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17年スマホに入れたいアプリ5選
戸田覚氏

17年スマホに入れたいアプリ5選戸田覚氏
撮影協力:大東文化大学

 スマートフォン(スマホ)向けのお薦めアプリをビジネス書作家の戸田覚氏に5つ薦めてもらった。

 今年ぜひ利用していきたいアプリを5本紹介する。スマートフォン(スマホ)初心者の方でも使いこなせるアプリを中心に選択した。例えば、カーナビゲーションアプリは10万円以上する車載ナビと比べても優れている点が多い。無料で使える表計算アプリや、新年から使えるカレンダーアプリなども取り上げるので、気になったものは是非、試していただきたい。

カーナビ「Yahoo!カーナビ」

 自動車に付いているナビゲーションは、データが古くなると更新が大変だ。ディーラーに持ち込むなど手間がかかるうえに金額も安いとはいえない。だが、そのまま利用していると地図データがどんどん古くなる。最近は2020年の東京五輪・パラリンピックを目指して新しい道も多い。ぜひ最新の地図で利用したいところだ。

 そこでお薦めするのがスマホのナビゲーションアプリだ。常に最新の地図が無料で利用できる。今回取り上げる「Yahoo!カーナビ」も無料で利用でき、渋滞情報など一部の機能を使うにはヤフージャパンのIDでのログインが必要だ。iPhone(アイフォーン)、Android(アンドロイド)両方に対応している。

「Yahoo!カーナビ」はスピード違反の取り締まり箇所では「SLOW」表示が出る

 基本機能は車載ナビゲーションに勝るとも劣らな い。ただ、トンネルの中では位置情報のデータが取得できないので道案内は止まってしまう。首都高のトンネルなどで、途中の出口を使うときには、あらかじめ把握しておくのがコツだ。(編集部注:ヤフージャパンは16年11月にトンネル内の案内を改善)

 道案内は音声でも行われ、交差点や分岐路では画面に拡大表示が出て行き先を明記してくれる。地図も見やすいので満足して使えるはずだ。自分の車で日常的に利用するなら、専用アダプターを用意してスマホを固定する準備をしたい。長時間の利用ではシガーソケットからの充電も必須だ。

 グーグルマップでも基本的なナビはYahoo!カーナビと同様の機能が利用できる。ただ使い込んでみるとその差は大きい。Yahoo!カーナビは利用者の走行データを集めて、細い道まで渋滞情報を表示してくれるのだ。これは車載ナビにも見られない機能だ。またスピード注意のアイコンが表示され、速度違反の検知に注意すべき場所も分かる。

 情報を調べるのもグーグルマップより優れる。ガソリンスタンドやコインパーキングが簡単に探せるうえ、施設によっては料金や営業時間まで確認できる。コインパーキングは、空いている箇所は青いボタン、満車は赤いボタンで示されるのが分かりやすい。さらに専用のリモコンも発売されており、ハンドルに取りつけて安全に操作可能。もちろん音声によるコントロールにも対応する。

表計算「グーグルスプレッドシート」

「グーグルスプレッドシート」は関数もパソコンと同じように使えるので迷わず操作できるだろう。欠点は画面が狭いことだ

 表計算ではマイクロソフトの「Excel(エクセル)」が定番だが、スマホでの利用には条件がある。スマホ版のエクセルですべての機能を利用するには有料の「オフィス365サブスクリプション」が必要になる。画面サイズが大きいタブレットだと別の契約が必要になるなど面倒だ。

 そこでおすすめするのが「グーグルスプレッドシート」だ。機能こそパソコンのエクセルにはかなわないが、モバイル版のエクセルとはさほど変わらない。グーグルのアカウントがあれば完全無料で利用できるのがうれしい。

 ファイルはグーグルドライブ上で運用し、エクセルのファイルも利用可能。またパソコンのブラウザーからも作業できるので、ファイルの保存場所を考えずに使えるのが便利だ。

 一般的な計算はもちろん、合計をはじめとする多くの関数が利用でき、グラフ作成にも対応する。移動中の空き時間に売り上げの集計をチェックして手直しする程度の作業は手軽にできる。

