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[ career-働き方 ]

予習8割、復習2割
ホームページ見て説明会へ

authored by 上田晶美
予習8割、復習2割ホームページ見て説明会へ

 「どんな人材を求めていらっしゃいますか? 採用したい人物像を教えてください」

 学生が企業説明会でよく質問する内容だ。

 企業側は答えてくれるけれど、内心は「そんなことホームページに書いてあるでしょ」と思っているだろう。

 「チャレンジする人、チームワークが取れる人、そしてコミュニケーション力ですね」それはホームページに書いてあるままだ。ホームページくらい見てから説明会に来てほしいと苦虫をつぶす。

 学生にすれば、説明を聞きにいくのだから何も知らないでいいと思っているのかもしれない。まっさらで行くのは「原作を読まずに映画を見て、映像の感動を大切にする」というのとは、はるかに違う。これは仕事なのだから。

 仕事においては事前準備がとにかく大事だ。

 「営業に行く際はシミュレーションをしていけ。相手がAと言ったらこう答える。Bと言ったらこう、Cと言ったらこう、と5パターンくらいは予想問答を考えてから行くように」。昔、会社の上司にこう言われたものだ。

 ホームページを見ないで説明会にいくのは、何も準備せずに商談に出かけ、思いがけずBと言われてしどろもどろになり、想定外だったと敗退して帰るようなものだ。

 今の営業マンの中にはホームページだけではなく、ブログやSNSまでしっかり読み込んでくる人もいる。どんなところから話題が広がるかわからないから、事前にできることはすべてやっておくくらいの気持ちだ。

 とにかく説明会に行くときはホームページをよく読んで。書いてあることを質問しないようにしてほしい。

 また、説明会だからといっても、なにがしかの試験があるかもしれない。少なくとも、「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」の3大質問に答えられるようにしてから行こう。その場で面接ではなくても、「どんな業界を志望しているのですか?」と聞かれるかもしれないし、その場で書く簡単なエントリーシートのようなものがある場合も。長時間かけて書いているのはよくない。

 高校時代、クラスで成績の一番いい友人にこう言われたことがある。「予習8割、復習2割だよ」と。彼の教科書にはその日に習う内容にしっかりと蛍光マーカーが引かれていて、さすがだと感心したことを思い出す。

 就活も予習が8割、復習2割。就活における復習は、すぐにお礼のメールを送るということだろうか。
(ハナマルキャリア総合研究所代表)[日経電子版2017年4月3日付]

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