nikkei WOMAN Online 2016年11月8日付記事を基に再構成、日経電子版から転載]

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