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社会人基礎力育成GP28年度決勝(1)学生たちが授業・ゼミで
取り組んだ活動とは?

社会人基礎力育成GP28年度決勝(1) 学生たちが授業・ゼミで取り組んだ活動とは?

 「平成28年度 社会人基礎力育成グランプリ」全国決勝大会が2017年2月20日、拓殖大学文京キャンパスで開催されました。全国6地区大会(56大学70チーム参加)を勝ち抜いた8チームが参加し、拓殖大学商学部経営学科が大賞、東北公益文科大学観光まちづくりコースと福岡大学経済学部ベンチャー起業論が準大賞、大阪工業大学工学部機械工学科が審査員特別賞を受賞しました。

 各チームの学生たちは18分間のプレゼンテーションと6分間の質疑応答を通して、社会人基礎力の成長をアピール。ゼミ活動や授業で何を目標に、どのような活動をし、結果はどうなったのか。そしてその活動の中でどれだけ自分たちが成長したのかを発表しました。

表彰式の様子

人口25人、平均年齢75歳の小島で事業提案

拓殖大学 商学部経営学科
大賞に輝いた拓殖大チームは授業やゼミで米ハーバード大のマイケル・ポーター教授が提唱するCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)を学びました。CSVとは、企業が本業を通じて利益と社会的課題の解決を両立させるという考え方です。学生たちは学んだCSVを実際に事業として企業に提案することを試みました。

 その相手は瀬戸内海に浮かぶ三角島(広島県)でレモンスパークリング酒を製造・販売するナオライ株式会社です。同島は人口25人、住民の平均年齢75歳という小島でCSV事業として、宿泊施設の提案をしました。

 当初提案したプランに対する島民からの厳しい意見を受け、新たに調査を実施して練り上げた新プラン。現地調査を繰り返し行い、島の状況を理解して再提案する粘り強い姿勢が評価されました。
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大賞に輝いた拓殖大学チーム

東北公益文科大学チーム

「チョコが好き」から始まった新商品開発

福岡大学 経済学部ベンチャー起業論
チョコ好きの学生が中心となって健康志向のチョコレートを開発し、市販にまでこぎつけたのは福岡大学チーム。福岡の老舗洋菓子店と共同開発した「KALON(カロン)」は、フランス・パリで開催された世界最大級のチョコレートの祭典に出品、現在では店舗で販売されています。

 商品化を目指して実施したスーパーやコンビニでの調査や消費者アンケート、老舗洋菓子店との交渉など、目標に向かって走り続ける実行力が評価されました。
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大阪工業大学チーム

地元の企業と観光で地域活性化

東北公益文科大学 観光まちづくりコース
学生が観光コースを作って自ら案内する「酒田おもてなし隊」を結成し、地元の企業と協働しながら、地域活性化に取り組んだ東北公益文科大学チーム。2014年にJR東日本が主催した山形デスティネーションキャンペーンをきっかけに始まった活動です。JR酒田駅と一緒にプロジェクトを立ち上げ、酒田の街をめぐる観光コースを作成し、観光客を案内して回りました。

 コースの企画や企業との交渉など、学生たちはさまざまな困難な壁にぶつかりながらも、全員で協力して乗り越えることができました。その過程で学生一人ひとりの社会人基礎力が伸びが見られました。

福岡大学チーム。手にしているのが「KALON(カロン)」

試合直前にトラブル発生! ロボコンへの挑戦

大阪工業大学 工学部機械工学科
大阪工業大学チームは、NHKが毎年開催する学生ロボコンに参加。1年生と2年生がそれぞれロボットを製作し、それぞれの良さをあわせたロボットを開発。製作が遅れたり、試合直前にロボットが動かなくなるなどのトラブルにも見舞われました。

 1年生と2年生がチームとしてまとまり、ロボットの製作から大会出場までの学生たちの努力とチームワーク力が評価されました。

受賞逃すも各チーム大きく成長

惜しくも受賞を逃したものの、どのチームの学生も活動を通して社会人基礎力の大きな成長が見られました。花田英世審査委員長は「過去のグランプリと比較して、今年度は全体的に質の高い発表が多く、受賞校、惜しくも受賞を逃しところも含めて、得点差は僅差だった」とコメントしました。僅差で受賞を逃したチームの活動を以下に紹介します。

皇學館大学 現代日本社会学部
地元のケーブルテレビ局で番組を持っている皇學館大学チームは地元、伊勢志摩の魅力を発信するテレビ番組を毎月制作しています。学生ディレクターになることを目標とし、ディレクターとして仲間と一緒に番組を作り上げることを経験し、学生たちは大きく成長するのでした。
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松山大学経営学部経営学科
松山大学チームは柑橘類を取り扱っている地元企業の「のうみん株式会社」と一緒に、柑橘ティーの商品化を目指しました。新商品のPRのためにさまざまな場所に出向くなど、販売促進活動を積極的に展開しました。
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同志社大学 商学部商学科
マーケティングの理論を社会問題の解決に応用する「ソーシャルマーケティング」を学ぶ同志社大学チームは、臓器提供意思表示率の向上を目的に活動しました。その中で、「世界最多人数での臓器提供の授業」という世界初のギネス記録にも挑戦しました。

横浜市立大学国際総合科学部国際総合科学科経営科学系経営学コース
横浜市立大学チームはフィリピンの若者と一緒に、現地で開催される日本祭でのみたらし団子の販売に取り組みました。フィリピンの若者に対する"無意識の偏見"に気付き、価値観の異なる組織の運営に力を注ぎました。