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人見知り女子の初対面対策
打ち解けるには準備が9割

人見知り女子の初対面対策 打ち解けるには準備が9割

 1000人以上の多種多様な人物に取材してきたにもかかわらず、いまだに人見知りが抜けない産業カウンセラー兼「超ビビりインタビュアー」が、心理学と長年の取材経験から編み出した「初対面の人とすぐ打ち解けるエッセンス」をお届けします。

人見知りとは上手に付き合っていけばいい

 人当たりはいいはずなのに、初対面の相手と話すとドギマギしてぎこちなくなってしまったり。誰も知らないアウェーの場に行くと少々怖気づいて、そそくさと退散してしまったり。慣れてしまえば明るく社交的に振る舞えるけれども、「初」の場面ではなぜだか弱いアナタ! もしかしたら「隠れ人見知りさん」かもしれません!

 本来のすてきな人柄が最初の段階から伝わりにくいので、いまひとつ自分の魅力が相手に分かってもらえなかったり、心が通じ合えずに距離が遠のいてしまったりするのはあまりにもったいないこと。何より自分自身が毎回、初の場に若干のストレスを感じながら臨むのは心にも負担がかかるというものでしょう。

 「隠れ人見知り」だからといって、日常生活に大きな支障があるわけではないですし、人見知りさんは、むしろ人に対する警戒センサーが敏感なため、「自分にとって本当に必要かつ大切な人間関係を築きやすい」という特徴もあります。

 今回は、初対面の人と会う前にやっておきたい事前準備です。

隠れ人見知りさんは初対面の場に丸腰で臨んではいけない

 まず「隠れ人見知りさん」は、初めての場に臨むときに、「まぁ、なんとかなるだろう......」と丸腰で行ってはいけません。何の準備もせずに行ってしまうと、結局その場の空気にのまれて作り笑いで帰ってくる、ということも少なくないからです。

 そうした疲労だけが残る実り少ない時間になるのを避けるためにも、事前の準備が大事になるんですね。では、どんな準備が必要かといいますと......。

<事前準備その1>「情報入手からの会話ネタづくり作戦!」

 これは初対面の相手があらかじめ分かっている場合に、大変有効な作戦になります。

 その相手の情報をできる限り事前に入手し、会話が軽やかに弾むネタを用意しておくのです。その人のブログやSNSをチェックして情報収集するといいでしょう。

 投稿の内容を見れば、その人がある程度、「どんな性格なのか?」「何が好きなのか?」が把握できます。文字数が多く、文章が堅い場合は「真面目でキッチリした性格」だと予想されるため、こちらも言葉遣いや立ち居振る舞いをより丁寧にしたり、約束の時間よりも早めに伺うなど心構えしておきます。

 反対にくだけた文章の人の場合は、ある程度親しみのある言葉遣いや多少の冗談を織り交ぜても距離をグッと近づけるチャンスになるので、そうした雰囲気を醸し出すよう準備しておくんですね。

 記事や投稿の内容から、家庭の様子も分かるので、もしお子さんがよく記事に登場するなら「お子さんおいくつになられるんですか? ちょうどかわいい頃じゃないですか?」と質問を用意しておいたり。ペットの記事が多いなら、「ワンちゃん、飼っていらっしゃるんでしたっけ? どんなお名前なんですか? 実はウチも飼ってるんですよ、チワワ」などといくつか会話ネタを準備しておきます。

 旅行が好き、食べ歩きが好き、スポーツが好き......など、写真や文面から「好き」の傾向も伝わってくるので、例えば「休みはいつもどこかご旅行に行かれるんですか? 今まで行った国で一番どこがよかったですか?」などと切り出すと、相手の顔もほころんで和やかに。お仕事相手であれば、商談や打ち合わせの後、玄関を出るまでの沈黙タイムにワントーク挟み込めば、距離も縮まります。

 ブログやSNSをやっていない人の場合は、その相手を知る人物に、「その人がどんな人か?」を事前ヒアリングするのも手です。そこから会話ネタをいくつか考えておくと、打ち解けるキッカケになりますし、何より自分が安心して初の場に臨むことができるのです。

初対面の相手と会う前夜に必ずやっておきたいこと

<事前準備その2>「相手といい感じで打ち解けているシーンをありありとイメージ作戦!」

 一流アスリートが試合前に必ず行うルーティンのように、前日の夜に「自分がリラックスして相手と楽しく話せている」シーンを思い浮かべるというイメージングを行います。

 私自身が大物経営者や芸能人を取材する前夜にあまりに緊張して寝られなくなることから編み出したものなのですが、20年以上インタビュアーをされている先輩にも聞いてみたところ、「私も取材の前夜にやってるの! 効果あるよね!」と意気投合した秘策になりますので、信ぴょう性は高いものと思われます。

