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人気ホテル、「満室」の予約攻略法
狙い目は3日前

人気ホテル、「満室」の予約攻略法狙い目は3日前
鶴岡八幡宮で写真を撮る外国人観光客(神奈川県鎌倉市)

 海外からの観光客が増え、国内の人気ホテルは予約がかなりとりにくくなっている。このためインターネット上では、満室に近い時でも予約できるという「裏技」がいろいろと紹介されている。果たして本当に予約できるのか。

ネット上で様々な裏技集め

 「宿泊したい日の3日前にキャンセルが多く出るので、それを拾えばいい」「当日午後3時以降なら空室を見つけやすい」「サイトがダメでも電話なら予約できる」......。ネット上、ホテルに詳しい人らが解説する様々な裏技を拾い出し、実践した。

 昨年12月下旬から今年1月上旬にかけ、特に予約が入りにくいといわれる東京23区内では、どれほど難しくなっているのか調べた。大手予約サイトのじゃらんnet、楽天トラベル、一休.com、JTB、近畿日本ツーリストの5サイトで検索を続けた。

 結果は少し拍子抜け。約20日間、5つの予約サイトを巡回したが、23区内のホテルが全て「満室」表示されることはなかった。相次ぐホテル新設が奏功してか、都心では「全く泊まれない」状況は改善されているようだった。

1万円以下狙い 黙々と空き探し

 だが予約サイトで口コミ評価の高い人気ホテルに限ると、「満室」表示の日が少なくなかった。そこで23区内で特に人気のホテルをサンプルとして10カ所選び、「満室」表示の日でも裏技で空室を確保できるか、1週間試す。「急な出張が入り、1人で泊まれる部屋が必要になった」という想定で、素泊まり1万円以下(税込み)の宿泊プランを狙った。5サイトのほかに外国系の予約サイト、エクスペディアを加え、各ホテルの公式サイトも検索した。

 人気ホテル10カ所のうち、最も「満室」が目立ったのはJR大井町駅前の「アワーズイン阪急」(シングルは1100室)。シャワー・トイレ付きの素泊まりが365日均一料金の6500円。割安感が強いので1月上旬の平日は3週間先までほぼ満室だ。こうした人気ホテルについて黙々と空室探しを続けた結果、次の裏技にはそれなりに効果が認められた。

▼裏技1 いろんな予約サイトをまとめて検索

 ひとつの予約サイトで「満室」でも、別の予約サイトではホテルから割り当てられた部屋が残っている可能性がある。調べていくと、「空室あり」と表示している予約サイトに随分と出くわした。

 もちろん出張時にいくつも調べる余裕はないだろう。そんな時に役立つと思ったのは、多数の予約サイトの中からまとめて空室を探し出してくれる横断検索サイトだ。代表格の「トラベルコ」「BIGLOBE旅行」などは20サイト以上から空室を見つけ出す。個別の予約サイトを訪問して検索するのは正直苦痛だったが、横断検索サイトだと一瞬で空室の有無が分かるので舌を巻いた。

▼裏技2 キャンセル料発生直前がチャンス

 国内ホテルの多くが宿泊当日の数日前からキャンセル料を取る仕組みになっている。このため直前の3日ほど前までに、キャンセル料を取られないように予約を取り消す人が多い。この手放された部屋を拾えばいいという作戦だ。これには本当に「空室をゲットできる」という手応えがあった。

 2週間以上先まで予約が埋まっている人気ホテルでも、キャンセル料が発生する直前のところでは、それまで「満室」だった表示が「空室」に変わることがあった。スマートフォン(スマホ)を使い、手のすいた時、小まめに人気ホテルの「宿泊3日ほど前」の空室を探したところ、結構、発見することができる。この空室を誰よりも早くゲットすればいいと思った。

▼裏技3 宿泊当日をねらう

人気の部屋を予約したい(東京ディズニーリゾート予約サイトから)

 「当日午後、ホテルに電話で問い合わせる」という裏技も試した。ドタキャンで発生した空室を、ホテル側が予約サイトに戻さず、手元に残しておくことがあるという。今回はホテル1カ所に事前に協力を依頼しておき、その上で8日間電話してみた。するとネットでは8日間のうち5日が満室だったが、電話では2日間だけだが空室を発見できた。

 「予約サイトでも当日の午後3時以降なら空室が見つかる」という裏技にもあたった。当日予約は格安になる例もある。実験した限りでは、午後3~4時の時間帯では全く見つからなかったが、夜9時すぎに、超人気のホテルで1度見つけられた。突然出張が入った時、「ダメ元」で探してみたら案外、いい部屋に巡り合えるかもしれない。

記者のつぶやき
上には上が 技磨かねば
 番外編として、予約が本当に難しいといわれる東京ディズニーリゾートの東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの空きを調べてみた。キャンセル料が宿泊の14日前から発生するので、1カ月前から15日前あたりまでにしばしば空きが発生していた。ただ、この空きを押さえようとしても、手続きを進めているうちに満室に変わってしまう。狙っている人が相当いるようで、予約術を磨かねばと思った。
(平田浩司)

[NIKKEIプラス1 2017年1月28日付、日経電子版から転載]

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