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[ liberal arts-大学生の常識 ]

気候変動の今2017(6)未来をつくるために~環境省・経産省に若者の意見をぶつけた

authored by Climate Youth Japan
気候変動の今2017(6) 未来をつくるために~環境省・経産省に若者の意見をぶつけた

「未来をつくる」とは

 私たちが未来をつくるってどういうこと? そんなことできるの? どうやって? そう思う人が多いのではないでしょうか。

 では、考えてみましょう。私たち一人一人が集まってできているのが国、そして世界です。ならばその未来をつくるのは私たち一人一人。そうですよね?

 つまり普段の私たちの行動の一つ一つ全てが、未来をつくることにつながっているということです。例えば選挙での投票! 大阪都構想やブレグジット、トランプ政権の誕生など、賛成と反対のどちらが勝ってもおかしくないような状況では、自分の1票がどれほど大事なのか痛感した人も多いのではないでしょうか?

 自分が投票に行ったって何も変わらない。影響はない。そんなことありません! 投票に行って自分の意見を示す、そんなささいなことで未来は確実に変わります。自分がどんな未来を望んでいるのか、しっかりと伝えること。 せわしない日常の中でおろそかにしてしまいがちですが、大事なことだと思います。

CYJのお話

 そんなことを言っている私はClimate Youth Japan(以下、CYJ)に所属する大学2年生の清間笑奈です。音楽や映画に興味を持つのと同じように、私は環境問題、特に気候変動の問題に関心を持ちました。「重たっ」「堅苦しっ」と思うかもしれませんが、普段はダンスサークルでダンスしたりしてる普通の大学生です。安心してください(笑)

経済産業省前で

 CYJは"若者"が気候変動の問題を解決に導くことを目指し、主に政策提言などをしている団体です。選挙での投票よりもちょっとだけ直接的に、具体的に自分たちの意見を伝えている、という感じですね。

 ところで、どうして"若者"なのでしょう? 現在は主に50代以上の方々が中心となって国の方針を決めている、いわば将来を作っていっていますが、その将来を生きるのは、担っていくのは他でもない、私たち若者だからです。その若者の意見もこれからの将来を決める国の方針、方策に少しでも反映してほしい! これが私たちの願いです。

 というわけで、今回は2016年度に開催させていただいた環境省・経済産業省のみなさんとの意見交換会についてお話しします。

環境省・経産省×わかもの 意見交換会実施!!

 私たちは2016年の10月に環境省・経済産業省の方々と意見交換会をさせていただきましたが、それまでには長い道のりがありました。

 私は2016年の5月頃にCYJのメンバーになりましたが、その頃はまだ入りたてで、政策提言や日本の気候変動政策などについての知識もほとんどありませんでした。それを省庁の方に政策提言をし、意見交換させていただけるレベルにするために、団体内で勉強を重ねました。

意見交換会前に何度も打ち合わせを重ねた

 まずは、日本の気候変動政策について、そして政策提言について。海外と比較したときの日本の温室効果ガス(CO2など)削減目標や、石炭火力発電所・原子力発電所、環境教育等について学びました。

 それから、前年の省庁の方との意見交換会の内容、成果、反省点の共有をしてもらいました。そこから分かったことは、まだ私たちは意見交換会を通して勉強させてもらう立場でしかないこと、自分たちの意見を聞き入れてもらえるほどの政策提言をできていないことです。省庁の方の方が私たちより知識があるのは当然です。

 では、どうすれば省庁の方にとってもメリットのある意見交換会、自分たちの意見を聞き入れてもらえる意見交換会にすることができるのか、一生懸命考えました。そこで、考え付いたのが"若者"としての意見です。若者が言うことで説得力が増したり、良い意味で社会の常識にとらわれない若者にしかできないような提言をすることを目標にしました。

 その他にも、省庁の活動を若者がサポートすることはできないか、省庁が若者にやってほしいことは何か、を意見交換会で探ることも目標にしました。そこで私たちが考えた提言の内容の一部がこちらです!

  1. 気候変動・エネルギー政策をつくる過程(委員会等)で若者も参画すること
  2. 2030年までの温室効果ガス削減目標を引き上げること
  3. 石炭火力発電所の増設計画に対して危惧を抱いていること
  4. 原子力発電は将来的にゼロにしていくこと
  5. 再生可能エネルギーを増やしていくこと
  6. 環境人材の育成について

 私たちはこの提言を持って、環境省・経済産業省の方々との意見交換に臨みました。

 当日の意見交換会直前まで、何を重点的に話すか、どのように議論を進めるかについて綿密な打ち合わせです。

 そして迎えた意見交換会...。どきどきしながらいざ入館!  両省とも、とても和やかな雰囲気で迎え入れてくださいました。

和やかな雰囲気の中にも真剣な議論を交わした(経済産業省で)

 そして肝心の意見交換会では、両省の方とも真剣に私たちと意見交換をしてくださり、お互いにここは譲れないという部分や、私たちの考えが及んでいなかった部分などが分かりました。また、両省とも若者の意見を取り入れることの大切さについて理解を示してくださり、私たちの若者としての意見もお伝えすることができました。さらに、私たちが目指すものを達成するために次に何をしなければいけないかも分かりました。

 今回の意見交換会の結果をもとに、どのように提言をすれば受け入れてもらえるかを考えて、次回はさらに良い意見交換会にしていきたいと思います。

環境省の前で(一番左が筆者)

未来をつくるために

 CYJではこのような意見交換会を毎年続けています。そして毎年続けることで、着実に若者が重要なステークホルダーとして認識され始めています。その成果として、2016年11月には、環境省が設置した委員会のヒアリング対象としてCYJが若者を代表し、プレゼンをする機会をいただきました! 委員会の場で若者がプレゼンをするのは初めてのことです! 若者が自分たちの未来を自分たちでつくる、そんな社会の実現に向けての大きな一歩です。

 みなさんも、自分の未来を自分でつくってみませんか? そしてそのために、どんな未来を望んでいるのか、選挙での投票に限らず、どんどん口に出して周囲に伝えること、始めてみませんか? まずは友達同士で話すことから。

 みんなで私たちの未来をつくっていきましょう!

CYJについてもっと詳しく知りたい方はこちら↓
HP:http://climateyouthjapan.org/
Facebook:https://www.facebook.com/climateyouthjapan/
Twitter:@ClimateYouthjp

2016年度提言書はこちら

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