 これは相手が誰か分かっている場合でも、そうでなくても有効です。どんな人が来るか分からないお稽古事やスクールの開校初日、転職初日のあいさつ、合コン&婚活での待ち合わせ、新規のお客さんとの初めてのアポ、子どもの入園&入学式後のママたちとの初会合......などなど、不特定の相手と初めて会う場合にも効果的です。

 イメージングは映像のように具体的に思い描くことがポイントです。相手の顔が分からない場合は、勝手に自分の好みで想像します(笑)。

 例えば初めての会社に訪問する場合(私の例ですが)をイメージしてみましょう。

 会議室に通されて、相手が部屋のドアを開けて入ってくるところからイメージングスタート。自分が椅子から立ち上がって、名刺交換をして笑顔で一言。「今日はお会いするのを楽しみにしていました! よろしくお願いします!」

 すると相手が私の名刺を見るなり、「〇〇さんって珍しいお名前ですね! どちらの出身ですか?」と聞かれると想定(実は私の本名、かなり珍しい名前なので)。

 対して私は「いや~この名字、日本に100人いないらしいんですよ。ほぼほぼ、うちの親戚で占めてると思うんですけどね!」とジョークを交える。というふうに、自分が相手とどんな会話を繰り広げたいか、冒頭部分を細かくシミュレーションするんです。

 すると当日、和気あいあいと会話が運びます。本当に同じような会話のやり取りがなされて、驚くことも。まさにイメージングがアメージングに! こうして具体的にイメージしておくと、相手とはもはや初対面の域ではなくなります。なにせ、一度前夜に自分の頭の中で「会って」いるんですから!

 翌日会うのはもう2回目という算段。相手と初めて会った気がしなくなり、思わず言葉の端々になじみ感が出てしまいます。ですので、不思議と相手からも、「望月さんとは以前どこかでお会いしたような気がするんですよね」と言われることもしょっちゅうです。

 これは、不慣れな環境でも何度か経験すると次第に慣れていく「馴化(じゅんか)」という心理学の概念を応用したものですが、前もって何度も頭の中で経験しておくことで、当日その場にすぐなじみ、リラックスできることから、より親近感を感じてもらえるかなと思います。

相手が女性の場合は要注意 気を付けたいメイク&ファッション

 3つ目の事前準備は、メイクや服装などの「見た目」についてです。

 みなさん、TPOに合わせてメイクやファッションを変えるなど、普段から気を付けていらっしゃるところだと思います。パーティーなどフォーマルな場であれば、品のあるスーツやドレスにキッチリとフルメイクをされていくでしょうし、逆にアウトドアなどカジュアルな場では、ジーンズにシャツ、スニーカーを選び、メイクもナチュラルで快活なものにするでしょう。

 ただ、私がここでお伝えしたいのは、そうした非日常のシーンではなく、日常生活で度々訪れる初対面シーンの場合です。仕事先で初めてのクライアントとあいさつするとき、プライベートで知人から誰かを紹介されるとき、それこそ転職初日、お稽古事&スクールの入学初日などなど。

 そこで特に気を付けてもらいたいのが、初対面の相手が「女性」の場合です。

<事前準備その3>「相手が女性の場合は、装いは盛らない作戦!」

 女性は特に同性に対する目は厳しいものです。メイクや服装、アクセサリー、ネイル、持ち物など細部まで目に留まりやすく、その印象からどんな人かを判断する傾向があります。

 ですので、もし相手に好感を持ってもらいたいなら、メイクもファッションも最上級のガチガチ&キメキメのスタイルで行かないほうがよいです。初対面だからといって頑張ってはいけません。

 メイクはナチュラルで控えめに、洋服も新品ではなく何度か袖を通したもので、自分が肩肘張らずに着られるファッションが自分も相手も安心します。かといってラフすぎても礼節を欠くのでほどほどが大切ですが。

 頑張りすぎず、ちょっと控えめにするぐらいが相手も親しみを覚えるというもの。ガチガチ&キメキメでいきますと、特に女性は「なんかこの人、自分のことかわいい(キレイだ)と思ってるよね」などと、自分の中に眠る妙な嫉妬心や優劣心を呼び起こしてしまいます。まずは親しみやすいスタイル。それを初対面シーンでは心掛けるとすんなりと打ち解けやすくなります。

望月まろん
 文筆家(エッセイスト&インタビュアー)、産業カウンセラー。人材派遣会社を経て、日経ホーム出版社(現・日経BP社)で就職情報誌の編集に携わる。2001年に独立後、雑誌、書籍などで様々な業界で働く人に仕事観や人生観を1000人以上にインタビュー。「働く人の心の悩み」にも寄り添うべく、産業カウンセラーの資格も取得した。

[nikkei WOMAN Online 2017年4月5日付記事を再構成、日経電子版から転載]

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