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[ career-働き方 ]

既にスタート、準備急げ
先輩にはピンチ情報を聞くべし

authored by 上田晶美
既にスタート、準備急げ先輩にはピンチ情報を聞くべし

 いよいよ就活シーズンの始まりだ。ところが、昨年末は「今年度の学生は就活の準備講座に来なくて困っています」と、ある大学のキャリアセンターの職員がぼやいていた。私も昨年に比べて、学生の就活準備が遅いと感じている。

 就活の解禁日と進行具合は昨年と同じ。支援する側はどう就活を進めればいいのか見込みが立っているだけに、歯がゆいばかりだ。

 ただ、学生側からすれば、当然の流れだろう。世の中は好景気で、身近な先輩を見ても、3社4社と内定をもらって楽に就活を終えている気がしてしまう。そう焦らなくてもいいのではないか。6月が解禁だし、と思ってしまっても無理はない。

 だが、本当に6月が面接解禁なのか。

 大学の就活講座に出ていない人は先輩の話を聞いているのかもしれない。先輩の体験談を聞くのは良いことだが、本当に正しい情報かどうかはしっかりと見極めてほしい。同じ大学の先輩であっても、自分にあてはまるかどうかは、別問題だからだ。

 まずは、先輩の話は話半分に聞こう。なぜなら、早い時期に聞けるのは、就活がうまくいった先輩の話だけだからだ。内定がない先輩は、サークルに顔を出しづらくなっているし、そもそも就活を続けていたのだからサークル活動どころではなかったはずだ。

 一部のうまくいった先輩の手柄話だけで、安心しているのではないか。「何も努力しなかったけれど、なんとかなった」といった話を信じては困る。

 先輩に聞いておいてほしいのは「こうすれば良かった」という反省と、ピンチのときどうふるまったかなど、マイナス面の本音の話だ。

 ノウハウ本にはたくさんの情報があるが、実際に生の体験について語られているものは少ない。先輩がどんな準備が足りなかったと思っているか。または面接に遅れそうになった時、面接で詰まった時、どう対処したか。もっとこんな準備をしておけばよかったというピンチ情報こそ、先輩に聞いてほしい。

 私もここでは本音で採用選考の進み具合についてお伝えする。1月はワンデーインターンシップの選考がはじまり、2月にはワンデーインターンシップが行われる。これが実質的な説明会となるようだ。そして3月はエントリーが解禁になる。

 そう考えると、もうウカウカしてはいられない。つまり、年明けとともに就活はスタートしたのだ。準備を急ごう。
(ハナマルキャリア総合研究所代表)[日経電子版2017年1月16日付]

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