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career-働き方

就活生座談会2018(2)「自分は採用枠に入れるのか」という不安

authored by 日経カレッジカフェ就活取材班
就活生座談会2018(2) 「自分は採用枠に入れるのか」という不安

 2018年春卒業予定の学生たち4人による座談会の第2回です。3月1日解禁日直前、自己分析や業界・企業研究のやり方、就活への不安、これからの就活の進め方などを聞きました。

【参加学生】
Aさん(男性、私立大学、文系)
Bさん(男性、私立大学、文系)
Cさん(女性、私立大学、文系)
Dさん(女性、国立大学大学院、理系)

――残業時間の上限設定など働き方改革に注目が集まっています。学生の企業選択においても重視しますか?

Cさん 私は関心があります。ただ、企業のホームページを読んでも、残業の実情などを知ることは難しく、人事担当者に残業時間を聞くのは印象が悪くなりそうなので、今後どうやって情報を得ていくかは悩みの1つです。

Bさん 長時間労働と言っても、自発的労働と強制的労働の2種類があると思っています。インターンシップの課題制作では同じチームのメンバーと気が合い、議論が活発だったこともあって、徹夜をしても辛いとは感じませんでした。ただ、上司などから押し付けられたような仕事だとちょっと嫌かもしれません。

Dさん 関心のある仕事なら残業時間はあまり気にならないと思います。企業説明会・セミナーでは女性社員の産休・育休の話を聞くことも多いですが、今やどこの企業も最低限の制度は整っているでしょうからあまり気にしません。

――自己分析はどのようにやりましたか?

Dさん 企業研究と並行してやっています。「自分はなぜこの企業に興味があるのか、興味がないのか」を考えて自分の興味の方向性を理解し、企業研究と結び付けています。

スマホにはOB・OG訪問アプリも

Aさん 自分の出来事について幼少期から大学時代までの年表を作成しました。覚えている限りのことを書き出して、「なぜ自分はこれに取り組んだのか?」を掘り下げていくことで、自分の気質や特性が分かり、一貫性が見えてきました。

Bさん 友人などに「自分はどんな人?」と聞く他己分析をしています。強み・弱みなどが客観的に分かるのでお勧めです。

――企業研究のやり方を教えてください。

Cさん 企業のホームページとOB・OG訪問が中心です。ホームページの有価証券報告書を見て、どのセグメントで利益が出ていて、今後はどのような事業に力を入れようとしているのか、自分のやりたい事業が継続していきそうなのかどうかなどを調べています。調べても分からなかった事は、面接の逆質問で聞くようにしています。

Aさん 企業のホームページから今後の方向性を調べて、そこから求める人材像を探ります。ただ、企業の求める人材像に自分を無理に合わせることはしません。自分のコア(核)となる部分は変えずに、伝え方を工夫して与える印象を変えることを意識しています。

Dさん 企業の中期経営計画などホームページの情報をくまなく見るほか、学生や社会人がネット上に書き込む企業の情報もチェックします。サイトによってはネガティブな情報も多いですが、そういった一面もあると理解し、「それでも自分は入社したいのだ」と考えて自信につなげています。

――就活に対する不安はありますか?

Bさん 短時間の面接の中で、自分を十分にアピールできるかという点です。自分は他の人に誇れるような実績がなく、集団面接でオリンピック経験者などすごい実績を持った学生と一緒になってしまった場合、自分の言いたいことを最後までしっかり伝えられるか不安です。面接の合否は実績だけではない、ということは分かっていますが......。

Aさん これだけ就活準備をしてきたのだから大丈夫という気持ちもありますが、もしかしたらまだ足りていないのではないかといった漠然とした不安はあります。

Cさん 志望先から内定をもらえるか分からないですし、実際に入社できたとしても本当に自分に合うだろうかと不安になります。解消するためには、内定獲得後にひたすら社員に質問をして、不安を少しでも減らしてから入社しようと今から考えています。

Dさん 志望企業から内定を獲得できるか心配です。志望企業に対して熱い思いや適性もあると思っていますが、エントリーシートでそれが伝えきれず、面接に行けずに落ちてしまったらどうしようか、優秀な人と自分を比べると、果たして自分は採用の枠に入れるのだろうかと考えてしまいます。

業界・企業研究には新聞も

――これからの時期は、どのように就活を進めていこうと考えていますか?

Dさん 企業へのエントリーと説明会・セミナーの参加、個々の企業の志望動機作成、筆記試験対策です。インターンシップで筆記試験の結果をフィードバックしてくれた企業があり、国語と数学の点数が良くないと言われてしまいました。性格適性検査は問題なかったのですが(笑)。面接は人物重視といわれますが、筆記試験で選考に落ちてしまうのは悲しいので対策を進めようと思っています。

Cさん キャリアエージェントの紹介で、ベンチャー企業の説明会に参加しています。就職情報サイトでは見つけられないような企業を知ることができるのがメリットです。志望度が高いエンターテインメント系の企業は採用数が少なく、選考内容に特徴があるので、まずはOB・OG訪問をして話を聞いていくしかありません。

Aさん 就活を始めたのが早く、自己分析やテストセンターなどの下準備はすでに整っているつもりなので、OB・OG訪問を積極的にやっていきます。11月から訪問を始めて、これまでに10人ほどに会いました。また、セミナーの参加回数を数えていると噂がある金融機関のセミナーへの参加と面接の場数を踏むことを考えています。

Bさん すでに内々定をもらっている企業もあり、あとは本命の3、4社を受けるつもりです。第1志望の商社業界は、OB訪問がうまくいけば選考の一部が免除されたりする企業もあるので、これからの時期はOB訪問に力を入れていきたいです。

――早く働きたい気持ちはありますか?

Cさん 内定をいただいたら、可能であればその企業で週に何日か働いてみたいです。入社前に企業の様子を見ることで、自分と合いそうか、本当に働いていけるかなどを判断することが狙いです。

Bさん 私の場合は、旅行に行くなど学生生活を十分に楽しみたいです。

Aさん 就活が楽しいので、早く働きたいという気持ちはあまりありません。就活生であれば、企業規模に関わらず様々な業界の社会人や著名な経営者と会うことができますし、いろいろな企業の話を聞くことができます。今は楽しんで就活に取り組んでいます。

――今日はありがとうございました。悔いの残らない就職活動をしてください。