 お薦めしたいのはファイルの共有機能だ。会社のメンバーや取引先、時には友人との間でファイルを共有して共同で編集できる。

 複数のメンバーで売り上げを集計したり、引っ越しの準備リストを作って済んだものに色を塗ったりと、便利に使える。スマホやパソコンの機種を問わないので誰でも使えるはずだ。

PDF閲覧「PDF Viewer」

「PDF Viewer」はPDFファイルを開いて閲覧し、コメントを入れたり、手書きの注釈を挿入できる

 仕事の書類をPDFでやりとりすることが増えた。特に顧客に提出する資料は改変を防止するためにもPDFが主流になっている。そこで持っていると重宝するのがPDFビューアーだ。基本的にはPDFファイルを開いて閲覧できるアプリだが、最近はどんどん高機能化している。お薦めの「PDF Viewer」は、iPhone向けのアプリで無料だ。

 PDFを開いて閲覧するだけでなく、テキストをドラッグするだけでラインマーカーで塗ったようにハイライト表示が可能。課題のある箇所にマーカーを引いたらコメントを挿入でき、吹き出しで表示される。手書きの注釈も入れられる。写真や図などを指摘する場合はテキストより分かりやすいことが多いだろう。画面を拡大して作業すれば指で文字を書いても、それなりに読める。

 画面が狭いiPhoneでの閲覧には見やすさも重要だ。ページ数が多いPDFファイルは一覧表示がおすすめで、さらにブックマークを付けておけば重要なページをすぐに開ける。ファイルは「Dropbox」や「OneDrive」などのクラウドストレージからダウンロードして利用し、注釈などを入れたあとで同様に書き出せる。

SNS「Spaces」

「Spaces」は一時的な情報のやりとりや打ち合わせに専用のSNSが作れる

 決まった相手と繰り返し連絡を取り合うならメールよりもSNS(交流サイト)の方が向いている。メールでは毎回のように冒頭のあいさつ文を入れて、フッターの書名も必要になるのがうっとうしい。やりとりが長くなってくると過去の文面を見るのも、おっくうになる。

 一方、LINEなどのSNSでは時候の挨拶などを抜きにして、短い会話を繰り返していける。会話のように細かく、また手早くやりとりするのに向く。

 顧客やクラス会などで連絡を取り合うときには普段使うLINEなどではなく専用のサービスを使うのがスマートだ。そこでお薦めなのが「Spaces」だ。iPhoneとAndroidに対応していて無料で利用できる。

 特定のやりとり専用のボードを作製したら、相手を招待する。使い勝手はLINEとほぼ同じ。お互いに吹き出しで情報を伝え合い、必要なら写真やスタンプを貼り付けることもできる。

 LINEとのすみ分けは、前記のように仕事などの一時利用が気軽にできることに尽きる。

 友達登録などの面倒なことを考える必要もなく招待して利用し、話題が終わったら削除すればOKだ。

カレンダー「Any.do Calendar」

1週間のスケジュールを日ごとにチェックしやすい。ただし空き時間を探すのは苦手だ

 今年から新しいカレンダーアプリを使いたいと考えている方にお薦めの1本を紹介しよう。「Any.do Calendar」はAndroidスマートフォン向けの無料アプリだ。iPhone向けにも、ほぼ同様の「Cal―Shared Calendar」が提供されている。

 従来のカレンダーアプリとの違いは、必要な機能を押さえたうえで画面が美しくデザインされている点だ。9種類の写真テーマが用意され、好みのものを複数選択して表示できる。主に背景に利用されるのだが、センスが良いので見ているだけでテンションが上がる。

 スケジュールも見やすさに注力しており、週間の予定を素早く見られるよう工夫されている。毎日の時間割的な画面はなく、入っている予定がリストで表示される。タップして曜日を変更するとサッとその日の予定が分かる。新規予定の入力画面もセンスがよく、位置情報を入力したり、会社や自宅近くのレストランやカフェを自動でセットしたりも可能だ。

 大量の予定がない方が気持ちよく予定を管理したいならおすすめだ。メニューなどが英語なのが残念だが、だからこそセンスデザインが美しく見えるのだろう。
[日経産業新聞2017年1月1日付、日経電子版から転載]

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